- Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840237741
感想・レビュー・書評
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有川浩さんの『図書館戦争』シリーズ第3弾。
最初から読んでいるはずなのに、
なぜかレポを書いていなかったこのシリーズですが、
先日公開された映画を観て、再読しました。
一番の注目は、図書隊員笠原郁と鬼教官堂上の恋ですね。
この二人のドタバタ恋愛は、ある意味微笑ましいです。
前作で、笠原郁の同期・手塚の兄から、
郁のあこがれの王子様が堂上教官だと知らされ、
この三作目は、堂上に会うたびに
ドキドキし動揺する笠原郁の様子がよく書かれていました。
図書隊員としての使命のほかにも
この恋心はどうなるの?と、
コチラの方が気になってしようがない一冊でした。
最後の方で、図書隊の徽章の話がでてきます。
徽章に使われている花は、「カミツレ」(カモミール)。
「日野の悪夢」で亡くなった稲嶺夫人が好んでいた花で、
花言葉は「苦難の中の力」だとか。
図書隊にピッタリですね。
このエピソードも映画に織り込まれていました。
映画を観ては原作を読みたくなり、
原作を読んでは映画を思い出しと・・・
まだまだ、図書館戦争ブーム、続きそうです。
そしてミーハーかもしれませんが、
私は、何より、笠原・堂上の
ロマンスの行方が気になって仕方ありません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館は誰がために―。
王子様がついに発覚し、郁は大混乱。
そして隊長たちの活躍と戦闘シーンも見逃せない!
本と恋と信念が織り成す図書館シリーズ第3弾!
↓利用状況はこちらから↓
https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00033908 -
みんながそれぞれの思いを持って、自分の仕事に最善を尽くしている。
当たり前のことかもしれないけれど
とても大切なことのように感じられた。
郁と堂上、手塚と柴崎など続きが楽しみ(^v^)♪
話の内容もさることながら、
この本を読んでいて現実でも“言葉の意味”についてより考えるようになり
また”無意識”であることが招く弊害も
実は身近にあるんだろうなぁと改めて考えさせられた。 -
図書館シリーズの3冊目
図書隊に入隊して、1年11ヶ月が過ぎると昇任試験を受けることになる。
「子供への絵本の読み聞かせ」という実技テストは、子供相手を苦手とする手塚にとっては、絶望的なものであり、何とかコツを教えてほしいと、柴崎にアドバイスを貰いなんとかパスをする。
その点郁は筆記はかろうじて合格するものの、実技は今回の最高点をマークして皆、昇進試験に合格する。
茨城の図書館へ特殊部隊が出向することで、郁の家族に防衛隊員ということがバレてしまい、母親の猛烈な反対を受けるが、父は前からそれを知っており郁の力になってくれる。
なかなか面白い4部作も読み終わってしまい、残るは別冊の2冊だけとなってしまいました。 -
王子様、ついに発覚! 山猿ヒロイン大混乱!
混乱のあまり現場をひっちゃかめっちゃかに!?
一方、玄田のもとには折口からの出版事情の揉め事相談が。出るか伝家の宝刀・反則殺法。
――― そしてそして、山猿ヒロイン故郷へ帰る?そこで郁を待ち受けていたものは。
終始喧嘩腰で 『図書館戦争』 シリーズ第3弾、またまた推参!
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今回は出張。
場所は水戸。なんてことない、笠原の地元、つまりあの母親と父親のいる地元だ。
県展の開催にあたって、関東図書隊の図書特殊部隊を頼ってきた。県展の目玉となっている作品が、メディア良化委員会を真っ向から批判した、正に彼らの逆鱗に触れるようなものだったからだ。
水戸がおかしな状況になっているらしい報告はあったが、実際ひどい有様だった。
戦闘をとことん毛嫌う水戸図書館長のせいで、防衛部の地位が下がっていた。銃火器も許可がなければ持つことも不可能。
そして、『図書館内乱』以上に凄まじい女子のやり口。全てに置いて業務部優先。それに慣れて縮こまっている防衛部の女子たち。そして、その中に外部者として単身女子寮に入り込む笠原。 -
図書館シリーズ第三弾で、第四弾最終巻に続くわけだけど、
それに向けて物語全体と、郁と堂上の恋物語の両展開が加速してきた感あり。
(もしや手塚と柴崎も…?)
本作では、第三章の〜ねじれたコトバ〜が特に良かった。
興味がないからと関心を持たないでいるうちに、色々なものが奪われて
取り返しがつかなくなっているということは、物語の中だけじゃなく現実世界にもあるだろうし、
今この瞬間にも何かが奪われつつあるんだと思う。
そんな見えない恐怖に思わず身を震わせてしまいそうになる。
しかし本作のような、好守が目まぐるしく切り替わる展開は大好物。鳥肌もの。
人物的には玄田隊長最高に心の底からしびれるし、香坂大地もカッコ良かった。
ちなみに“香坂大地”、最近売れっ子の“松坂桃李”君とイメージが重なったかな。
この調子(どんな調子だ)で残る『革命』も期待大。
どんな結末と未来を見せてくれるのか。 -
シリーズものには、インターミッション的なお話しが付きもの……とまでは言いませんが、読んでた5分の3までそうなのかな、と思ってました。そしてそれは、ワシの読みが甘かったのです。
この小説が全4巻構成なのは分かっていたことですから、すなわち「起承転結」で言っても「転」にあたるポイントですし、序破急で言えば「破」にあたるポイントと言って良いでしょう。そう、この3巻目は、完全に物語のターニングポイントでした。
どういう結末を迎えるのかは読了時点で予測できていませんが、ここまで広げてきた風呂敷をきちんとたたみ始めている、そんな印象を持つ巻です。もちろん、単に収斂に向かっているだけでなく、冒頭申し上げたように終結に向けて急速に物語が転がり始めたような。
それでありながら、ワシが当初「インターミッション的な巻なのかな?」と思ってしまったエピソードなんかは、それ自体も面白かったですが、逆にこの一冊の中に入っているのが少し不思議でもあり。外伝で出しても良いような内容でした。
★の数を3つにするか4つにするかは、ものすごく迷いましたが、結果3つにしたのは、面白いし読みやすいんだけど、その「読みやすさ」に少し抵抗を覚えたせいかもしれません。もっとグッと引き締まった文章で読みたいな、という、まぁこれは一読者のただの我が儘ですから、★の数を減らすのはフェアでは無いかもしれませんが。いやまぁ、その数なんて単なる主観でしかないってのも確かなんですが。
ぶつぶつ言っておりますが、読みやすく、面白く、先が気になる物語なのは確か。心して最終刊を読み進め、この物語の終焉を楽しみたいと思います。 -
来月に迫った映画公開、サイトで予告動画見て以来、堂上教官が岡田准一にしか見えなくなってきましたw榮倉奈々もほんと配役合ってると思う!まじ楽しみ!
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図書館戦争シリーズ3作目。
ベタ甘な展開は御約束として、「ねじれた言葉」などちょっとした言葉狩りみたいなものは実際にもあるわけで、なかなか考えさせられるテーマだったと思う。郁の家族とのわだかまりも一応は収拾がつき、3巻目の展開としては上々。そして最後の稲嶺の勇退シーンは思わず泣きそうになってしまった。泣けと言わんばかりのベタな文章だけれど、ついつい嵌まってしまうのが有川作品なんだな。続きも楽しみ。