チャイナ・ガ-ルの1世紀: 女性たちの写真が語るもうひとつの中国史

著者 :
制作 : 李 子雲 
  • 三元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883032457

作品紹介・あらすじ

清末民初、開国から辛亥革命、資本主義の急成長、プロレタリア革命による政権奪取、文化大革命、そして再び実行された改革開放の政策…。度重なる社会変革の影響は、例外なく女性の心身にも及んだ。激変する二〇世紀中国一〇〇年間の政治、経済、文化的な要請が女性の形象を変容させ、時代時代の「美女」を決定してきた。彼女たちの姿-服装、アクセサリー、しぐさ、振る舞い-の変容はすなわち、豊かな歴史的内容を含んでいる。女性たちの生をとらえた六〇〇点余の写真が、「もうひとつの歴史」を語る。

感想・レビュー・書評

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  • 読んで楽しい中国人女性のビジュアル100年。清末民初や1920年代のモダニズム、文化大革命のころなど、断片的には聞いたことのあるような話だけど、通しで読むと、へぇ、って感じがする。
    90年代の分析がずいぶんと甘いが、まあ仕方がない気がする。

    ファッションの分析はさすがだが、その前提となる時代の評価の仕方がずいぶんと教科書的というか通俗な感じがするのだけど、これはこんなものなのだろうか。

    それなりにこってりとしたものを読みはしたが、やはりこれでもエントリークラスなのだろう。
    ファッションの歴史というのではなくて、テキストには現れない、時代の前体制そのものの記述方法としてのファッションなのだろうけど、そのフレームは正しいと思うけど、そう捉えると、なんだかまだ突っ込みが足りないと思う。
    しかし、これが全5巻とかになったら満足するかというと、とても読めないと思う。

    ある意味、中国は社会が分かりやすいから、分析もしやすいけど、これを日本女性でやってみたのを読んでみたい気もする。

  • 中国女性のイメージの変革は女学生の出現と賛歌による。そこに時代の画期を示す青春像が現れた。
    新中国はイデオロギーの百花斉放を強調。伝統的なチャイナドレスも復活した。

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著者プロフィール

友常勉(ともつね・つとむ)
東京外国語大学大学院国際日本学研究院教授(地域研究、思想史)。
1964年生まれ。
著書に『戦後部落解放運動史』(河出書房新社、2012年)、
『脱構成的叛乱』(以文社、2010年)、
『始原と反復』(三元社、2007年)など。

「2019年 『夢と爆弾 サバルタンの表現と闘争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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