- Amazon.co.jp ・本 (768ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861822766
作品紹介・あらすじ
カント、シェリング、ヘーゲルらのドイツ観念論の伝統を基底に、ラカンの精神分析のみならず、脳科学、量子力学を駆使して光彩陸離たる議論を展開するとともに、"死せる"マルクス・レーニン主義/弁証法的唯物論の復活をもくろむ思想的死闘を凝縮した世界的思想家の代表作。
感想・レビュー・書評
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パララックス・ヴュー
(和書)2012年01月08日 09:51
スラヴォイ・ジジェク 作品社 2010年1月26日
柄谷行人さんの朝日新聞紙の書評から読んでみました。
「ジジェクさんの本が出てくるのは「厄介なる主体」から二回目とあり、珍しいことだなと思います。書評にあったように柄谷さんの「トランスクリティーク」から刺激を受けて書かれている部分も多く柄谷さんの著書を愛読している私などは、読んでいて大いに盛り上がりもしました。
『宗教批判はあらゆる批判の前提である』
この部分を読んでジジェクさんは信用しても良いかなと思いました。
『宗教批判』とは、「ヘーゲル法哲学批判序説」にでてくるもので『宗教の批判とは、人間にとって・・・・人間が貶められ、隷属せられ・・・・お前を人間並みにしようと言うのか・・・・・一切の諸関係を覆せという無条件的命令をもって終わるのである』
この部分を柄谷さんの本からしっかりと読み取り(読み取ることは誰でもできるかもしれないが)それを明確に示しているところがいい。
ちょっと長かったけど「厄介なる主体」より読みやすく、かなり面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20100307朝日新聞書評
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2010.03.07 朝日新聞で紹介されました。