新版 家を買いたくなったら

著者 :
  • WAVE出版
3.61
  • (28)
  • (81)
  • (63)
  • (18)
  • (1)
本棚登録 : 602
感想 : 64
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872905144

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • とてもベーシックな内容でした。あまりに基本的なことばかりで、ちょっぴり物足りなかったかな。
    自分で家を購入する、ということをボンヤリと考え始めたばかりの、何も分からない人が最初に読むべき本、という感じです。
    これは勝手な憶測ですが、著者は不動産関連の仕事を通して、「迷走する人」や「何も考えていない人」を多く見てきた結果、家を買うことで誰も決して不幸にはなってほしくない、すべての人にぜひ幸せになってほしい、という強い思い(使命感?)を持つに至り、この本を書くことになったのではないかと思いました。あくまでも憶測ですが。
    「目先のことにとらわれないで、最低限のことはちゃんと考えようね、混乱しちゃダメだよ、自分が本当に何を望んでるかじっくり考えてね」という優しい先生の声(幼稚園の先生的な)をこの本から感じました。

    なお、ある調査で「家を買って後悔したこと」の一位が「環境」だった、という結果には、非常に考えさせられました。そのことが一番印象に残りました。

  • 賃貸マンションを借りる時に、一番最初に案内する部屋はボロボロな部屋。その方が、後から紹介する部屋の見栄えが良くなるからだ。これは、本に書かれている事ではなく、不動産屋の基本みたいなものらしい。この類の話が知りたくて、本著を手に入れたのだけれど、本著は、それなり。

    住まいにかかる費用は、生涯賃金に占める割合としても非常に大きく、故に、会計的に見ても、人生の意味を投じて考えざるを得ない。生きる事の哲学と、少なからず直結する問題だと思うのだ。だから、単なるノウハウ本として読みながらも、少しぼーっと人生を考えるきっかけにもなる。

    購入時には、登記簿謄本を必ず手に入れるように。それと、関係ないけど、やはり人相の良し悪しって重要なんですね。

  • 2016.5.22

  • 家を買う際の判断材料となる知識が凝縮。いろんな考え方があるね。改めて知った。

  • この本を読み始めてすぐに、じっくり探そうという気持ちになりました。
    とても高い買い物だし、「日本の住宅価格を長いスパンで見た場合、不動産価格は徐々に下がっていく」と書いてあり、焦ることはないとの事だったので。

    でも、実際に新築マンションを見に行ったら、震災やオリンピックの影響で、住宅価格は上昇傾向だと聞き、また探しているエリアでは新築マンションが少ないことがわかり、結局急いで決めてしまいましたが。

    なかなか教科書通りには行かないものです。

    それでも、予算のことや頭金のこと、不動産購入と自動車購入の違い、中古物件のリスク、不動産登記費用や不動産取得税、修繕衝立金や長期修繕計画のことなど、
    知らないことが多かったので、とても勉強になりました。

  • 新版 家を買いたくなったら 2011/2/17
    長谷川高

    著者は、大学卒業後、旧リクルートコスモスにてビル・マンション企画開発事業等、デベロッパー業務全般に携わる。1996年、デジタル不動産コンサルタントLTDを設立。不動産を誰にでもわかりやすく伝えることをモットーに幅広く活動中。

    「家は、幸せになるための「道具」ではあるが、幸せそのものではない。」
    家という道具は、自分に合ったものを使ってはじめて、幸せを運んでくれる。そして、自分にぴったりの道具を手に入れるために、一人ひとりが「自分にとっての理想の家」を考えることが何よりである。

    本書は、決して「がんばらず」に「理想の家」を手に入れるための方法が以下の6章にわたり紹介されている。
    ①「買うこと」を決めるその前に
    ②「理想の家」のイメージを固める
    ③「理想の家」を見つけるコツ
    ④お金の話
    ⑤種類別買い方の極意と注意点
    ⑥購入後に後悔しないために覚えておきたいこと

    本書のあとがきにあるように「自分の身内から家の購入について相談を受けた時にどんなアドバイスをするだろうか。」という視点により本書は書かれている。よって家を買うと素晴らしい!!こんな良い点がある!!という視点だけではなく「家を買わない」という選択肢を十分に考慮できるアドバイスも含まれている。

    家を買うと言えば人生の中でも重大イベントでもある。
    しかし、人はそれを何度もこなし、成長するということはあまりできない。そこで重宝されるのが専門家である著者の言葉。
    セールスマンではなく、あくまで中立的立場から身内に向けて繰り出されるわかりやすい説明は、多岐にわたる住宅購入における問題点を体系的に紐ほどいてくれている。

    買うのも人生。買わぬのも人生。
    書名にもあるように「家を買いたくなったら」
    手に取るべき一冊。

  • 投資用物件ではなく自宅購入を考えている全ての人が読むべき本といっても過言ではない。ロングセラーの新版というだけあり、網羅的かつわかりやすい専門知識の基礎が詰め込まれている。

  • 『あなたが家に求めるものはなんですか?』という問いに答えることから、家づくり、家さがしは始まる。理想の家をイメージするために、キーワードを羅列して提示してくれる。

    また、家を買うことの負の側面も。私自身も、フレキシビリティが損なわれる、という指摘にドキッとした。

    その他、中古物件を見るときはゼンリン地図と登記簿謄本で、過去・未来の状況把握を。家はインフレヘッジ(国が債務超過の状況を解消するためにインフレに誘導した場合 、現金価値は下がるが不動産はモノの値段上昇と比例して上がっていくため)なることの理解を、と促す。

    新築一戸建て、中古一戸建て、土地購入、タワーマンションなど、タイプ別に買う際の抑えどころも整理してくれているので、案件が具体化したら、再読したい。

  • そろそろ持ち家が欲しくなったけど、金銭的な問題も含めて、決めないといけないことが山積みで、何から手をつけていいものか分からない。という訳で、まず本を読んで、自分なりにお勉強するところから。ネットで入門書の検索して、ヒットしてきたものをいくつかピックアップ。で、最初に読んでみたのが本書。とっかかりとしてはなかなか良いチョイスだった印象。「買う・買わない」の両極端で話をされるとイマイチ感が漂うけど、そういう点でも、本書は偏りが少ない。どこに気をつければ良いかもまとまっているし、他にどんな勉強をすれば良いかも見えてくる。なかなか勉強になりました。

  • 家を持つことで手に入るものは、資産という経済的価値だけではありません。じつはそれ以外の部分、ライフスタイルが充実する、生活が快適になるなど、目に見えない価値こそが重要なのです とにかく貯金をして下さい。毎月毎月出来る限りで結構です 不動産取引で失敗してしまう人の傾向は①不動産購入と自動車の購入の根本的な違いを理解してない人、②人を信用し過ぎる人、任せすぎる人、③多くの物件を比較検討せず、時間をかけず、すぐ買ってしまう人、④疑問点、おかしいと思う点を質問できない人、そのままにしてしまう人、⑤住宅専門誌や書籍の情報だけで、にわか専門家になってしまっている人、⑥性善説に立って取引を薦める人 不動産情報を集める三つの方法①住宅情報誌や友の会を利用する②インターネットを利用する③エリア内の不動さんを回る 「見栄えのいい城」を持ったからと言って、それだけで幸せになるわけではないのです。自分の「城」も「幸せ」も「家の中」にあるのではなく、結局は「自分の中」にあるものなのでしょう 

全64件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

株式会社長谷川不動産経済社代表。東京都立川市生まれ。立教大学経済学部卒業。
旧リクルートコスモス(現コスモスイニシア)にてビル・マンション企画開発事業、都市開発事業に携わった後、1996 年に独立。
以来一貫して全国にて個人・法人の不動産と投資、賃貸経営に関するコンサルティング・ 顧問業務を行う。
自身も現役の不動産プレイヤーかつ投資家として、評論家ではなく常に現場と実践にこだわり続けている。
一方で、全国での講演活動やメディアへの出演を通じて、不動産全般や投資について高校生にでも理解できるよう分かり易く解説することを信条としている。
著書に『不動産 2.0』(イースト・プレス)、『家を買いたくなったら 令和版』『はじめての不動産投資』(共にWAVE 出版)などがある

「2022年 『50代、家のことで困ってます。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

長谷川高の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×