宇野亜喜良60年代ポスター集

著者 :
  • ブルースインターアクションズ
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本棚登録 : 130
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (79ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860200718

感想・レビュー・書評

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  • 宇野さんの描く女の子は
    夢の中の生き物みたいな表情をしていて堪らない。

    アバンギャルドの塊です。
    人魚の浴衣ほしいなあ。

  •  宇野の絵は、線でのみ構成されたものが多い。
     カリカチュア(戯画化)されている人体や薔薇、さまざまなイコンで顕される隠喩の世界である。
     そして、私の趣味に直球ド真ん中のストライク!とは行かないまでも、かなり重要な位置を占める味わい深い絵師である。

     表現物規制や、投稿サイトに自主規制を求める人々は、まずこの宇野の絵を知ってもらいたい。
     60年代のこの絵は、アングラ劇の世界が闘って今に残した遺産。
     あなた方が知らないだけで、あなた方を育てた世界は『不健全』『ふしだら』『俗悪』なイメージで満ち溢れていた。
     あなた方はそうしたイメージに、直接・間接の影響を受けて育ってきたのですよ。
     イメージ、創作物を否定することは、あなた方の育ちを否定すること。
     今を生きているクリエイターたちにとって、とても大事な『20世紀の遺産』を否定すること。

     あなたが「好きか嫌いか」は、あなたの自由。
     でも、他の人が「好きか嫌いか」を判断できるよう、宇野の絵を発表する自由を侵害してはなりませんよ。

     私としては、
    「なんという背徳的でハァハァできそうでできない絵!ジレンマの塊!」
     として、『好き』とは別の評価軸が高く評価しておりますよ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「なんという背徳的で」
      刺激的なコメントですねぇ~私は少女の瞳にドキドキしてしまいます。
      「なんという背徳的で」
      刺激的なコメントですねぇ~私は少女の瞳にドキドキしてしまいます。
      2012/03/30
  • ジャンルによってタッチを変えられる多彩な人だけど、やっぱりポスターアートが個人的には最高だと思う。

  • すっげーサイケ。ヤク中らりらりだね、まったく。それもコカインじゃなくてマリファナって感じ。描かれる女が皆飢えた目をしている。つまりはとんだ肉食ってことね。肉が欲しくて、食べたくて、それでいて食べて欲しいとかも思っちゃったりして。そういう60年代ってなんだかとっても楽しそう。
    でも今回の本で一番素晴らしいなって思ったのは実は絵ではなくて、寺山修司による「宇野亜喜良論のデッサン」。今まで見た、人への賛辞の中で一番美しいと思う。

  • いつまでもだいすき

    罪深き美、華麗なるエロス

  • 誕生日のプレゼントにお父さんがくれた

    誕生日から約1ヶ月たってたけど

  • かっこいい!毒があってこそ美しいというか。衝撃的です。

  • 今の宇野さんより、この頃のアバンギャルド・怖いもの無しみたいなデザインの時の方が好きだな。今は少しきれいになりすぎているような。でも大好きです。

  • 踊りたくても踊れないんですって。

  • ポスター集とあるが、これは宇野亜喜の画集です。しかし、うまいね&いい。

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著者プロフィール

1934年、愛知県名古屋生まれ。イラストレーションを中心に出版、広告、舞台美術など多方面で活躍。
講談社出版文化賞さしえ賞、日本絵本賞、全広連日本宣伝賞山名賞、読売演劇大賞選考委員特別賞などを受賞。
1999年に紫綬褒章、2010年に旭日章綬章受章。
絵本に『あのこ』(文・今江祥智/BL出版)、『2ひきのねこ』(ブロンズ新社)、
『講談えほん 那須与一 扇の的』(文・石崎洋司/講談社)など多数。
作品集に『宇野亞喜良クロニクル』『KALEIDOSCOPE』(ともにグラフィック社)など。

「2022年 『ルイの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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