いとし、いとしという心 (ビーボーイノベルズ) (B-BOY NOVELS)
- リブレ (2009年6月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862636010
感想・レビュー・書評
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隣の老舗旅館の若旦那が亡くなって、それまで東京で仕事をしていた次男に旅館を継いで欲しいと思っていると、橋渡しを頼まれる受け。
受けは実はずっと亡くなってしまった長男である若旦那を密かに慕っていて、彼が守ってきた旅館を潰すのは忍びないと思っている。一方その受けをやはり子供の頃から好きだった攻めは、継ぐ代わりに自分のものになれと言い、、、。
ほぼ受け視線で進む話は、全てにおいて勝っていた長男の影になっていた攻めの不器用さが出てて切ない。
旅館も潰しちゃって、そんな自分のものになれそうにない幼馴染の気持ちなんて知らんふりしちゃえば良いのに、、、と思うくらい攻めがなぁ、、。まあ、旅館潰したらこの作品は成り立たないのだけど。受け、そこまで執着するほどいい男か?
好きな作家さんなのに読む気になれなかったのは表紙の絵に全く萌えなかったから。
毎回言ってるけど、絵有りと絵無しと選ばせて欲しい。自分が萌えを感じない絵師さんの絵は邪魔なだけ。
読み出したらやっぱり面白かったので、絵師さんのお陰で損してた感じ。この絵、他の人の評判どうなのかしらん。 -
京都を舞台とした切々とした幼馴染同士の恋模様。すごく引き込まれました。心理描写がとても繊細に綴られていて、読んでいくうちに徐々に恋愛という形が作られていくのがわかって震えがくるほどでした。
舞台もさることながらキャラクター造形も秀逸。特に攻めの千秋は素敵でした。決して出来の悪くはない千秋が抱える優秀な兄に対する鬱屈した想い。そんな千秋の心を裏切るかのようにずっと兄を慕っていたユキという構図。崩壊を予感させるバックグラウンドから始まった物語がひとつの美しい結末に向かっていくその様。切なくならないわけがない。読み始めると次巻に提示される結末まで待ちきれないこと必須。読むときは絶対次巻とワンセットで! -
ユキの芯の強さと強情なところ、もう流されちゃえよ…と思いつつ、でも簡単に流されるようじゃ千秋は好きにならなかったんだろうなぁとか思ってみたり。
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面白かった!!ただ、30手前の男性にしては使う言葉が幼い気が・・・方言なんですかね。
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高級旅館次男×紙屋跡継ぎ
お隣同士の幼なじみの千秋とユキ。ユキはずっと千秋の兄に片思いしていたが、その荘一が他界。
跡継ぎの荘一がいなくなった旅館を千秋に継がせたい一族は気心の知れたユキに千秋の説得を頼む。
千秋は大手銀行に勤めており、旅館を継ぐ気はさらさらなかったが「ユキが自分のものになるなら継いでもいい」と言い出し・・・。
さすが喪服未亡人モノ。どこかジメっとした雰囲気が漂い続けています。カラっと明るい雰囲気ではないし、千秋はジワジワユキを追い詰めていくしで、ラストあたりまではちょっと精神的に追い込むカンジ。
でもラストあたりからお互い歩み寄りがみられ・・・次に続く。 -
京ことば攻めたまらんどすえ(笑)
千秋好き