「はやぶさ」式思考法 日本を復活させる24の提言

著者 :
  • 飛鳥新社
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感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864100632

感想・レビュー・書評

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  • はやぶさプロジェクトを通して、川口教授が伝えたかった24のメッセージ。どれも教訓に富み、心を動かされるものばかりです。
     チームの人たちを大切にし、はやぶさプロジェクトになみなみならぬ情熱を注ぎ、通信が途絶えてもエンジンが壊れてもあきらめない。川口教授はすばらしい人格者だと思いました。
     はやぶさが持ち帰ったものは、正確には二つで、一つは微生物のサンプル、もう一つがこの本に書かれているようなメッセージだと思います。

  • 24の提言についてはそんなに参考になるものはなかったが、「私を支えた父の言葉」の章が良かった。著者の父は高校の数学教師だが、こうしたはやぶさプロジェクトを支える意志に関しても、父の教えが基礎になっているとのこと。素晴らしいですね。家庭教育の大切さを改めて感じるとともに、川口さんの父を大切にしている思いが伝わってきて、温かい気持ちになりました。

  • 現在の会社生活における漠然とした不安不満を解決するヒントがあったように思う。
    まずは自己完結できる課題「学びのプロにならない」ために、意図的に天邪鬼になってみよう。(人と同じことはやんねーよ的な)

  • はやぶさ関連はどれを読んでも、体が震える。
    「困難、いや魅力に満ち満ちた」と言い直しているのがすごく素敵でした。困難って、誰かが成功したあとに振り返ってみると、すごく魅力的だったと感じるのかもしれない。

  • 172ページ
     「はやぶさ」のカプセル投下予定日は、スターダストの一週間前で計画していまた。
      ◆いまた→いました

  • 信じてあきらめないって大事だなと思う。
    思うだけじゃダメだ、とも思うけれど。

    兎に角元気のでる一冊だったし、あきらめず頑張ればどうにかなるんじゃないかって気にさせられる。

  •  はやぶさのプロジェクト・マネージャの川口淳一郎さんが、自身が大切にしている考え方を24の項目にまとめたもの。
     「はやぶさ」式と言うだけあって、随所に「はやぶさ」に関するエピソードが盛り込まれている。

     宇宙開発を、たんなる夢や、自己満足に終わらせずに、日本の明るい未来のための投資と考えていることからも、川口さんの視点の広さをうかがえる。
     科学的な話だけではなくて、プロジェクトの進め方や、社会の在り方、そして究極的には個人の考え方への提言に昇華されている。
     文章もやわらかく、わかりやすいので読みやすい。

     個人的には「学びのプロ」、イノベーションといった話が面白かった。
     それと、投資の話。未来を切り開くためには、縮小ではなくて、苦しくても投資していくとが大切ではないかということが書かれていた。
     現代の日本が陥りがちな、間違いを恐れる考え方に対しても言及されていて、減点法から加点法へと考え方を変えることの大切さに対しても、とても納得のいくものだった。

     あたりまえのような意見に見えるけれど、それを実践してこられたからこそ、重みのある言葉だと思った。

  • やはりこのような方の仰る事は重みが有りますね。いちいちナルホドと思いながら読みました。24の提言は家庭や仕事に有効ですね。

  • 「減点法はやめて加点法で評価しよう」というのがキーメッセージ。
    日本が生き残っていくための次の食い扶持をつくるためには、こういう発想が必要だと痛感した。

著者プロフィール

1955年、青森県弘前市生まれ。「はやぶさ」プロジェクトマネージャー。
京都大学工学部卒、東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。工学博士。旧文部省宇宙科学研究所に助手として着任、2000年より教授。現在、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所宇宙航行システム研究系研究主幹、月惑星探査プログラムグループプログラムディレクタ。専門はアストロダイナミクス、システム制御論。

「2012年 『はやぶさパワースポット50 = Hayabusa's Power Spot 50』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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