夢野久作の場所

著者 :
  • 書肆侃侃房
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863851566

作品紹介・あらすじ

近代史の闇を覗くと現代の狂気がみえる。
人間が抱える不可解さ、不安、そして不条理。
時代を超えた疑問は解けるのか。
久作の予言なのか…

 乱歩の「夢野君の書かれた狂気の世界は、狂人自身が書いた狂気の世界で、文学者が書いた狂気の世界ではないといふやうなところがある」(『夢野久作の世界』)は興味深い。探偵小説論的に言えば、久作の作品には、すべてのナゾ解きが終わったあと、なお、人間が抱え込んだ不可解さや不安が残る。久作が批判してやまなかった近代という時代の論理が、さらに広く深く浸透したのが現代であるとすれば、夢野久作をどう位置付けるかは、日本文学史のなかでなお、本質的な課題として残されているといえるのではないか。 (著者)

著者プロフィール

一九四一年北九州市門司区生まれ。早稲田大学卒。一九六四年西日本新聞社入社。社会部、文化部、都市圏部、北京支局などに勤務。熊本総局長、文化部長、編集企画委員長、論説委員長などを務める。著書に『昭和史を歩く』(文献出版)『三国志の旅』(共著・西日本新聞社)『山本巖ブックレット001~006』(書肆侃侃房)など。

「2014年 『夢野久作の場所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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