人文的、あまりに人文的

  • 本の雑誌社
3.75
  • (7)
  • (12)
  • (12)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 330
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860114510

作品紹介・あらすじ

「ゲンロンβ」の人気連載が書籍に!
人(ヒト)の文(アヤ)から考えよう

〈山本くん〉と〈吉川くん〉の読書会。

古代文明からエピクテトス、モンテーニュ、カント、フーコー、千葉雅也、加藤陽子、読書猿、神経科学、多元宇宙論まで、新旧基本図書総ざらい。「ゲンロンβ」(ゲンロン)の人気連載、待望の書籍化!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 週刊読書人でタイトルに惹かれて、購入。
    ずっと積読。

    私の知らない本ばかりだったので、一冊ずつに対してもう少し紙幅を割いて説明してもらいたかった…。勉強不足なだけなのだが。

  • お二人のpodcastを拝聴しはじめ、その物腰の柔らかさと確固たる知識に魅了され書籍を順々に巡っております。この本は二人の対談形式を取り、テーマに即した本を紹介する読書案内となります。おかげさまで、読みたい本が爆発的に増えてしまいました、僥倖。

    同じ事柄に興味を持って語り合えるパートナーって羨ましいなーと単純に憧れます。あとがきにあるように、読書に対する姿勢もより力が入るし、語ることで自分の不理解や見落としている内容も浮き彫りになったりするし、質とぐんと上がるんだろうなと。

    気の合う人探しもさることながら、自分の言葉で言い換えることを意識した読書が今年の目標ですね。

  • 人文学的観点からのブックガイド

  • 山本さんという人と吉川さんという人が、対談形式で紹介してくれてるブックガイド。前書きにもあるように対談だからわかりやすい書評が多いのだけれど、それでもやはり難解なものはあって、これその本読んだら全然読めなさそうだなというものもあった。
    まぁでも、全体的には、解説も面白く、なんで読んでみてくれって言ってるのかもちゃんと書いてあるので、本当はその書評も本と一緒にアマゾンのブックリストに入れたいのだが、できないのでやはりこの本も買わなきゃダメかなあ…
    ブックリストに入れてるだけだと、なんで入れたのかが後から全然わからないんだよな…

  • 読了日 2022/11/2

    積読消化月間。
    ふたりが、1つのテーマと本2冊をもって対談する本。
    本2冊をおいてはいるが、そこに付随する大量の本があるので…読みたい本が馬鹿増えた。

  • 山本貴光、吉川浩満、お二人による人文書のブックガイド。
    Youtubeでの書籍紹介番組が面白かったので、こちらも読んでみた。

  • 2021I081
    019.9/Ya
    配架場所:A3 東工大の先生の本

  • 人文書という広枠組みのなかで、全部で20あるテーマそれぞれについての本が2冊ずつ紹介されています。哲学などのバックグラウンドがない方でも、著者2人の掛け合いの中でなんとなく理解が進み、これも読んでみようかな、と思える本に出会えると思います。

  • 『人文的、あまりに人文的――古代ローマからマルチバースまでブックガイド20講+α』
    著者:山本貴光
    著者:吉川浩満
    予価:2090円(税込)
    発売日:2021年1月21日
    版型:四六判並製
    頁数:304ページ
    ISBN:978-4-86011-451-0

    ◆人(ヒト)の文(アヤ)から考えよう
     やわらかな対話が提案するのは考えるたのしさ、意見交換のおもしろさ。しあわせとは? 哲学とは? 人文学とは? 人文的思考がぐんと身近になるブックガイド。
     俎上に載せた40冊からあれやこれやと対話がはずむ、〈山本くん〉と〈吉川くん〉の読書会。古代文明からエピクテトス、モンテーニュ、カント、フーコー、千葉雅也、加藤陽子、読書猿、神経科学、多元宇宙論まで、新旧の基本図書を総ざらい。「ゲンロンβ」(ゲンロン)の人気連載を書籍化。初心者歓迎。人文的読書会へようこそ!
    http://www.webdoku.jp/kanko/page/9784860114510.html

    【目次】
    第1回
    クレイジーな時代?
    『啓蒙思想2・0──政治・経済・生活を正気に戻すために』(ジョセフ・ヒース)

    叛逆かパターナリズムか
    『心は遺伝子の論理で決まるのか──二重過程モデルでみるヒトの合理性』(キース・E・スタノヴィッチ)

    第2回
    「好奇心」の効果
    『子どもは40000回質問する──あなたの人生を創る 「好奇心」 の驚くべき力』(イアン・レズリー)

    人類学者かつ歴史学者として
    『思索への旅──自伝』(ロビン・G・コリングウッド)

    第3回
    自由意志は存在しない?
    『マインド・タイム──脳と意識の時間』(ベンジャミン・リベット)

    自由は進化する?
    『自由は進化する』(ダニエル・C・デネット)

    第4回
    歴史を論じる
    『それでも、日本人は 「戦争」 を選んだ』(加藤陽子)

    記憶を武器に理不尽と闘う
    『神聖喜劇』(大西巨人)

    第5回
    エッセイの精神
    『エセー』(ミシェル・ド・モンテーニュ)

    懐疑の効用
    『懐疑主義』(松枝啓至)

    第6回
    幾何学の精神と繊細の精神
    『パンセ』(パスカル)

    社会的現実とともに思考する
    『哲学においてマルクス主義者であること』(ルイ・アルチュセール)

    第7回
    古代ローマ時代の人生相談
    『人生談義』(エピクテトス)

    世界をどう捉えるか──物体と非物体
    『初期ストア哲学における非物体的なものの理論』(エミール・ブレイエ)

    第8回
    幸福に関する 「なに」 「いかに」 「なぜ」 の問い
    『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』(青山拓央)

    夢破れた国の幸福論
    『セカンドハンドの時代──「赤い国」を生きた人びと』(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ)

    第9回
    インディーズでサヴァイヴする!
    『これからのエリック・ホッファーのために──在野研究者の生と心得』(荒木優太)

    どうすれば民主主義の原理が機能する国家の国民になれるのか?
    『日本国民であるために──民主主義を考える四つの問い』(互盛央)

    第10回
    人文書のなかの人文書
    『言葉と物──人文科学の考古学』(ミシェル・フーコー)

    ポスト・ヒューマニティーズの人文書
    『有限性の後で──偶然性の必然性についての試論』(カンタン・メイヤスー)

    第11回
    今日から使える人文書
    『アイデア大全──創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール』(読書猿)

    立志から始めよう
    『知的トレーニングの技術〔完全独習版〕』(花村太郎)

    第12回
    民主政を問い直す
    『社会契約論』(ルソー)

    可能性の条件を探る
    『純粋理性批判』(カント)

    第13回
    能動でも受動でもない世界との関わり方
    『中動態の世界──意志と責任の考古学』(國分功一郎)

    アイロニーとユーモアによる変身のすすめ
    『勉強の哲学──来たるべきバカのために』(千葉雅也)

    第14回
    シンギュラリティ論議は現代の神話?
    『そろそろ、人工知能の真実を話そう』(ジャン=ガブリエル・ガナシア)

    我々はハイパーヒストリーの時代に突入した?
    『第四の革命──情報圏が現実をつくりかえる』(ルチアーノ・フロリディ)

    第15回
    天文と人文の出会い
    『古代文明に刻まれた宇宙──天文考古学への招待』(ジューリオ・マリ)

    宇宙はひとつではない
    『マルチバース宇宙論入門──私たちはなぜ〈この宇宙〉 にいるのか』(野村泰紀)

    第16回
    思考はデザインとともにある
    『アイデア第三七九号』「ブックデザイナー鈴木一誌の仕事」

    デザインからリテラシーへ
    『生きるための読み書き──発展途上国のリテラシー問題』(中村雄祐)

    第17回
    共感を増幅する贈与
    『うしろめたさの人類学』(松村圭一郎)

    人文学の情動論的転回
    『情動の哲学入門──価値・道徳・生きる意味』(信原幸弘)

    第18回
    AIの危機、人間の危機
    『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(新井紀子)

    収容所でなにを話す?
    『収容所のプルースト』(ジョゼフ・チャプスキ)

    第19回
    戦争とは、誤訳や食い違いの極端な継続にほかならない
    『翻訳地帯──新しい人文学の批評パラダイムにむけて』(エミリー・アプター)

    日本文学の輸出、流通、逆輸入
    『日本文学の翻訳と流通──近代世界のネットワークへ』(河野至恩、村井則子編)

    第20回
    サイコロからはじまる知のグランドツアー
    『知の果てへの旅』(マーカス・デュ・ソートイ)

    知の果てから無知の知へ!
    『知ってるつもり──無知の科学』(スティーブン・スローマン、フィリップ・ファーンバック)

全15件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

山本貴光(やまもと・たかみつ) 文筆家、ゲーム作家、ユーチューバー。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。著書に『マルジナリアでつかまえて』(全2巻、本の雑誌社、2020/2022年)、『記憶のデザイン』(筑摩書房、2020年)、吉川浩満との共著に『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。――古代ローマの大賢人の教え』(筑摩書房、2020年)など。

「2022年 『自由に生きるための知性とはなにか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山本貴光の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×