落語絵本 九 そばせい

著者 :
  • クレヨンハウス
3.74
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本棚登録 : 354
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (24ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861010248

作品紹介・あらすじ

その気になれば、もりを四十食うという清さん。
あだ名は「そば清」。
六十を食えたら十両をもらうという賭けをうけてたち、ある秘策をふところに忍ばせて挑みますが……? 
どんでん返しのオチが、まっています。迫力あふれる力作です。

感想・レビュー・書評

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  • 十数年前に、中学生たちの前で初めて読んだ本がこちら。
    思えばマニアックな選択だった。
    もちろん十分面白いのだが、相手を選ぶ本でもある。
    オチのシュールさが若干ホラー気味でもあり、笑えるかどうかは相手次第。
    他の素話と紙芝居との組み合わせで、そこは無事にしのいだ記憶がある。

    「蕎麦好きの清さん」あるいは「蕎麦ならいくらでもたいらげる清さん」という
    意味合いのタイトル。
    そうとは知らず、大食いの賭けに持ち込んだ蕎麦屋の人びと。
    負けてから「そばせい」の名で通った相手と知り、ハードルを上げてみたが・・

    登場人物たちの表情の面白さが飽きない。
    特に、大勝負に賭けて蕎麦を食べまくる清さんと、それを見まもる人たちの
    可笑しさ。鼻から蕎麦が飛び出てるし・笑
    コマが縦割りの部分が続くので、ここは指さしながら読みたい。
    テキパキとした威勢の良い江戸弁でぜひ。
    でもオチは小さなお子たち向けではないので、おうち読みには気を付けてね。
    約12分。高学年から。

    ところで、このお話のキーワードになっている「赤い草」って何なのかしら?
    創作なのか、それとも似た植物があるのか気になるところ。
    稲垣栄洋さんに質問してみようかな。

  • もとの落語より怖い気がします。
    衝撃作だと思う。
    読み聞かせするのをためらうレベル。
    絵の力強すぎる。

  • そばの大食いのそばせいさん
    盛りを50で5両の賭を持ちかけられます
    45まではなんとか食べられるけど、あと5つが入らないよなあと、でも5両は惜しいしなんとか工夫はないものかと考えていますと。
    ある日猟師を呑み込んだウワバミが赤い草をチョロリとなめてお腹をぺったんこにするのを目撃します

    〇ぎゃーーっ
    ネタバレするので言えないけど、叫びますわ

  • 何事も「ほどほど」にという格言があって、賭け事も遊びでやっているうちならいいものを、これでお金を儲けようなどと考えると「ほどほど」が判らなくなり、身を亡ぼすことになってしまう・・・。 もり蕎麦四十を瞬く間にたいらげるという〝清さん〟の渾名<そばせい>が、もり六十で十両の賭けに、ある秘策をもって挑むことになるのですが・・・。消化薬<うわばみ草>が絡むドンデン返しのオチに大笑いの一席です。

  • 絵にするとホラー感が増して恐ろしい笑

  • 息子7歳10か月
    息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子が一人で読むようになってきて、母はサミシイ。

    〈親〉
    絵が好き ◯
    内容が好き ◯

    〈子〉
    何度も読む(お気に入り) ◯
    ちょうど良いボリューム ◯
    その他


    小学2年生、オチがツボったらしい。

  • はいはいはじまりました〜
    落語絵本!
    今回は『そばせい』と言うお話し、
    いや〜昔の人はそばの大食いなんかで
    賭けをしておったんですね〜

    なんとま〜子どもに悪い影響与えるもんでしょうか

    ささ、清さんの一世一代の賭け事がはじまります。

    賭けで大儲けしよなんぞ思うと......。


    落語絵本は落語家になったような気持ちで読めるので、こりゃあいいもんですな〜

  • 最後にギャーとなる笑笑先が読めないので、えつどうなるのってなる。落語絵本の中では読み聞かせに良さそうな絵本だと思う。
    〇小学校低学年~

  • へんなやくそうは、こんなふうになるので、けっしてじっさいには食べないようにしよう。

  • 読了

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著者プロフィール

1952年、新潟県上越市生まれ。1982年デビュー作『鳥の島』で第5回絵本にっぽん賞を受賞。主な作品に『森の木』『ぴかぴかぶつん』「お化け」シリーズ(いずれもBL出版)、「果物」シリーズ(文化出版局)など。1994年に発表した「落語絵本」シリーズ(クレヨンハウス)でも大きな反響を呼び、「落語絵本」の草分けとして人気を博している。その他の落語絵本に『井戸の茶わん』(ロクリン社)、『てんしき』『ごんべえだぬき』(いずれもKADOKAWA)がある。また近著の創作絵本に『ピージョのごちそう祭り』(偕成社)がある。

「2024年 『ねこのさら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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