- Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845631377
感想・レビュー・書評
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私の好きな書簡形式でした。
ただ、最後まで読んでも、?という感じで、ネットの考察を読んで、ほ〜!という感じです。
奥が深く、あれはこういうことかな?といろいろ想像できるのが面白いです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルに惹かれて借りた乙女シリーーーズ。
瓶だけに。
なんとなく「魍魎の匣」みたいにぎっしり何かが瓶に詰まってるグロい展開を期待したんですが、あにはからんや耽美でした。
そうきたか。
そうなるの?
なんでやねん???
って感じ。-
2024/04/07
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2024/04/07
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お。ゆっきーさんもいけるくちですな(笑)
真っ黒い干物みたいのが入っているだけですよ。
それでも
私は、何だか酷く――
男が羨ましくなっ...お。ゆっきーさんもいけるくちですな(笑)
真っ黒い干物みたいのが入っているだけですよ。
それでも
私は、何だか酷く――
男が羨ましくなってしまった。2024/04/07
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夢野久作命日、遺作は「ドグラ・マグラ」
1928年『猟奇』
海洋研究所に漂着した手紙の入った3本のビール瓶
それは、孤島に漂流した兄妹からの手紙
一方通行の書簡体系式。
時間を遡って手紙が読まれる。
タイトル「瓶詰地獄」のセンスの良さ。
悲劇的状況の中で二人という幸福。
心身の成長と共に変化する関係。
なぜ地獄なのか、美しい兄妹の孤島での生活を読んで欲しい。
ホノジロトヲジさんの乙女系的キャラクターに救われるが、イメージ的には、もっと人間的かな。
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2024/03/12
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陰摩羅鬼と邪魅かな。
最新の鵺もあるよ。
あと榎木津が主人公の外伝「百器徒然袋」の雨と風はいかんのかな?陰摩羅鬼と邪魅かな。
最新の鵺もあるよ。
あと榎木津が主人公の外伝「百器徒然袋」の雨と風はいかんのかな?2024/03/12 -
2024/03/12
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小説で読むと難しいと頭が拒否して避けて通った作家を絵本で読むとすんなりと受け入れてくれる。きれいな絵なので暗い作品も緩和され気になっていたけど避けていた本がまだあるので楽しみ。
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図書館で見かけて、イラストと題名に惹かれて手に取りました。
話自体知りませんでした。
手紙調なこともあり、とても読みやすい文体でした。そしてなんといってもイラストが繊細でキラキラとしていて、素晴らしかったです。
話の内容自体は兄妹の生々しい葛藤や懺悔が記されているのですが、イラストが入ることにより、どこか遠い夢物語のような気分になりました。現実から隔離されたような、不思議な気分になりました。
高校生か大学生の頃に、舞姫を授業でやりました。
国語の先生が「外国を舞台にしていて、わざと古い文体で書いているこの小説を、当時の人は遠い夢物語のように感じた。だから美しい悲恋の傑作だと言われた」というようなことを仰っていました。
私はそのとき実感が湧きませんでしたが、この本を読んで「こういうことか!」と腑に落ちました。
主人公たちにしたらとても辛い話だけれども、読んだ側はどこか別の世界の話だと思ってしまう。
とても繊細で美しい、手元に置きたくなる本でした。
好きになりました。
元の小説の方も買って読みたいです。 -
『瓶詰地獄』は好きな物語なので絵と文章を何度も読み返して楽しみました。
無垢な兄と妹の成長に伴う心と肉の葛藤、宗教への罪悪感が青色がベースの絵で丁寧に描かれています。
文章だけだと生々しさを私は感じるのですが絵が加わることでそれが穏やかになる気がしました。
濃い青色の中に兄の絶望が湛えられているように感じます。 -
文豪の名作×人気イラストレーター『乙女の本棚』
夢野久作「瓶詰地獄」×ホノジロトオジ
この美しい、楽しい島はもうスッカリ地獄です。
浜辺に流れ着いた3通の手紙。そこには、遭難した兄妹の無人島での生活が綴られていた。 -
とある島に流れ着いたた三本のビール瓶には、それぞれに手紙が入れられていた。
その手紙には、離れ島に漂流してしまった兄妹による、助けを待ちながら暮らす島での何年間にもわたる生活の様子と、懊悩が書かれていた——
〈ああ。何という恐ろしい責め苦でしょう。この美しい、楽しい島はもうスッカリ地獄です。〉
鼻血がでそうなほど耽美な話だった。十一歳の私と、七歳になったばかりの妹のアヤ子。
二人きりで漂流した先は、それでも食糧が豊かにあり、清らかな風と美しい花に彩られ、小鳥のさえずりを聴きながらのんびりと過ごせる島だった。
まるで楽園にいるかのような暮らしをしていたはずだったが、アヤ子が成長していくにしたがい、やがて二人の様子がおかしくなってくる。誰も止められない、美しくも悩ましい狂わんばかりの変容。
禁忌だとわかりながらどうすることもできない感情や衝動と、それを抑えんとする祈りの神々しさ、それらのすべてが残酷だった。
瓶に封じ込めて海に投げることしかできない兄の想い。第一の瓶、第二の瓶、第三の瓶のあんばいが見事だった。
ホノジロトヲジさんのイラストが繊細で儚げで、とにかくぴったり。夢野久作は読みたくてたまらないわりに食指が伸びないので、少女の本棚シリーズでこれからもたくさん刊行してくれることに期待! -
浪漫は確かにあって、それ以上に狂った地獄があるなぁという絶妙な印象を受けました。不思議な後味。