- Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845639533
作品紹介・あらすじ
人気シリーズ「乙女の本棚」第36弾は、文豪・坂口安吾×イラストレーター・しきみのコラボレーション!エッセイとしても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
感想・レビュー・書評
-
乙女の本棚シリーズから、坂口安吾さんとしきみさんのコラボ作品『恋愛論』です。図書館に入るのを楽しみにしていた一冊です!この表紙、ちょっと見、可愛いんだけれど、でもよ~く見ると、怖い感じ…さすが、しきみさんです。
「恋愛とはいかなるものか、私は知らない。」からはじまるのに、最後は「恋愛は人生の花であります。いかに退屈であろうとも、この外に花はない。」と締めくくられています。作中の「ただ、われわれは、めいめいで、めいめいの人生をせい一ぱいに生きること、それをもって自らだけの真実を悲しく誇り、いたわらなければならないだけだ。」このページは好きです。
ちょっと思っていたのと違ったかな…坂口安吾さんの持論の恋愛論で、共感できる内容もあるけれど…最初から最後までずっとちょっとかたいんですよね…。私の読解力もですけど、恋愛をそこまで極めたこともなく(汗)ちょっと読みにくかったです。でも、ここまで恋愛について論じられるのもスゴイと思っちゃったりもしました。-
1Q84O1さん、楽しみにしててくれてありがとうございます!
もう、ここで、コメントくださっている時点で
隠れてないので、隠れ乙女は返上...1Q84O1さん、楽しみにしててくれてありがとうございます!
もう、ここで、コメントくださっている時点で
隠れてないので、隠れ乙女は返上ですね(;・∀・)
正々堂々、「乙女」でいきましょうか♡2024/03/02 -
2024/03/02
-
2024/03/05
-
-
坂口安吾は、残酷でセンセーショナルな作品を書くイメージがあったが、この恋愛論は真面目な論説文でそのギャップに驚いた。
物語でない論説文にイラストが入ると、物語を読んでいるような気分になり不思議な感じがした。普段とっつきにくい論説文もこのようにコラボして、イメージが広がる形でどんどん読めたらいいのに、と思った。
恋と愛のニュアンスの違い、日本語の多様な同義語が雰囲気的過ぎるという話には、納得感があった。万葉集や古今集の恋歌が、動物の本能の叫びに過ぎないと切り捨てるのも、なんとも清々しい。人生とは、その本能の世界から抜けてめいめいが世界を建設するもの、常識という規則で満たされなくなった心が、良俗に反する文学を生む、という下りは、なるほど!と思わされた。
常識=醇風良俗なるものは、真理でもなく正義でもない。めいめいの人生を精一杯生きるだけ、という考えには希望が見いだせる。
恋愛によって満たされることはなくても、孤独な人生において、恋愛は花である。その言葉を聞いて、度々訪れるであろう花の時間を大切にしたいと思った。
読む時々によって、刺さる言葉が違うような気がしたので、またぜひ読みたい。 -
少女の本棚の新刊!ぱっと目を惹くやわらかで可愛らしい桃色の背景、しかしよくみると肋骨に守られ頭蓋骨に頬ずりするかのような少女の様子が毒々しい素敵な装丁です。
読むのはこれが初めて。恋愛とはなんぞや、と坂口安吾が訥々と説いていくのだけれど、これがもう名言の宝庫なのである。
切支丹が渡来したころ、それまで「愛する」という概念がなかった日本国で、「神の愛」「キリシトの愛」を解釈するのは難儀なことであったという。困惑し苦心しつつもどうにか置き換えたのは「神のご大切」「キリシトのご大切」。
すなわち、「余は汝を愛す」というのを、「余は汝を大切に思う」と訳したのだそうだ。
私はこれまでもつねづね「愛する」という言葉には懐疑的で、自分のなかの複雑な感情や、相手への多層構造な想いが、出来合いの箱に乱雑に押し込められてしまうような気がしていた。途端にこの手を離れ、嘘っぱちでただの空虚になってしまうような。
これは奥ゆかしい日本人なら大概にあてはまる特有の感性、と言ってしまえばそれまでなのかもしれないけれど、ともかく「愛」についてはもっと自分の言葉や体験で理解したいと思っている。だから、本作のようにその概念に真っ向から対峙する蒼炎のような作品は好きだし、いっぱい読みたい。
けれど、愛についていくら考えたところで、恋するのはそれらを優に超越する不可抗力なのでたちが悪い。
どんな言葉も御託に成り下がり、感情はすべてが制御不能になるのであって、そうやって頭がおかしくなって結婚し(てしまっ)た今の私ですら、そんなこと面倒で懲り懲りに思える。
〈大人はそうではない。情熱自体が知っている。恋は幻だということを。〉
だから、恋が幻であることを知っている不幸な大人が恋することはもう難しい。難しいけれど、万が一これから恋に搦め捕られるようなことが起きてしまったら、もちろんまた幻のなかで同じ過ちを繰り返してしまうのだと思う。
坂口安吾も言っている。若いうちはたくさん恋愛をするといい。恋愛することでしか手に入れることのできない感情やあたたかさが、たくさんある。恋なしに、人生は成り立たぬ。
人生はもともとバカげたものであるのだし、恋愛だってバカげているけれども、それは最も尊いものであるのだから、バカを怖れたもうな。
〈ああ、孤独。それをいいたもうなかれ。孤独は、人のふるさとだ。恋愛は、人生の花であります。いかに退屈であろうとも、この外に花はない。〉 -
今の私ではうまく理解できませんでした。
もう少し時を経て、物事が分かるようになったら、作者の言うことが分かってくるのかなと思いました。
ありがとうございました。 -
最初は恋愛を知らない子の純粋な恋愛に関する気持ちかと思ったが読み進めていくうちにだんだんと悲しみに満ちていくようなそんな風に感じました。
恋愛というのは目にはみえない心でのやり取りなので難しいですね。 -
「恋愛論」というタイトルながら、人生論・生き方論といえる内容。
初出は47年とのことだから、結婚恋愛もまだまだやるべき・すべきという圧力があった時代だけれど、令和現在の生き方や人生にも通じる。
旧さや価値観の押し付けを感じない。
むしろ今のSNSであふれる価値観の対立、今の時代の圧力への警句・アドバイスにもなる一節もあって、心が軽くなる。
かわいらしいながらダークなしきみ先生の絵も魅力的。
-
ここまで真面目に恋愛について考えたことなかったから、新鮮に読めました。
言葉の表現が易しくて、わかりやすいのも好印象!
このシリーズはかなり好き!
楽しみですが、完全読破はまだまだ先になりそうですね^^;
楽しみですが、完全読破はまだまだ先になりそうですね^^;
でも…よくわからなかったが、正直な感想で…
いやぁ…恋愛を極めてみたかったんですけどねぇ(...
でも…よくわからなかったが、正直な感想で…
いやぁ…恋愛を極めてみたかったんですけどねぇ(^▽^;)
(´・ω・)つ旦
随筆家ですからね(^_^;
私も理解出来ないことが多かったので、ガッツリあらすじにしてみまし...
(´・ω・)つ旦
随筆家ですからね(^_^;
私も理解出来ないことが多かったので、ガッツリあらすじにしてみましたが、それでも...
¯\( ˘–˘ )/¯