- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861918810
作品紹介・あらすじ
ミュージシャン、小説家、エッセイスト、テレビタレント、ラジオパーソナリティ、俳優……数十年に渡りサブカル界の第一線で活躍してきた大槻ケンヂが、自身の活動を振り返りながら、定職につかずに「サブカルで食っていく」ために必要なことを、若者や元若者へ伝授!
ライムスター宇多丸とオーケンによる『サブカル対談』も収録。
感想・レビュー・書評
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ずばりサブカルで15万円稼ぐこと。
自習はいくらできても、この次の表現をしてお金を稼ぐ、ここが誰しもができない部分なんだろうな。
「今日はそこそこ良かった』とかつぶやくだけで満足してしまう「プロのお客さん』になっちゃいけません、映画を観た、本を読んだその結果を換骨奪胎し、自分なりの表現としてアウトプットすることが重要。
ここが大事で難しいところだけど、今はその機会が溢れている時代だから尚更重要ですね。
大槻ファンとしては、オールナイトニッポンのあの頃の青春時代は自分の貴重な日々でした。半年で打ち切りと書かれていたけど、もっと長く続いていたように思ったけどなぁ。 -
今、流れ流れてライターの端くれをしている私には
いろいろ実感できる本でした。
これは最初からただひとつの目標に向かってきた方には無縁な内容ですね。
何をやっていいか分からない、分からないから何でもやろうという姿勢は
思わず共感してしまいます。
ちなみに発売日当日に渋谷タワレコでサインして頂きました。
すごい人だったのにも関わらずひとりひとりと丁寧に接していた大槻さん。
とても素敵でした! -
小説の書き方について「小説のはじまりは散文詩で、締めはパズルで。」という下りがあるんだけど、これで言ってることが自分が「プレゼンの仕方」とか「論文の書き方」とか「就活のエントリーシートの書き方」とかで普段学生さんに言ってることとほとんど一緒でなかなか興味深いというか。
要するに最初は思いつくままにネタ出しして、次にパーツを適当に膨らませて、あとは部品間をはまるように設定しろという話で、特に「結構適当に部品集めてくればパズルの部分はなんとかなる」感覚とか、こういう手順なり構造って割と普遍的なものだよな、と。
ジャンルの違いってのは要するに、ネタ出しの探索空間の違いと、パズルの接合ルールの違いなんだろうな。
ある意味当然ながらなかなか改めてこうして書かれると興味深い。 -
勉強になった!
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客観的な視点で控えめな文章で大槻ケンヂさんの人のよさがうかがえた。
続けていればいつか運が巡ってくる的な感覚はすごくよくわかる。
どんなジャンルにせよ喰っていくのは大変ですね。
サブカル的な話は好きなので面白かった。 -
まだ46歳でここまで振り返ってまとめるのは早いんじゃない?大槻さんと、思ったけど10年もしたらサブカルジジイとかいってサブカル者の老後を絶対書くんだろうなあ(笑)オススメの本、映画が載ってるのは嬉しい。是非、ブクログで特集を!
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XXCLUBの大島さんがお勧めしていたので
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「サブカルプロフェッショナル、オーケンの流儀」といった本でした。これ読んで楽しい人は、間違いなくタモリ倶楽部好きです。
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高木ブー伝説、日本印度化計画が何を歌っていたのかが、分かって面白かったです。
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初めてオーケンさんの文章を読んだが、
とても読みやすい。
これは簡単なようで高度なテクニックだと思う。
サブカル分野で毎月何らかの収入が得られるようになってきてる人は読んだら参考になる部分が多いのかもしれない。
オーケンさんは「才能」「運」「継続」を本の中で何度もくり返していたが、
自分はあとひとつあると思った。
「記憶力」である。
僕などは、ある方面にそこそこ知識があったとしても、会話などで固有名詞がサッと出てこない場面が多い。
「えーと、あれ、何だっけ」
それをササッと出せて、なおかつ広げられる記憶の瞬発力は、
サブカルを生業とする上で大事だよなあ〜
と思いました。 -
オーケン本久しぶりに読みました。必要な条件は「才能、運、継続」との事。少なくとも継続は誰でもできるので、最悪でも中の下まではいけるのではと。
その他、プロのお客さんになるな、まずバカになれ、契約はしっかり選べなど。 -
ブックオフで投げ売りされていて、ふと手に取った一冊だったが思いのほか楽しむ事ができた。正直、この本でしか得られない視点はなかった。悪い言い方だと「自分語り」。だが、サブカルで生きることに憧れるティーンを対象にした一冊と考えると、適切な内容が書かれているように思う。発行は2012年であり、現代にそのまま当てはめることはできないが、一昔前のサブカルの空気感みたいなものは、ほどよく味わえた。
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サブカルチャー
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筋肉少女帯の大槻ケンヂが、サブカルで成功するにはどうすれば良いかということを、自身の体験を通じて記述したもの。
自身の経験を通じてなので、説得力があった。 -
エッセイ
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ファンだったので久しぶりに読んでみました。
好きなモノは好きなままでイイと言われた気がした。表現者として生きて行くには継続が必要。何らかの形で発信し続けること。でも、オーケンの場合は運と才能のなせる技だと思ったが行き詰まっていたところに勇気を貰った。 -
友人に「就活がうまくいってない大学生が読みそうなタイトル」と呆れられたこの一冊。
筋肉少女帯の名や絶望少女達の曲等で大槻ケンヂの名は聞いていても、イマイチどんな立ち位置の人なのか分からなかった私にぴったりでした。
筋少の歩んだ道は丁度アングラ→サブカルへの変容期、そして今またサブカルというもの自体が変わってきている。
そんな中これから生まれてくるであろうサブルなくん、サブルなちゃんへの懇切丁寧、そして馬鹿正直なアドバイスに、オーケンさんの優しさや謙虚さ、そして脆さが滲み出ている気がしました。
サブカルに過度な期待はしてはいけないけれど、文化を楽しむことが生きる上でどんなに重要か。
「人生なんて、死ぬまで生きればいいだけですもの。」
最後のこの一節で、生きることが楽になったような、より悩ましくなったような。 -
大槻ケンヂがの半生、自伝的エッセイ。
サブカルというテーマで書かれているが、自分学校での自習すなわち、音楽はもとより、映画、演劇、絵画、アニメ、小説等々、学校以外のありとあらゆるものに対する好奇心と探求心、そして表現欲が持続しているのが伺える。
サブカルで食っていくためには、運と才能と継続が結論とはやや陳腐だが、それをやってきた本人が、それらを軽妙な文体でサラリと流せるのも又才能だろう。
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