図書館危機

著者 :
  • メディアワークス
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本棚登録 : 9185
感想 : 872
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840237741

感想・レビュー・書評

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  • 「本は意地でも最後まで読み通す派」なのですが、これはどうしても、無理でした。

    一切感情移入できず、論理の破綻に目を瞑ることもできず、愛する図書館がこのような杜撰な扱われ方をすることが許しがたく…とても読み進められませんでした。
    最後まで頑張ればまた違った視点をもてたでしょうか。
    いや、もういいですごめんなさい。

  • 郁にとってはまさしく試練の巻。
    茨城に行って郁は親との対決を迎える。さらに図書館の自治を巡って良化委員と激しく火花を散らす。

    まぁ永遠の難題だよね。表現の自由vs.プライバシー

  • 前作のラストでついに王子様の正体が分かったので
    本作からはかなり恋愛色が強くなりましたね。
    本を貸してくれている後輩がキュンキュンします
    と言っていたのがよく分かる気がします。
    ちょっとくすぐったくはありますがそれなりに楽しめました。

    肝心のストーリーの方もメディア良化法により
    閉塞した社会が少しずつ動き出していて
    次回作に対する期待も高まりました。
    図書館シリーズは4部作のようですがこの作品は
    見事に起承転結の転の役割を果たしていると思います。

  • 下手なビジネス書より、やっぱり小説のほうがいいわ。感情移入どっぷりして、一緒に成長できそうな感じがする(笑)

    あと、喋りもうまくなるんじゃないかと思った。状況説明とかストーリーの立て方とか、ビジネス書とは違った面白さに溢れてる。小説って、いいですね。

    こわなふうに、読みながらキャーキャーできる小説も珍しくて、今まで・・・ラノベみたいなやつを10年以上前に読んだ以来で、対処に困るw
    人の顔が自分の想像で自由だからこそ、年を取って読む小説は響くのかもしれない。妄想たのしー(笑)

  • どうしてくれるんですか?
    有川さん!もう心が堂上に掴まれっぱなしでした。
    「ぽん……」ってなんですか!
    キャーって叫んじゃいました。

    また、"茨城県展"の玄田は男の中の男って感じでこんな職場で働けたらどれほど幸せだろうと思いました。

  • 大切なものを守る姿はどんな人でも、かっこよく見えるものだと純粋に思った。

    危機を乗り越えていく力(忍耐力)、圧力に屈しない姿勢。自分では染まれないと知りながらも、染まってみたいと思った。

    郁の真っ直ぐ(素直)な心に、浄化された気分だった。

  •  図書特殊部隊のダメダメ隊員だった郁ちゃんがたくましく成長している作品。堂上教官との距離も接近。

  • 図書館戦争シリーズ第三弾。ストーリー重視で甘さも控えめ。大きな変化があった最後から、最終巻でどう展開するのか。

  • 無関心だった一般の人が、検閲に対して少しでもおかしいと感じるきっかけを作ることになる俳優の生い立ち編と美術館での作品展示襲撃編となっていますが、実際に今の世界でも検閲規定はあるのです。
    実は祖父母宅が理容店をしていたので、床屋騒動は他人事だとは思えませんでした。そう、いつの間にか床屋と言わなくなったな、と思っていたのですが。
    その騒動の合間には、少しずつ堂上と郁の関係も変化中。
    でもこの先の巻を先に読んでしまっているので、その変化についてはへらへら笑うだけです。

  • 「戦争」「内乱」「危機」を読み終えて。
    映画「図書館戦争」を観に行った次の朝に駅前の本屋さんで衝動買い。8割、堂上篤を好演する岡田准一に魅了されて惹かれた作品ではありますが、映画化する前から有川浩代表作ということで文庫化したときからチェックしていました(言い訳)。
    有川浩作品は「クジラの彼」「ラブコメ今昔」に次ぐ三作目。(自衛隊シリーズを吹っ飛ばして話題の短編集で済ませたことは有川ファンに告げられませんが)今回もベタ甘なラブコメを期待して読み始めました。
    確かに、当初抱いていたイメージとは打って変わって、完全にベタ甘ラブコメの有川ワールド。もう、堂上と郁がいればまわりまわって背景設定いらないんじゃないかと思うほどに、いわゆる「ご都合主義」感満載。
    しかし、ここに留まらないから面白い。
    背景設定として現代「平成」である年号を「正化」とし、メディア良化法制定により検閲を行使したメディアへの強い介入がある。このメディア良化法制定の裏側にある社会は「民衆の政治的無関心」という、現代にうまく問いかける設定となっている。
    作者があとがきで記すように「こんな世界になってほしくない」という思いは読者に切々と訴えかけられる。
    こんな大きなテーマを、ベタ甘ラブコメで軽快に送りつつ、読者の心には重くその軌跡を残していく。
    展開はどうにもあっさりと進みすぎてご都合主義と感じられるが、作品に一貫として強いテーマがある限り、この作品は読者の心に強く根差してゆくと思いました。
    映画も続編を期待しつつ、(笑)
    最後四作目、図書館革命に読み進みたいと思います。

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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