- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883809172
感想・レビュー・書評
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201002/経済学には「ノーフリーランチ」って言葉があってね、残念ながら世の中、そんなおいしい話はない。実はこれが社会を構成する上で一番重要な真理なんです/日銀が刷ったお金を持って、竹内さんがA銀行に10万円を貯金しました。そうすると、今度はA銀行がそのお金を私に貸します。この時点で、竹内さんの口座には10万円というヴァーチャルなお金があって、私の手元にも本物の10万年がありますよね。これで日銀が刷った最初の10万円は、20万円になりますよね/比較優位の話でいえば、輸出産業は国内では相対的に得意分野になっているから、輸出企業が優良企業になりやすい/景気というのは、守りを重視する家計よりも攻めを重視する企業に頼ったほうが、効果が期待できる/補完性原則:社会の中で必要な行政サービスというものは、まずは身の回りから起こる。だからゴミの収集とか教育とか道路建設といった身近なサービスは地方が行いましょう。そのかわり、地方でフォローできない外交や景気対策といった抽象的なサービスを国が行いましょう。そうすると、地方の行政サービスには常に安定した財源が必要になるから、景気にあまり左右されない消費税やタバコ税のような間接税がいい/日本はグロス債務が200%でネット債務が60%=資産をたくさん持っているってこと/財務省の人間がいるときに脱税を摘発すると給料がすごく高くなる/ルール外の取引を規制するんじゃなくて、ルールを広げて「裏取引は全部、表にする」と宣言して正式な取引所を作ってしまえばいい/格差問題の一番大きな理由は高齢化。若年層の格差はほとんど景気で説明がつく/福田さんは一番いいタイミングでやめたから、(そこですぐに総裁選→総選挙をすれば)自民党必敗のシナリオを五分五分にまで戻したという貢献はした/デュヴェルジェの法則:一つの選挙区からn人の人が当選する場合、存在できる政党の数は(n+1)になる:有権者は死に票を回避する/
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対話形式で読みやすくわかりやすい。特に知識のない人でも興味を持つ経済・政治の話をとりあげている。日本ってほんとダメな国、と思わせる一冊。
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わかりやすく経済学の観点から日本をぶったぎる内容。ここまでシンプルだと恐ろしい。さすがに何も知らない状態から読むと理解に時間かかるかもしれないけど、マンデル・フレミングとかトリレンマとかラグランジェとか授業で聞くよりよっぽどわかりやすくて良い。簡単なことを難しく説明している大学の授業は素晴らしいです。
この本良い本なのになかなか書店においてないから陰謀によって絶版にされるんじゃないかと思います笑 -
さらっと読んだら理解できないところがあったかな
自分の知識不足なだけだろうけど…
わかりやすく
面白そうには書いてあったようで
とても読みやすかった -
読みやすい。経済の裏側(特に情報操作)のところが興味深い。
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日本の経済、さらには政治の知識・理論を分かりやすく学べる良書。
今日の社会問題を通して説明されているので興味を引きます。
ひたすら官僚批判が繰り返されるので少しゲンナリしてしまったのですが、日本の政治経済を理解する上で知っておくべきことではないでしょうか。
また、分かりやすいとはいえ、マンデル・フレミングの法則あたりの説明は結構難しく感じました。 -
メモ
マンデル・フレミングの法則
<財政政策>公共投資と減税。
・固定相場制
国債発行→市場のお金が減る→金利上がる→金利下げる政策をとる→円高にならない→輸出が安定する→内需拡大。
・変動相場制
国債発行→市場のお金が減る→金利が上がる→円高になる→輸入が増える、つまり拡大した内需は海外に流れる。
<金融政策>公開市場操作と量的緩和政策
・固定相場制
民間銀行にお金を増やす→市場にお金が増える→金利が下がる→金利を上げる政策をとる→円安にならない、つまり輸出が増えないので何も起きない。
・変動相場制
民間銀行にお金を増やす→市場のお金が増える→金利下がる→円安になる、つまり輸出が増える→外需が拡大する。
日本のグロス債務1000兆円。政府資産700兆円。差し引きネット債務で300兆円。 -
世の中の裏の仕組みも紹介されていて面白い。
謎の先生はお風呂場で・・・な先生だけど、
ほんとにしたか怪しいと思う。
世の中は腐ってるよ。 -
いろんなサイトで紹介・賞賛されていたため、購入。
経済・税金と政治・政治の3本立て。
専門用語が多くわかりにくい部分もあったが、
実用的な話がおおく、ためになった。
役人はみんな自分のために動いてるんだなってことがわかった。
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未読