ピザマンの事件簿 デリバリーは命がけ (ヴィレッジブックス F フ 14-1)
- ヴィレッジブックス (2009年5月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863321502
感想・レビュー・書評
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初読みの作家さん。
主人公のテリーはある日酔っ払ってバーで喧嘩し、服役する。妻も仕事も家も車も失い、親友のダニーが住む町でダニーのところに居候する。その近所にピザ屋があり、そこで仕事をすることになり、そこから人生好転…というお話。
とにかく登場人物がたくさんだけど、みんなキャラが立っていて面白い。男同士の友情も良い☆犯人を探そうとする場面や、綽名での会話もウィットがある☆
犯人はすぐわかったけど。
そしてブサイクと美女の書き分けが秀逸(笑)
続編もあるけど翻訳はここまで。本国でも3冊止まりらしい。 -
2013-06-01
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ガチムキ版コージー?ご都合主義で、犯人はそこかぁ、っていうプロットとしては全くダメ。ただ、いかにも楽しそうだし、主人公が好きになれれば面白い。スナックとコーラかビールがほしくなるね。。。。体に悪そう(笑)
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2012年1月25日読了。
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ほのぼのコージー・ミステリ。ユーモアがあって嫌味がなくてさくさく読める。
冒頭にあるように、これは“仲間と労働の話”。とんとん拍子に進んでる感はあるが、割とスムーズに受け入れてしまった。描写が秀逸というわけでもないのに、各シーンをはっきりとイメージできる。キャラクターがすごくいい。気さくで明るくて判りやすい。中盤辺りから、キャラの会話にくすっと笑ってみたり、「ああ、このキャラだったら言いそう」と、すっかりカーロの一員になった気で読んでいた。このメンバーとだったら働いてても楽しそうだ。テンポもいいし、作品全体からアメリカンな雰囲気が伝わってくる、そしてなぜか空腹感を覚える。
残念ながら、ミステリ部分にはあまり期待できない。コージーの基本をどうにかクリアしているレベルだろう。でも途中からそんなことはどうでもよくなってくる。殺人事件はオマケで結構。これは“仲間と労働の話”なのだから。 -
「ベーカリーは罪深い」と同じように、男性版コージー。これもシリーズの第一作めです。お酒と鬱屈のせいでバーで大暴れ。妻も職も住むところも失って刑務所から出てきた身長195センチ!のテリーが主人公なのですが、その彼がなんと、ピザ屋さんの配達人として就職。親友を頼ってやってきた町、という設定なので、誰もかれもが見知らぬ人たちで一から友だちを作っていく過程がとても面白かったです。彼も新しくできる友達も、さっぱりした労働者たちで、いい感じなんですよ。しばしばマリファナを吸うシーンが出てくるのですが(アメリカではそんなにポピュラーなことなの??)テリーはお酒もドラッグも全くやらない。そして、実は元は大工だったいうことで、ピザ屋さんの仕事の合間に、友だちからデッキ作りを頼まれそれが口コミで広がっていくところが嬉しかった。就職の面接の時にも、刑務所から出たばかり、とあっさり打ち明けて、それでもきちんと受け入れてもらえたし、途中起こった殺人事件では前科のせいで疑われたりもしたけど、そんなにしつこい描き方ではなかったし。あとがきにもあったけど、ピザ屋さんの内部事情や大工仕事の詳細がとても詳しく描かれていて、また著者自身が表に出ることを避けているという情報から、この主人公と著者はかなり重なる部分があるのでは・・・と。このシリーズはもう二作あるそうで、でも翻訳はまだ。訳者は全部読まれているらしくて内容がちょっと紹介してあるんだけど、早く読みたいよぉ〜〜〜、でした。
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ものすごおおおーーーくおもしろかったーーー! 大好き。もっと評判になっていいはず。コージーミステリの男版、といった感じ。刑務所から出所したばかりで仕事も家もない主人公、小さな町のピザ屋で働くことにするのだけど、そのピザ屋の男たちがすごくいいやつばっかりで、友達ができ、家ができ、仕事もうまくいき、と、どんどん楽しくなってくる! 協力してピザをバリバリ配達し、仲間みんなで近所のダイナーで朝ごはんを食べたり、ひとりが夕食をつくってくれてみんなで食べたり、ほんとに楽しそうでうらやましくなってくる!男たちのちょっとした会話がおもしろいし、表面は荒くれっぽいのだけれど、なんだかみんなすごくかわいい!と思えてきて。ま、殺人事件の謎解きはご愛嬌?っていう感じなのだけれど、素人っぽさ丸出しで解決しようとする男たちがまたキュート。あと続きが二作あるらしいのだけれど、絶対絶対翻訳を出してもらいたいー。