現代日本経済史 - 現場記者50年の証言 - (ワニプラス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847072956

作品紹介・あらすじ

1970年、日本経済新聞社に入社し、その後、産経新聞に移籍。現場経済記者歴50年余の現役記者でもある著者は、その間、数々の日本経済そして世界経済の重要な転換点に立ち会ってきた。高度経済成長の終焉、ニクソン・ショック、石油危機、プラザ合意、日米通商摩擦、バブルの崩壊、二十五年にわたるデフレ……。本書は、その節目節目に目撃者として居合わせてきた著者が綴る超体験的な戦後日本経済史である。日本経済再生のために、我々は、今こそこの歴史に学ばなければならない。

感想・レビュー・書評

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  • 取材記者しか知らない裏話が面白い。政治分野ではこの手の本は多いが、経済分野は少ないのでなかなか貴重な本である。リアルな日米関係を知るうえで、本書は有用である。
    茶者の積極財政論はISLMを大学で勉強した人たちから共感されるだろう。が、私は日本の長期低迷は消極財政が本質的原因ではないと考えているので、著者の意見には賛同できない部分がある。

  • 元日経、産経で長年記者勤めた角度から、70年代→現代を振り返る内容。経済、政治はコインの裏表。密接に繋がっている事が読み取れる。

    日本(低金利)→アメリカ(高金利)→中国(投資先)という資金の流れが終わりにで明快に示されていて、そこからの脱却をメッセージとして出している。中川元財相が表立って発言したことで有名な「アメリカのATMにはならない」というのはこの事か。

  • 1970年から現在まで50年以上の経済記者歴をもつ著者が目の当たりにしてきた日本経済の歴史を纏めた一冊です。卓越した経済の知識と共に、記者として長年、現場を見て記事を書いてきた著者が著した本書は経済の勉強にもなりますし、経済史に残る事件の裏側なども知ることが出来、とても有益な一冊でした。
    個人的には、アジア通貨危機に関しての記述が詳細で分かり易く、特に関わりのあった政治家の動きまで把握することができ有益でした。
    2013年、故安倍晋三総理が本田悦郎さんと共に、日銀総裁、副総裁を決める際に候補として挙がっていた岩田規久男氏から「総裁になるのではなく副総裁が良い」と返事をもらっていた事実についての記述は、瞠目に値する内容でした。

  • 東2法経図・6F開架:332.107A/Ta82g//K

  • 書評はブログに書きました。
    https://dark-pla.net/?p=4380

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著者プロフィール

産経新聞特別記者・編集委員兼論説委員。昭和21年高知県生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、日本経済新聞社入社。 ワシントン特派員、経済部次長・編集委員、米アジア財団(サンフランシスコ)上級フェロー、香港支局長、東京本社編集委員、日本経済研究センター欧米研究会座長(兼任)などを経て2006年産経新聞社に移籍。著書に『日経新聞の真実』(光文社)、『人民元・ドル・円』(岩波書店)、『経済で読む「日・米・中」関係』(扶桑社)、『検証 米中貿易戦争』(マガジンランド)、『日本経済は再生できるか』(ワニブックス)など多数。

「2023年 『金融大波乱 ドル・円・人民元の通貨戦争が始まった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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