Missing7 合わせ鏡の物語・完結編 (電撃文庫 こ 6-7)

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  • メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840222631

作品紹介・あらすじ

私の小学校では一階から二階に上がる階段の所に鏡がかけてあった。夜中の二時に鏡の前に立つと、幽霊が映ると言われていた。昔、一人の女の子が夜中の学校に探検に行ったきり、帰ってこなかった。心配したみんなが次の日になって見に行くと、その鏡の前に女の子の上履きが揃えて脱いであった。その女の子は鏡の向こうに行ってしまったと噂になった。鏡は私が四年生の時に取り外されて、今はない。『連作・鏡の中の七不思議』の作者である八純啓が変死し、行方不明になっていた赤名裕子と大木奈々美が戻ってきた。だが異変は止まらない。そして…!超人気現代ファンタジー第7弾。

感想・レビュー・書評

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  • グロい。グロすぎる…。

    水内範子の狂気が一番怖かった。
    憧れの八純先輩と同じになろうと、鏡の破片を目に入れ、そして瞼を引き下げて強く瞼を…。

    ここだけはグロイの慣れてる自分でも、読んでてウッてなりそうになった。

    魔女である戸叶詠子も登場したけれど…結局何がしたいかはまだ不明なまま。聡子ちゃんだって、戸叶詠子に直接関係ある人物でもなさそうだし…。

    芳賀さんも疲れるんだね。
    それほどに、この学校の怪異は根深いんだな。

    空目とあやめの活躍が見れなかったのが残念。

    次巻、生贄の物語。
    次はどんな話なんだろ。

  • ほんとにコミュニケーション不足。
    近くにいても彼らは意思疎通しない。
    だから問題は余計にややこしくなる。
    愚かしい。
    愚かしいと思っていたら、その行動自体の説明も書いてありました。愚かしい行動をとってしまうことは、すでに怪異に取り込まれているということなのだと。

  • 物語の大きな区切りがこの巻で1度つく。少しずつ登場人物達の歯車が噛み合わなくなっていくのが、高校生らしい思春期のせいなのか、それとも異世界に干渉しているせいなのか、どちらもなのか。現実とファンタジーのまさに"狭間"な世界観が今でも読み返したくなる魅力を持っている。

  • そうか、揃いも揃って同じ轍を踏みまくるのは、それも含めて怪異だってことだったのか。
    まぁ、確かに危険だと思ってもつい首を突っ込みたくなるのが人間か。

  • Missingの中で一番好きな狂気が描かれている巻。痛くて美しかったです。

  • 異変の元凶と目されていた八純啓を襲った異常事態。怪異はまだ終わっていなかった。『合わせ鏡』が次々に引き起こす現象に、空目達はどう対応するのか。

  • 合わせ鏡の物語の下巻。
    魔女も怪異も恐ろしいかも知れないけれど、
    やっぱりそう云った物を呼び寄せてしまう人間の心が一番怖いです。
    憧憬と淡い恋心…それだけであそこまで1人の人間に妄執してしまう。
    乙女と云うのは本当に魔女と紙一重ですね。
    そうじ様の時の多絵の様に、範子も異界に憧れ、自ら眼を潰しました。
    読んでるだけでも目が痛くなりそうな描写でした。
    最後に封じられた記憶を取り戻す綾子。
    首吊りの物語は完全に完結したわけでなく、
    此処でもその影響が表れてくるのですね。
    結局美術部の人達は全滅し、学校自体が今までもおかしかったですが、
    完全に異界と道を繋げてしまった。
    今後の展開が更に気になる所です。

  • 意図せぬ殺人。
    鏡の向こうの世界より、そちらにぞっとしたのは、後者は遠い世界の話で、前者はすぐそば、日常にあふれていることだからなんでしょうか。

  • 再読。
    再読でも結構エグイと思った。
    「鏡」というキーワードから連想できる怪異は結構フォローしてあると思う。自分は鏡を見たくなくなるってほどの入れ込みはなかったけれど、夜の廊下は歩きたくないなーと思う程度には怖いと思った。
    そんな中で稜子にまつわる伏線を補強してきたのは、なるほど鏡だなと納得した。
    以前から謎だった姉の名前にも解答が出てきたので、少しもやもやが晴れたような気はする。

  • いやもう、なんという流血沙汰、と表現していいのかどうか、な1冊でした。
    前回も、想像したらいけませんよ、な状態が多かったですが
    またさらに多いというか何と言うか…ほぼ痛い話?
    先輩と同じになろう、な場面が一番きつかったです。

    力はある。
    できる能力もある。
    けれど、それらに対抗する事ができるものではない。
    それを痛感して挫折して、次に備えるのは大事です。
    が…実行できるかと言われると何とも…。
    多分、彼は実行するでしょうが。

    いやもう一人勝ち、と言っていいんですよね、これ。
    というよりこの学校、どれだけ色々設置というか罠?
    仕掛けられているのでしょうか。
    何のために、何をしたいのか。
    そして、彼女は何をしようとしているのか。
    衣食住は? とかいう質問はしてはいけないのですよ…ね?w

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著者プロフィール

1977年、岡山生まれ。津山三十人殺しの舞台となった津山市出身。二松学舎大学卒。民俗学および魔術に関して知識を豊富に持ち、『Missing 神隠しの物語』で電撃文庫デビュー。著書に『断章のグリム』『時槻風乃と黒い童話の夜』『夜魔』『ノロワレ』『霊感少女は箱の中』シリーズなど。

「2022年 『Missing13 神降ろしの物語〈下〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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