関ヶ原 島津退き口 - 義弘と家康―知られざる秘史 - (ワニブックスPLUS新書)

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  • ワニブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847066818

作品紹介・あらすじ

西軍が敗走するなか、島津義弘率いるわずかな軍勢は故国をめざし、敵中突破を敢行する。
 それはまさに決死の軍事行動、世に名高い、〝島津の退き口〞である。
 残された兵士の手記をはじめ、数多の史料をひもとき、世界史でも前代未聞の前進退却戦の全貌を描く。
 なぜ、かくも少数の将兵のみで関ヶ原に参戦していたのかという疑問、義弘と家康の、じつは密接な関係、退き口を彩った人物などに触れる。
日本戦史上、奇跡的な脱出行、〝島津の退き口〞の全貌に迫る決定版。

後世の日本人に伝えたい戦国リアルドキュメント。 


はじめに『旧記雑録』の世界
第一章 関ヶ原前夜の島津氏  
第二章 義弘はなぜ西軍に加わったのか
第三章 島津勢は二番備えだった
第四章 退き口決行──前代未聞の前進退却戦
第五章 島津勢の退き口ルートを探る
第六章 亀寿奪還から帰国へ
第七章 退き口を彩る人物列伝
おわりに退き口の総決算と義弘のその後
補 論 家康と島津氏の意外に深い関係

感想・レビュー・書評

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  • 関ヶ原の合戦前後の島津家について。
    関ヶ原の敗戦の将達の話は珍しくないですが、関ヶ原から逃げ切って、薩摩までの道中の話は初めて知りました。
    三成と義弘の関係や家康と義弘の関係もまた、以外に良好なものだったのですね。
    それ以上に義弘と義久の家中の複雑な関係が次期藩主の決定に深く関わっていたとのこと。

    義弘の配下の武将への気遣いは、生きていく上で、必要不可欠なものの様に思えました。働く上でも、長い目で見たら、人の情は必要なもののように思えます。

    色々と新発見があった一冊でした。

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著者プロフィール

桐野作人 きりのさくじん  
1954年鹿児島県生まれ。歴史作家、武蔵野大学政治経済研究所客員研究員。歴史関係の出版社編集長を経て独立。戦国・織豊期や幕末維新期を中心に執筆・講演活動を行う。
主な著書に『織田信長―戦国最強の軍事カリスマ』(KADOKAWA)、『本能寺の変の首謀者はだれか』(吉川弘文館)、『真説 関ヶ原合戦』(学研M文庫)、『島津義久』(PHP研究所)、『さつま人国誌 戦国・近世編』1・2・3(南日本新聞社)など。

「2022年 『関ヶ原 島津退き口 - 義弘と家康―知られざる秘史 -』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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