サイボーグ時代 ~リアルとネットが融合する世界でやりたいことを実現する人生の戦略~

著者 :
  • きずな出版
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866630625

感想・レビュー・書評

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  • 私は何かの「底」を経験して、そこをくぐり抜けて得たものがある人の言葉を信頼する。吉藤さんの「孤独とは何なのか」という問いは哲学だ。孤独を解消するためのテクノロジー。常に人間の意思が先。

  • 読んでて、心がワクワクします。

    ・自分の思考や行動をアップデートさせる簡単な方法は、最新モデルである若者と接する機会を増やすことだ。2倍年上の友人をつくれ。年齢が半分の友人をつくれ。

    ・だれかのチャレンジに反対する人は、自分でそのことにチャレンジした経験がない人であることが多い。

    ・失敗をしていないということは、新しいことに挑戦していないということである。

    ・大切なのは、「できない」をゼロにすることではない。「困ること」をゼロにする方法である。

    ・「いまの20代はマッチの擦り方もわからん」と若者を嘆く先輩方は、木を擦って火をつける方法がわからんし、SNSやSiriやVRがわからんのだ。世代の違いを嘆くべからず。

    ・「いつ死ぬかわからない」というのは、自分だけの話ではない。あなた自身は死ななくても、あなたの親や友人、大切な人が1年後もあなたのそばにいる保証なんてない。私たちはもっとそのことを意識して日々を生きるほうがよいのではないか

  • できないことを何とかするのではなく、できなくて困っていることを何とかする
    期限を意識する
    今の常識を再考する、未来から振り返る気持ちで

  • 黒い白衣(?)の怪しげな著者ですが、良書だと思います。素晴らしい未来が訪れますように。

  • AIに仕事を奪われるとか言ってる暇があったら夢中を極めるべし。できないことはできる人に任せて集合知で乗り切るとかほんと今っぽい!つい努力でなんとか…と思ってしまうので頭を切り替えたいと思った。
    最期まで自分で自分の面倒を看れる未来が来たらだいぶ社会は変わりますね…すご…。

  • ●自分がやりたいと思ったことの実現を阻むハードル「障害」これを、テクノロジーをうまく取り入れることで、今までできなかった事を、出来るようにする。
    ●何かしてもらうために口にする「ありがとう」は言い過ぎるとだんだんと負債になってくる。社会の役に立っていない自分が、他人の世話を受けて生きていても仕方ないと言う思考に至ってしまう。テクノロジーの力でできることを増やし、他者から「ありがとう」と言ってもらえる社会を実現させることが、孤独の解消につながる。
    ●コミュニケーションが苦手な人は、質問がうまくできないことが多い。ならば、思わず相手が「それはなんですか?」と質問したくなるようなアイテムを持ち、待ち構えておけば良い。
    ●吉藤オリィ氏は黒い白衣を13年

  • 筆者のオリィさんは、大学在学中に遠隔操作ロボット「OriHime」を開発し、オリィ研究所を設立されます。

    人とテクノロジーがなめらかに融合する「サイボーグ化」を推し進めて、既存の常識を塗り替える、ロボット界の天才と称されています。

    本書では、今後の技術革新をふまえてサイボーグ時代をどのように生きればよいか、オリィさんの研究や体験を交えながら紹介されています。


    【ルールは更新する、という発想】
    「OriHime」は分身ロボットとして、身体の不自由な方の社会参画を可能にしたことで、大きな注目を浴びています。

    オリィさん自身も幼少期に不登校を経験されていることから、
     ・『本当はやりたいことがあるのにできない状態』
     ・『本当はやりたくないのにやらされている状態』
    が、大きなストレスの原因になるといいます。

    こうした身体的な問題や社会的ルールによって制限される現状を打破するために、新しいツールを次々に開発されたそうです。

    大切なのは、ただ与えられたルールやマナーに従ったり、それが気に入らないからと無視したりするのではなく、そのルールができた背景を考え、アップグレードさせる方法がなにかないか考えてみることだ。

    新しい世界を創造するには、受け身ではなく、主体的な発想が必要なのですね。


    【自分の顔や名前を覚えてもらう】
    オリィさんは、もともと対人関係に苦手意識があったと語っています。

    コミュニケーションの経験不足を克服するのに役立ったのが、トレードマークともいえる「黒い白衣」だそうです。

    機能性に富み、見た者に強烈な印象を残す黒い白衣は、一瞬でオリィさんだと認識させるツールになっています。

    私が講演会でオリィさんのお話を伺ったときも、黒い白衣を着ていました。

    オリィさんは、自己紹介について、「相手のことを忘れるのは失礼」というよりも、「相手に自分のことを忘れさせてしまうのは失礼」という考えを表明しています。

    他人のせいにせず、自分ができる最大限のことをやろうという姿勢に、私も大きな刺激を受けます。

    "覚えられやすいことは、人生のチャンスの拡張につながる。"


    【「心が資本」の時代へ】
    今後、テクノロジーの進化によって身体的な差は克服され、肉体や能力の差は実質的になくなると予測されているそうです。

    だからこそ、情熱であったり、自分が夢中になれる、わくわくすることを見つけるのが重要だといいます。


    私は本書を読んで、オリィさんの情熱と行動力、そして絶対に現実を変えていくんだという強い気持ちに心を動かされました。

    重い障害を抱えた人の気持ちを理解し、自らの技術開発によって彼らと一緒に仕事を創出する。

    そうした人にとって、今までできなかったことができるようになり、孤独の解消と「ありがとう」の総量を増やすサイボーグ化は、人の気持ちに強く結びついているのだと学ばせていただきました。


    私は最新技術に詳しいわけではないのですが、自分の事業を通じて成果をあげ、仲間と一緒に豊かになることをいつも考えています。

    どんな仲間にも可能性があり、多くの仲間が事業に取り組む中で激変していく姿を何度も見てきました。

    誰もが自らの可能性を信じてチャレンジしたくなるように、私も自分自身をアップデートする姿勢と成果で示していきます。

  • キャッチーなタイトルや帯の写真に、騙されてはいけない。
    コレはコレからの生き方が書かれた本です!

  • オリィさんの講演会を聞いて購入。
    かっこいいことが好き×様々な人が働ける社会
    ALSの方が働くことのできる仕組みを作られていてすごかった。生きる希望につながるこの活動をこれからも応援したい。

  • 「アナログの逆襲」とはある意味対極の世界にある本。テクノロジーの発達により、障害があり何もできなかったことができるようになる。読んでいて非常に刺激を受けた。
    また、自分はこの本から自己啓発的なところもあるように感じたが、一方でそれが押し付けがましくなっていない点に共感を覚えた。
    最後のところで出てきた死への感覚、ちょっと最近薄くなっていたかもしれない。あらためて自分の中で考えていきたい。

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著者プロフィール

1987年、奈良県生まれ。株式会社オリィ研究所共同創設者代表取締役CEO。ロボットコミュニケーター。2004年の高校生科学技術チャレンジ(JSEC)で文部科学大臣賞を受賞。翌2005年にアメリカで開催されたインテル国際学生科学技術フェア(ISEF)に日本代表として出場し、グランドアワード3位に。ここでの経験と自身の不登校の体験をきっかけに「人の孤独を解消する」ことを人生のテーマと定める。高専で人工知能を学び、早稲田大学創造理工学部在学中に、対孤独用分身コミュニケーションロボット「OriHime」を開発。株式会社オリィ研究所を設立。ALSなどの難病患者向け意思伝達装置「OriHime eye」、車いすアプリ「WheeLog!」、分身ロボットカフェなどを開発提供。2016年には「Forbes誌が選ぶアジアの30歳未満の30人」に選出、「第24回文化庁メディア芸術祭」エンターテインメント部門ソーシャルインパクト賞(2021)、「グッドデザイン賞2021」グッドデザイン大賞(2021)、「アルス・エレクトロニカフェスティバル」ゴールデン・ニカ賞(2022)などを受賞している。
著書に『「孤独」は消せる。』(サンマーク出版)、『サイボーグ時代』(きずな出版)、『ミライの武器』(サンクチュアリ出版)などがある。

「2023年 『バリアフリー写真絵本(全2巻)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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