- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883864416
感想・レビュー・書評
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Holy NOVELSから出ている尾上先生の本は大体涙腺が決壊します。読者は辛い悲しいと思うことしか出来ないけど、当人達にとっては幸せだったんだと思うとまた涙が出てくる。戦争のことを深く理解しようと思えた大切な作品。
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ああ、辛い…。今までの作品がそうだったがために、どこか甘く構えてしまっていました。ハァーー。浅郡塁(あさむらるい)、彼の憎しみで固められていた心は三上の素直さと優しさでときほぐされたのは明らかですが、彼にはまだ生きていける未来が選べたはずです。。彼の最期の言葉が、彼の本心が、もうどうしようもなく悲しいです。これは三上も死ぬのが怖くないんでしょうな。彼が自分のことを愛しく思ってくれていて、そんな彼が自分より一足先に逝き自分を待ってくれているとわかったら。
今までのように2人現世で幸せにとはならないラストでしたが、2人の想いがあるのは確かなのです。彼は本当に立派な搭乗員です。 -
2022/03/17-03/21
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1945シリーズ
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友人にめちゃめちゃ薦められたので読みました。ラノベレーベル以外の初商業BLだったんですが、わりとあっさり読めた。
WW2戦時下のラバウル基地における日本軍整備兵×零戦乗り。余裕のあるわんこ攻めとかわいそうなお姫様受けって感じかな……と思いながら読んでた。初っぱなから友人にも裏面あらすじにも死にネタ暴露された状態で読んでいるわけですが、なんというか、BLっていうより青春ものかな……?という感じ。戦争ものというには、上官に対する態度とか緩すぎだし、負傷兵に関する描写が全然綺麗なので、本当に戦争してんの???という気持ちにはなる。(グロ耐性高いから想像してたのと違っただけかもしれないけど)
ただ、飛行機に関する描写はきちんと調べて書いてあるんだな~、って感じで、戦闘シーンの緊張感のなさは単純に向き不向きなのかも。
肝心の恋愛部分についてはあまりにじれじれなので、行間を!読んで!!!という感じのまま両思い後、唐突にエロに突入するのだが、描写自体はかなーり綺麗なぼやかし系なので、BL初心者にはありがたい感じ。ただし、あくまで「何故ここでいきなりやってんだこいつら」という気分を無視できたら。最初からBL読む気持ちで読めば問題ないのであろう。
明日をも知れぬ命の中、ただお互いの存在を刻みつけ合う為だけに一分一秒をも惜しんで求め合う戦場の愛……!みたいなのも理解できるんだけど、ならいっそもっとドエロで書いてもらった方が切羽詰まってる感あって良かったのでは~?と思わなくもないが、ここらへんは好み。
そんなわけで、どちらかというと、戦争ものとか恋愛ものとかではなく、20代の未来ある若者たちが、お互いの存在によって過去も未来も救われようとしていたのが、戦争によって儚く引き裂かれる運命を読むというか、若さゆえの純粋さを愛でるというか、うーん、青春ものです。
泣けると噂の本作ですが、泣けるかどうかは行間を読んで登場人物にどれだけ感情移入できるかという腐女子力です。 -
シリーズ通して読ませて頂いています。今回は初めて少しバッドエンドというか、片方が亡くなってしまう最後です。けれどそのことが必ずしもバッドかどうかは読む人にとって変わってくるラストのように思いました。私は不幸ではないと思います。それはやはり尾上さんの書く描写の一個一個が繊細だからというのもあります。声が出ない零戦乗りのとはすごいなと最初思いましたが、読んでいくとそのことがきちんと意味を持ってくるのが面白いところでした。声がないから伝わるものもあって、逆に伝わらないものもある。徹雄だけがその言葉を理解できるのも互いが唯一になれるキーワードですね。想い合ってるはずなのに、生きて欲しいと伝えたのに、累が死んでしまうのは悲しかったけれど、徹雄も累が本当は生きたいと願って一生懸命生藻掻いての最期だとわかって本当によかったです。
個人的には、零戦て無線の電波がを悪いと有名だと聞いたので、声の伝えることできない累が零戦乗りというのはなかなか深いことだなというところです。だからこそ歌うというのも生死を分ける戦場ならではでいいなと思いました。
古参の恒や六郎、秋山さん、新などの名前が出てきてちょっと嬉しかったです。
今回は『乗る人』ではなく『整備する人』の心情や機体に対する思い入れなどが語られていて非常に新しい気持ちで読めました。
今年も私大の源氏物語講座と仮名書道受講するの。
そうすると大学生協使えるのよ。
今年も私大の源氏物語講座と仮名書道受講するの。
そうすると大学生協使えるのよ。
まあ社会人向けオープン講座だから、高齢者多し
まあ社会人向けオープン講座だから、高齢者多し