改訂版 マンション管理士の仕事と開業がわかる本

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  • セルバ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863674875

感想・レビュー・書評

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  • 所有者としての責任意識の向上を促す自主管理より、専門家に投げる時代。
    住まない住処に、管理できない住人のマンションディストピアをマンション管理士は回避できるだろうか。

    自分で買った一軒家は終の住処と考え、責任を持ちやすいもの。
    マンションを買う理由は様々。自分のものでありながら、ままならない共有部分があり、その分一軒家を管理する手間、一軒家にはない設備がある。

    結局、一番マンション管理の良くない末路は、責任と希望の押し付け合いの末、管理ができない状態。
    マンション管理士の資格者だけではままならない部分は多く、他の専門家と協働する必要がある。
    しかし、委託には費用がかかる。管理費がかさむ。築年数から時間を経れば、修繕費用がかさむ。収益にならない物件への管理費の未納も、横領もあるかもしれない。建替えの決議も難しい。

    いい管理組合、管理体制がマンションの付加価値になるかは疑問。
    少なくとも相場くらいの普通のマンションは共有設備等の付加価値もなく、経年とともに劣化し価値は下がる。
    不動産としての利用価値向上に管理体制の向上が価値になるかより、修繕積立金があるか?管理費は納められているか?周辺が開発で賑わっているか?
    そう言ったものが価値になる。

    マンション管理士の独占業務化はないだろう。マンションの持ち主は部屋の持ち主であり、管理組合ではない。門外漢の管理士にしかできない権益を持たせる意味はあるのだろうか?

  • マンション管理士という資格に興味を持ち、仕事の内容を知りたくて読んでみた。

    わりと早い時期に資格を取って開業した人が実態について書いている。わかりやすかったが、ビジネス書として読んでいるわけではないので、経営哲学的な部分は不要だと思う。

    全国にマンションは数多く、特に東京や神奈川ではマンション居住者が非常に多い。そしてこれから老朽化したマンションがどんどん増えて、住人も高齢化して維持管理が難しくなっていく。なので、需要の多い資格ではないかと思う。
    管理組合と契約して管理に関する相談を受けたり、大規模修繕工事を実施する際の助言をしたり、おそらく仕事はずっと増え続けていくと思う。
    開業して、あるいは副業として一人でやっていけたらいいと思うが、この資格の知名度や社会的信頼を高めていく必要があると思う。

  • 本稿はマンション管理士の仕事の面白さと、社会的使命、開業のポイントなどを解説。改訂版では、改正労基法の改正事項を織り込んでいます。

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著者プロフィール

福井県福井市生まれ。芝浦工業大学卒業後、日本生命に入社。平成13年に独立し、株式会社三村式経営労務研究所・三村社会保険労務士事務所代表。社会保険・労働保険・生命保険・損害保険の総合的な面から見た有利な制度の活用や、就業規則の作成を企業や大学で指導。社会保険労務士・行政書士など22種の資格を取得。
著書に、「改訂3版 サッと作れる小規模企業の就業規則」「改訂版サッと作れる小規模企業の賃金制度」「サッと作れる小規模企業の人事制度」(いずれも経営書院)。

「2023年 『小さな会社のシンプルな一体型賃金制度』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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