美しいこと(下) (Holly NOVELS)

著者 : 木原音瀬

• スコラマガジン(蒼竜社) (2008年1月29日発売)

感想・レビュー・書評

[kumakumaxxxxさんの感想 · 2009年1月4日]

『美しいこと』下巻。
上巻では主人公の目からストーリーが進んでいる。
下巻も前半はそうなのだが、後半は主人公が想いを寄せる人の目から描かれている。
気持ちの変化が、もどかしいくらい丁寧に描かれている。
迷いあり、揺れあり。現実はそんなもんかもしれない、と妙に感情移入する。
下巻はゆっくりとクライマックスへ向かって行く。。。

[mizutamax7さんの感想 · 2008年11月27日]

この方のお話は、突拍子もないような、でもその中にとんでもなくリアルな何かが潜んでて、ポワポワとしたファンタジックなそれではなく、説得力を伴う切なさに満ちてる。最初は割とサラッと読んだのだが、だんだん染み込んできて、結局何度も読んでしまった。
「抱き寄せると、温かくて鳥みたいにドキドキしている」って一文が好きで好きで。

[まことさんの感想 · 2008年10月4日]

じれったいじれったいーーーー！！！

本当になんてダメな男なんだ、寛末さん。
あまりにも人間くさすぎて途中でこちらも「はっきりしろよー！」うんざりしちゃうけど、
最後は本当良かったと感動しました。

登場人物が男のみならず女の子も魅力的な作品だった。

[hhallさんの感想 · 2008年9月24日]

攻めの人が酷い人です。人でなし！受けの人が健気でずっと待ってて、応募したらもらえる全員プレゼントで救われててほっとしました。木原さんの本は攻めか受けかどちらかの度量が広くて、そんなに好きじゃなくてもいいじゃない‥！ってくらい、どっちかがどっちかを好きすぎるところがツボなんだと思いました。

[飛馬さんの感想 · 2008年9月7日]

永遠のテーマでもある「男同士」ってのがずうっと根底に流れています。
お互いに傷つき、傷つけあいながらも、どうしても相手への思慕を諦めることが出来ない男の切なさとか、こいつとんでもなく酷い男だと思いつつもその躊躇いがとてもよく理解できたりとか。
ワンパターンに陥りがちな『ＢＬ』の中で、一直線に恋愛を語り通してくれた作品だと思います。

[小夜子さんの感想 · 2008年8月30日]

購入済み、未読。

[浦田ネギさんの感想 · 2008年8月1日]

相変わらず攻めに対してイライラしながら読むのですが、最後には少し可愛く見えると言うマジック。
受けが報われない様が、見てて切ないんですが、そういう話は大好物です！五つ星☆

[MEGAさんの感想 · 2008年6月16日]

下巻で視点が変わったのがとても良かったように思います。
お互いの思っている事がとてもよくわかりました。
徐々にお互いの距離が縮まるのが読んでるこちらまで伝わってきて
読み終わった後の読後感が半端なくよかったです。
BL小説で１位の称号を与えたいと思います。
とにかく後悔するので上下巻はセットで一気読みがお勧めです。

[尚ノ宮さんの感想 · 2008年6月13日]

下巻では松岡さんが短髪でさらにヒゲになられて引きました。
それが書きたかったことっぽいので仕方ないんですが…。
上巻はあんなに可愛かったのに…OTZ
その上巻の容姿が頭の中にあったので都合よくそっちで想像しました小説万歳（ぇー
二人のその後は気になりますが続いてどうなるというわけでもないので、オマケ程度にもう少し尻尾を長く書いて欲しかったなぁ。
最後が短すぎて、いい話だっただけに欲求不満が残ります。

[ハルナさんの感想 · 2008年6月9日]

今のところ木原作品の中で一番好き。
ダメダメな攻め(ノンケ)をどーしようもなく好きになってしまう話。
受けの松岡が好きすぎます。超おススメ！

著者プロフィール

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』『罪の名前』など多数。

「2022年 『コゴロシムラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」