- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784875024385
感想・レビュー・書評
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宮澤賢治の作品の中には
賢治が愛して止まなかった鉱物が幾度も登場します。
そして、その色が鉱物の名前のミステリアスな響きとともに
短歌なら、調のリズムになり、
物語なら、どんな色なのだろうと、ますますその意味合いや
色合いに読者の視点が凝縮され、
深い情感にもつながっています。
この本は、たくさんの鉱物の名前、
賢治が作品中で使った名前(時には間違ったまま使っているとこもあり、それはあえてしてるようにも、見える)
鉱物の魅力的なアップの写真と
もちろん!!!!賢治の作品中での使われ方が
掲載されています。
音が響くような1冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
B&Bでみかけて。/青緑黄赤白黒の6色の鉱物の写真、解説と、賢治の詩、短歌、小説から引用でつづる一冊。/あけがたの琥珀のそらは凍りしを大とかげらの雲はうかびて(「歌稿A」)/こんなすてきな瑪瑙の天蓋 その下ではぼろぼろの火雲が燃えて(『春と修羅』「樺太鉄道」)/かちこちに/削りのこりの岩頸は/松黒くこめ白雲に立つ。(「歌稿B」)/その青じろい光の渣の下底には 黒水晶が熱して砕けるときのやうな 風の刹那の眼のかがやきや(『東京』「光の渣」)
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宮沢賢治の作品と実際の鉱物の写真を対比させながら紹介されていて、宮沢賢治の鉱物の知識に驚かされます。
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とにかく、キレイ!
捲ってみて下さい。本当にキレイな鉱物図鑑です。
宮沢賢治の作品に描かれたたくさんの鉱物。
知れば作品がより楽しめます。(院生アルバイトスタッフ) -
宮沢賢治の世界と鉱物図鑑の見事な融合。
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3/19 読了。
鉱物の写真が綺麗。 -
賢治+鉱物の最強の一冊。
石に興味をもったのはもちろん宮沢賢治から、という根っからの文系には最適だった。
賢治の作品の引用とともに鉱石の写真を見ることができるため、イメージが膨らみやすい。 -
友人ふたりからのお誕生日の贈り物。宝物です。
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孔雀石の空、玉髄の雲…宮澤賢治の作品を彩る鉱物を色ごとに紹介。科学者による美しい写真と最新の鉱物解説とで、賢治の世界をより深く知ることができる。鉱物53種カラー写真109点収録。
まず、全編にわたって展開される鉱物の美しさに目を奪われてること間違いなし。さらに、それら鉱物名が引用されている賢治作品の一節を読むことで、あたかも作品がきらきらと輝いて見える。
本書は写真家川内倫子が2012年「この1年で読んでよかった本」として取り上げられたが、昨今の鉱物ブームの中どんどん注目されるものとなることは間違いない。文学的科学読み本として、また理系文学読み本として楽しく読むことができる一冊だ。 -
あかん。めっちゃときめいた!
賢治すきーの鉱物すきー、は間違いなく読むべし。
引用を踏まえつつ、鉱石について教えてくれます。
鉱石の説明自体はそれほど深くないけれど、そのぶん数はあります