- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862860576
作品紹介・あらすじ
あのとき「日本人」を発見した。元ウクライナ大使だからこそ書ける日本論。
感想・レビュー・書評
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タイトルを見て最初に思ったことは
感動的な「日本人」の力・にして欲しかったということでした
馬渕さんの提案はおおいに利用価値のある内容だと思いますし
コレを読んだ高校生に自主的に発奮してほしいと思いますが
その前に「はじめに国家ありき」の考え方を
再確認して置かなければならないと思いました
馬渕さんは全体観に添う自然の流れが創る変化と
人間の不安恐怖がつくる分離感によって奪い合おうとする
縄張り根性が持つ破壊行為の違いを混同しているのではないだろうか
そもそも所有欲からなる国家とは対話を拒否した利己的な
強欲による暴力で作り出した権利意識にすぎない
向き合った双方の納得のない力尽くであてがいぶちの法律も
煎じ詰めれば理不尽なリンチにすぎない
未来を担保とする契約という秘め事も同様である
つまり条件を外した素の人間にとって選択肢は無限にあるのであり
尽きることなく追求していくのが視野を広げることによる
意識の成長であり人生において成すべき仕事なのではないだろうか
以上を大前提とした上で
目的と手段を取り違えて人間が作り出した現状の矛盾を
どう乗り越えて行くかを直面する手段として考えていくべきだろう
この段階における現実的方法論として
馬渕さんの視点を広げた提案は物質至上主義に陥っているこの難局を
切り開くために有効な特効薬となるかもしれない
おおいに検討の余地があると思う
進路で悩む高校生などに読んでほしいと思う
しかし鵜呑みにせず自分の心に問いかけながら咀嚼して欲しい
特に「初めに国家ありき」と言う狭い判断を乗り越えてもらいたい