結界(上)

著者 :
  • ダイレクト出版株式会社
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本棚登録 : 166
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866221458

感想・レビュー・書評

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  • AmazonUnlimitedで公開されてたので読んでみました。
    やたら高額なビジネス本を展開してることで有名な
    ダイレクト出版が発行元だったので、「大丈夫か…?」と思いながら読んでいると、これがまた意外と読める。
    スピード感よし、下巻も読もう。

  • 下巻が楽しみ

  • 読みやすさ★★★★★
    学べる★★★
    紹介したい★★★
    一気読み★★★
    読み返したい★★

    これ書いたの丸●さんですかね。笑
    著者プロフィールとペンネームから推察。

    リアリティある政治サスペンス、小説家としては無名の処女作ながら、Amazon売れ筋ランキング1位、著者の経験を元に執筆、リアルゆえに関係者に迷惑がかかるからと実名を伏せ、世界の裏側をフィクションという形でお届け、との触れ込みは読む前から期待十分だ。

    さて。上巻読後の感想は、良くも悪くもコンパクトにまとまっている、だ。大衆ウケを狙っているのだろうか。目的が世界の裏側の開示や日本の危機管理意識の低さ(平和ボケ)を指摘することならば、読者層によっては目的を果たしているのかもしれない。DSという単語を上巻の最後に登場させたのも計算か。

    特徴的なのは、登場する政治家、宗教団体などにモデルがいることを(堂々と)示唆していること、実際の事件や政治案件を題材にしていること。ゆえにリアリティを追及、という宣伝文句なのだろう。この政治家のモデルはこの人?とネット検索しつつ読み進めた。

    情報を獲りに行くことを心がけるようになってよく思うことは、「事実は小説よりも奇なり」だ。
    真実系(陰謀論と読み替えても差し支えないが)に傾倒しつつある今、この小説は、私が認識している「事実」を超えていない。

    陰謀論にしては弱く、SFにしてはスケールが小さく、政治ネタにしては政治家が善良過ぎて胡散臭く笑、軍事モノとしてはマニアックさに欠け、ミステリとしては明らかに怪しい奴がいる(まだ上巻なので期待を裏切る大どんでん返しがあるかもしれないが)。笑

    庵野監督が実写化すれば、よりリアルかつマニアックになりそう。
    日々の社会情勢を追うのに疲れ、久しぶりに物語が読みたくなったときに手に取った一冊。それなりに面白く読めたが、ワクワク感、のめり込みはそこまででした。
    と、評価はボチボチですが、続きは気になるので下巻は購入しました。

  • 久しぶりに読み応えのある作品に出あった。
    ストーリー展開も軽快で、描写も鋭く、上下巻共に一気読みした。
    もちろん、フィクション作品ではあるが、現実に当てはまるような部分も垣間見られる。
    今の日本が置かれている状況を端的に著した書だと思う。

    記憶に残る作品の 1つ である。

  • すっごく面白かった。
    ただ、政治的サスペンスであるため、政治的思想もやはり存在している。この作品のリアリティさに引き込まれずエンタメとして見るべき姿勢も必要であると考える。

    作品内で腑に落ちたこととすれば、アメリカの敗戦・隷属国である日本を、去勢された牛と表現したことである。
    去勢された牛とはまさに「従順で、人間に美味しく食べられる為だけに改良されたもの」である。
    メディア、軍事、政治など、多方面でアメリカに骨抜きにされ続けている日本、そして国民を表している。

    そんな中でも命を賭して、日本を独立せんと奔走した人たちの物語である。

  • 上下巻をあっという間に読めるくらい引き込まれた!

  • めちゃくちゃ面白かった。
    日本政府は40年以上に渡って、真の独立を果たすための"結界"SS-8を極秘で技術開発していた。
    SS-8を絶対に他国に渡してはならない。その重要人物である岡本が殺害されることから話がスタート。
    政府内の派閥、新聞記者、公安警察、宗教法人、アメリカ、様々な組織の登場人物が交錯するサスペンスの傑作。最後に首相の高島はSS-8をアメリカに渡すという苦渋の決断を強いられる。極秘の技術開発が世に知らしめられ、日本国の信用が失墜することを恐れて。



    最後の慶子のシーンで触れられていたように、SS-8を巡る攻防は、邪魔者を排除した上で真の"結界"であるSS-9を守り抜くための日本政府の策略だったのか?鳥肌もの。。あと実は佐々木は生きているのではないか。。

  • #読了 面白いー。下巻がめちゃくちゃ楽しみ。
    冒頭からここは戦場か?という銃撃戦が始まり、続いてなかなか憎めないどころか魅力的な大物政治家にうっかりほれ込み、そうこうしてたらあっけなく暗殺され……
    スピード感があって全く飽きがこない。そしてあらゆる登場人物が怪しく感じてしまって、どの登場人物よりも私が疑心暗鬼に陥ってしまっている。主人公の佐々木にもかなり感情移入してしまって、彼がつらい思いをするような裏切りや人死にがないことを祈りつつ下巻を読む。

  • 読みやすくストーリーも面白い。実際のリアルな話かと思うくらいの内容。政治や軍事の裏側を学べるような作品。

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