- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883301478
作品紹介・あらすじ
ピンクはきいろをながめました。頭にはノミのあとがあって、つりあいのとれたからだつきです。「だれかがこしらえてくれたんだ」「え?」きいろがききかえしました。「われわれのように複雑かつ完璧なものを、いつ、だれが、どうしてこしらえたのだ」自分たちは、どこからきてどこへいくのか。ギロンするきいろとピンクの木の人形の絵本。
感想・レビュー・書評
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ふと目をさました2体の人形が、自分たちはなぜここにいるのか、どこから来たのかについて論じ合う。
はじめて読んだときは、ナンセンスなおかしさの印象が強かった。が、久しぶりに手に取ったら、なんとこれは「進化論か神による創造か」という話なのだった。おもしろい!オチも秀逸。来週6年生に読む予定。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小さな木の人形がふたつ古新聞の上にならべてありました~で始まりますが、その黄色とピンクの人形が会話を始めて本題がスタートします。「われわれは何者なのか 何処から来たのか?」すごい想像力で会話が進んで行きます。これは子ども向けにしては難解なことになってきたなと〜思っていたら、現実に戻される場面になりました。
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絵本だけど、ある程度年齢が上じゃないとテーマをよく考えられないだろう。
世界で起きることは偶然。でも、生きる人は過去の偶然に意味を与え、未来を選択していく。そうして自分の人生を、自らの手で、意味あるものにしていくのだろう。 -
絵が可愛かったので読んでみました。
でも、1回読んだだけじゃよくわからなくて何回か読み直しました。
「われわれは なにものなのか。どこから きたのか。
みるもの きくもの すべて 驚異だ」
自分がどのようにしてできたのか一生懸命考えます。
「偶然」ときいろは言うし、
「誰かがこしらえた」とピンクは言います。
考えれば考えるほど哲学的な感じがします。