今日からCITY HUNTER (10) (ゼノンコミックス)

著者 : 錦ソクラ 北条司

• コアミックス (2022年2月19日発売)

作品紹介・あらすじ

レイジとの死闘を繰り広げるJJ。戦いの結末は!? そして最後の人質となる香を救出し、獠は強敵・ソロー、敵のボス・シュタイナーとの戦いに勝利できるのか…!? そして伝説のガンスミス・真柴憲一郎の娘・由加里とのエピソードが展開する新章が開幕!! 10年前、真柴憲一郎のもとに通い続けた獠。そこで何があったのか。獠の愛銃・コルトパイソン357マグナムの秘密が明らかに!!

感想・レビュー・書評

[小鳥遊ひよのさんの感想 · 2022年2月22日]

シュタイナーたちとの死闘。JJとレイジの戦いも佳境へ。死神の頃へと戻っていくJJを沙織は止めることができるのか。獠も隠密戦闘のプロであるソローと、時間制限付きの戦いへと身を投じる。

沙織とJJ、オリキャラ同士のドラマも積み重ねた物語があるからこそ熱いよね。ソロー戦も獠と海坊主との連携が呼吸ピッタリ。その後の「ずいぶんと軽いな…おまえの命は　そんなんじゃおれは動かせねえよ」に痺れる！それにしても、あの地雷どうやったんだ(笑) シュタイナー戦の射撃も凄すぎる。

忠誠心のため、命を捨てようとするクローデッド。彼女を容赦なく盾にするシュタイナー。その一方で、香は命を生かすために獠をサポートするのが対照的でカッコよかった。こんなんされたら敵でも獠に惚れるわ。新章は獠の過去、伝説の銃工・真柴憲一郎との出会いが明らかになっていく！

気に入った人間の銃しか扱わない憲一郎。獠の口説き方がもっこりビデオとは笑っちゃう。
「銃自体ではなくそれを扱う人の心が銃を良くも悪くもする──おまえのような男の銃を見てやることはできん…銃は死ぬための道具ではない！」
獠の重すぎる過去を見抜いた憲一郎が問いかけた言葉。それに対して獠は生きる覚悟を口にする。愛銃へかける思い。過去で起きた事件と、現在が少しずつ繋がっていく。

著者プロフィール

錦ソクラ: 代表作に近代麻雀で連載中の「一八先生」で話題の作家。

「2020年 『今日からCITY HUNTER』 で使われていた紹介文から引用しています。」