ピザマンの事件簿 デリバリーは命がけ (ヴィレッジブックス F フ 14-1)

  • ヴィレッジブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863321502

感想・レビュー・書評

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  • 従業員を殺されたピザショップのメンバーが犯人捜しをする、というだけの物語。特に意外な犯人も意外な真相もない。サスペンス部分だけを言えば全く平凡な一作。
    しかし、出所して再起を図る主人公の視点から描かれた日常と、頼もしくユーモアのあるキャラが良く出来ていて、このドラマ部分が魅力的でラストまで楽しんで読めた。
    会話にユーモアが効いているし、ピザの配達と大工仕事をしながら少しずつ経済的にも社会的にも自立をしていく主人公の再生の物語としても気持ちよく読めて、最近は陰惨な事件を描くサスペンス作品が多い中では、珍しい一作。
    シリーズは2作目までしか邦訳されてないようで、ほとんど作者の自伝的(もちろん殺人をのけて)作品なのかな?

  • 書いた内容が消えてしまって、もう書く根性がない・・・

    とりあえず、主人公は、暴力行為などで捕まって、出所した後、離婚され、無一文になってたけど、
    良い友人と、ふらっと入ったピザ屋で仕事をみつけ、そこで出会った人々とも良い人間関係を築けて、人生捨てたもんじゃないねって話。多分w

    出て来る人、みんな基本 良い人です。(一部を除くけど)
    良いキャラです。
    ガタイの良いおっさん中心のはずなのに、なんだかみんな可愛いです。
    女性も良い人です。
    お気に入りは、保護観察官ネルマさんと、新しくカーロのウェイトレスに入ったプリンセス・サリー。
    友人の屋根職人ダニーも良いキャラで笑う。

    犯人は、出てきた時点で、多分、みんな、「あぁ、これが犯人だな」って気づくと思う。
    でも、それでいい。
    こねくりまわしてひねくりまわして犯人はどいつでしょう?ていう話ではないので。

  • 初読みの作家さん。
    主人公のテリーはある日酔っ払ってバーで喧嘩し、服役する。妻も仕事も家も車も失い、親友のダニーが住む町でダニーのところに居候する。その近所にピザ屋があり、そこで仕事をすることになり、そこから人生好転…というお話。
    とにかく登場人物がたくさんだけど、みんなキャラが立っていて面白い。男同士の友情も良い☆犯人を探そうとする場面や、綽名での会話もウィットがある☆
    犯人はすぐわかったけど。
    そしてブサイクと美女の書き分けが秀逸(笑)

    続編もあるけど翻訳はここまで。本国でも3冊止まりらしい。

  •  2013-06-01

  • (2014-07-27L)

  • ガチムキ版コージー?ご都合主義で、犯人はそこかぁ、っていうプロットとしては全くダメ。ただ、いかにも楽しそうだし、主人公が好きになれれば面白い。スナックとコーラかビールがほしくなるね。。。。体に悪そう(笑)

  • 2012年1月25日読了。

  • ほのぼのコージー・ミステリ。ユーモアがあって嫌味がなくてさくさく読める。
    冒頭にあるように、これは“仲間と労働の話”。とんとん拍子に進んでる感はあるが、割とスムーズに受け入れてしまった。描写が秀逸というわけでもないのに、各シーンをはっきりとイメージできる。キャラクターがすごくいい。気さくで明るくて判りやすい。中盤辺りから、キャラの会話にくすっと笑ってみたり、「ああ、このキャラだったら言いそう」と、すっかりカーロの一員になった気で読んでいた。このメンバーとだったら働いてても楽しそうだ。テンポもいいし、作品全体からアメリカンな雰囲気が伝わってくる、そしてなぜか空腹感を覚える。
    残念ながら、ミステリ部分にはあまり期待できない。コージーの基本をどうにかクリアしているレベルだろう。でも途中からそんなことはどうでもよくなってくる。殺人事件はオマケで結構。これは“仲間と労働の話”なのだから。

  • 「ベーカリーは罪深い」と同じように、男性版コージー。これもシリーズの第一作めです。お酒と鬱屈のせいでバーで大暴れ。妻も職も住むところも失って刑務所から出てきた身長195センチ!のテリーが主人公なのですが、その彼がなんと、ピザ屋さんの配達人として就職。親友を頼ってやってきた町、という設定なので、誰もかれもが見知らぬ人たちで一から友だちを作っていく過程がとても面白かったです。彼も新しくできる友達も、さっぱりした労働者たちで、いい感じなんですよ。しばしばマリファナを吸うシーンが出てくるのですが(アメリカではそんなにポピュラーなことなの??)テリーはお酒もドラッグも全くやらない。そして、実は元は大工だったいうことで、ピザ屋さんの仕事の合間に、友だちからデッキ作りを頼まれそれが口コミで広がっていくところが嬉しかった。就職の面接の時にも、刑務所から出たばかり、とあっさり打ち明けて、それでもきちんと受け入れてもらえたし、途中起こった殺人事件では前科のせいで疑われたりもしたけど、そんなにしつこい描き方ではなかったし。あとがきにもあったけど、ピザ屋さんの内部事情や大工仕事の詳細がとても詳しく描かれていて、また著者自身が表に出ることを避けているという情報から、この主人公と著者はかなり重なる部分があるのでは・・・と。このシリーズはもう二作あるそうで、でも翻訳はまだ。訳者は全部読まれているらしくて内容がちょっと紹介してあるんだけど、早く読みたいよぉ〜〜〜、でした。

  • ものすごおおおーーーくおもしろかったーーー! 大好き。もっと評判になっていいはず。コージーミステリの男版、といった感じ。刑務所から出所したばかりで仕事も家もない主人公、小さな町のピザ屋で働くことにするのだけど、そのピザ屋の男たちがすごくいいやつばっかりで、友達ができ、家ができ、仕事もうまくいき、と、どんどん楽しくなってくる! 協力してピザをバリバリ配達し、仲間みんなで近所のダイナーで朝ごはんを食べたり、ひとりが夕食をつくってくれてみんなで食べたり、ほんとに楽しそうでうらやましくなってくる!男たちのちょっとした会話がおもしろいし、表面は荒くれっぽいのだけれど、なんだかみんなすごくかわいい!と思えてきて。ま、殺人事件の謎解きはご愛嬌?っていう感じなのだけれど、素人っぽさ丸出しで解決しようとする男たちがまたキュート。あと続きが二作あるらしいのだけれど、絶対絶対翻訳を出してもらいたいー。

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