殴り合いの文化史

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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865282238

作品紹介・あらすじ

リングに上った人類学者が描く、殴り合いのもたらしたもの
名誉と屈辱、理性と本能、男らしさと女らしさーー
手に汗握る殴り合いの快楽、自らのボクサーとしての経験。歴史を繙き、現代をフィールドワークすることで、殴るヒトの両義性を浮かび上がらせる、新しい暴力論。

モハメド・アリ、ピストン堀口といったボクサーの物語をはじめ、カイヨワ、オルテガ・イ・ガゼーの研究や、ドストエフスキー、柳田国男の作品、ソクラテス、鉄腕アトム、スーパーマン、ボブ・ディラン、オセアニアの儀礼など、領域を越えて紡ぎ出される、殴り合いのもたらしたもの。

感想・レビュー・書評

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  • ボクシング史から話を膨らませて、殴り合いの歴史に発展させてもの。
    ボクシングのルールの変遷と社会の関係を見ていくと、人間の残酷性が変わってきたのではなく、社会が成熟しただけに過ぎないことがわかる。
    ボクシング好きなら、歴史はすっ飛ばして、純粋にエピソードを楽しむだけでもいいかもしれない。

  • SDGs|目標16 平和と公正をすべての人に|

    【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/730656

  • 殴り合い
    という極めてシンプルでいて興味が尽きない事象を多角的に考察した一冊。
    装丁も厚さも、程よく愛着が湧く本。

  • ボクシングが好きなら楽しめると思う。

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著者プロフィール

一九七一年兵庫県生まれ。二〇〇一年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。専攻は文化人類学、東南アジア地域研究。現在、国立民族学博物館教授、総合研究大学院大学教授。主著書として、『黒タイ歌謡〈ソン・チュー・ソン・サオ〉 村のくらしと恋』(雄山閣、二〇一三年)、『黒タイ年代記〈タイ・プー・サック〉』(雄山閣、二〇一一年)、『ベトナム黒タイの祖先祭祀 家霊簿と系譜認識をめぐる民族誌』(風響社、二〇〇九年)など。

「2019年 『殴り合いの文化史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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