- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784876523795
作品紹介・あらすじ
「学校の心臓部」たるべき学校図書館における「人」はどうあるべきか-。97年学校図書館法改正の経緯と背景、戦後日本の学校図書館職員の実態と歴史的論議、近年の実践をふまえて、いま、学校図書館専門職員についての豊かなイメージを描き、当面する司書教諭と学校司書の協同のあり方を問う。
感想・レビュー・書評
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2000年の本。
学校図書館職員。主に司書教諭と学校司書について論じられている。
司書教諭が12学級以上の学校に必置になり、対してそれまで司書教諭のいない図書館に、とにかく人をと配置されたりしていた学校司書は、もう必要ないのではないかなど言われていた時代。
実際のところ、この頃もすでに言われていたことではあるが、司書教諭と学校司書の担う仕事は異なっており、お互いがお互いの代わりをすることはできなかった。
そして何より司書教諭には時間がない。
結局、学校司書に全てを任せきりになっている学校も多く、その状況は今現在も変わっていない。
しかし、学校図書館から「学びを創造」できなければ、早晩その両方とも「必要ない」と言われてしまうのではないかと思う。
どこかの誰かが言ってたみたいに「AIに任せれば良い」…というのは流石に極論としても、「タブレットあるから図書館必要ない」は普通に現場で聞かれる言葉だ。
いまだに司書教諭と学校司書の違いを管理職すら理解していない、教育委員会も理解していないような状況のなかで、司書教諭や学校司書がやるべきことは山積みで、そしてその中身はICTが加わったとしても、この本の時代とそう変わってはないだろう。
さらに発展させる必要があるというだけで。
特に、この本の中でもほとんど触れられてない中学校。
そして授業との関わりがほとんど見えない高校。
その発展がこれからの学校図書館には必要不可欠なように思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示