リセット・ボタン (幻冬舎文庫 い 12-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877288747

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  • 主人公が自殺志願サイトで昔の彼女と同姓同名の書き込みを見つけ、返信するところから物語は始まる。自殺は悪なのか善なのか、それを助ける者も善なのか悪なのか。そんなことを考えつつ、物語り引き込まれ一気に読みたくなる一冊。主題に対して以外とライトな印象。

  • ネットの掲示板で偶然出会った昔の恋人と同じ名前を名乗る女。彼女は日々の生活に絶望し自殺を試みようとしている。
    彼女は大量の遺書を執筆中で、主人公が部屋を提供し食事を用意する代わりに彼女がその費用すべてを払うことで二人の生活が始まる。
    その中で主人公は彼女に恋をし、彼女に自殺してもらいたくないと感じるようになる。彼女がいつでも自殺できる環境にあれば逆に自殺を先延ばしにするのではないかと考え、そのための薬を手に入れようとするが失敗。彼女は自分で手に入れてしまう。

    主人公と同じ気分になれるような作品。
    最終的な主人公の悲しみ、絶望感にはとても共感できた。

  • 2007

  • 伝えたいことが分かる本。あらためて生きることについて、考えさせられたカンジ。そして話自体もインターネット関係で新鮮だったし、ラストもすごかった。スリルがあって、読み手を引き込む力がある。

  • 自分っぽい…つか、同じようなコトしてる……イヤでも感情移入する

著者プロフィール

いとう・たかみ
1971年兵庫県生まれ。1995年、早稲田大学在学中に「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」で第32回文藝賞を受賞し作家デビュー。2000年『ミカ!』で、小学館児童出版文化賞、’06年『ぎぶそん』で坪田譲治文学賞受賞、「八月の路上に捨てる」で芥川賞受賞。主な作品に『ドライブイン蒲生』『誰かと暮らすということ』『 そのころ、白旗アパートでは』『秋田さんの卵』『ゆずこの形見』『あなたの空洞』など。

「2016年 『歌姫メイの秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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