風雲児たち: ワイド版 (第10巻) (SPコミックス)

  • リイド社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845801763

感想・レビュー・書評

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  • 歌舞伎の映画を見て読む。実はこの巻が元ではなく、連作の中で繋がっていることによんで気づく。
    でもこの世界に引き込まれてきた。最初から読んでみよう

    2021/08/01 再読

  • 對大黑屋光太夫越來越好奇了,之後想借關於他的書來看。

  • 図書館の本 読了

    日本に帰りたいよね。
    でも帰国を許されないのも、わかる。

  • 光太夫 オホーツク
     イルクーツク
    徳川家斉
    蝦夷 アイヌの乱
    ロシア 日本人学校
    ラックスマン

  •  大黒屋光太夫一行はイルクーツクに到達。アイヌの反乱とその結末。高山彦九郎は遂に故郷・上州と決別――

     だが、圧巻はやはり松平定信の寛政の改革でしょう。
     質素倹約を推し進め、一切の贅沢を禁じました。が、例えば絹を贅沢だと禁じても、庶民が既に持っている絹は死蔵されるだけで無駄となり、木綿しか着られないとなると木綿の値段がつり上げられます。一方で養蚕農家は大打撃を受けることに。イデオロギー的で近視眼的な倹約令がいかに非現実的だったかがわかります。
     寛政異学の禁では、朱子学以外の学問を禁じるばかりか、庶民が学問をすること自体を嫌ったという、これが愚民化政策以外の何物でもないことは言うまでも無いでしょう。
     何でもかんでも禁止、禁止の嵐。その結果、庶民の生活から明るさと活力は失われることになります。

     あと、個人的に面白かったのが、ペテルブルクの日本語学校の話。開校当時は、大阪の手代・伝兵衛の関西弁で教えていたが、時代を経て今度は薩摩出身の漂流民が流れてつく。何とか薩摩弁丸出しの露日辞典を作るも、次に流れ着いたのが南部津軽訛りの男達だったために、遂に辞典は使われなくなった……という話がおかしくも切なくて(笑)。

     私は、結果を知っている現在の価値観で歴史に評価を下したり、歴史を人類の膨大な成功・失敗の事例集として見るような見方があまり好きではないのですが、それでも教訓めいたことをいろいろ考えられずにはいられなかった10巻でした。

  • 松平の禁欲政治、最上徳内の冒険、高山彦九郎の受難と激怒。10巻でようやく寛政の改革へ至る群像劇。まだまだ物語は終わらない。最上の妻の青森方言が実に素晴らしかった!1980年当時にしてこの萌え加減!

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著者プロフィール

1947年、京都府生まれ。漫画家。漫画研究家。代表作に革新的なギャグ漫画『ホモホモ7』、ギャグ大河漫画『風雲児たち』他。手塚治虫文化賞特別賞、日本漫画家協会賞コミック部門大賞を受賞。2021年、逝去。

「2021年 『お楽しみはこれもなのじゃ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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