寺山修司名言集身捨つるほどの祖国はありや

著者 :
  • パルコ
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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891946555

感想・レビュー・書評

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  • 結局、言葉というものは、その流れの中にあってこそ輝くもので
    例えば、川の中にキラキラ輝く小石を拾っても
    後日思い出してポケットから出してみたら、
    そこらの乾いた小石と何ら変わりがないように、
    その一部分だけを切り取ってもってきても、
    その破片から前後の回想が出来る人以外には何の効力も持たないものなのである。

    な~んて、「名言集」風の感想。

    …いや。寺山作品を回想出来ない私でも「おっ!」って思うものがあるくらい
    やっぱ凄い人なんだなぁ~っては思った。
    そもそも、名言集とかって、詩集みたいに、ポツリポツリと丁寧に読むもので私みたいにガーっと通読しちゃダメだ(^^;

    「身捨つるほどの祖国はありや」を純粋な問題提起として興味を覚えた自分には、
    同タイトルの論説集の方がタイムリーにツボだった。

    あすぱらさん推薦本。

  • 名言集と呼ばれる手合いの本はどうも苦手なんですが、意図的に文脈から切り離して編まれた寺山修二のアフォリズムは好きです。ただこの本は、寺山没後に他の人が編んだものなので、まあ普通の名言集です。ふっと思い立って寺山の言葉を読み直すには、まあいいかも。

  • この本一冊で寺山修司を知ることはできない。


    けど、たぶん私はこの人が嫌いです。

  • 適当に開いて、その頁に書いてある言葉を楽しむという感じの一冊。

  • 一人ぼっちの時に開いてみて。

    コピーライターさんとか、つたえる仕事の方には良い教科書。

    アフォリズム(言葉を短く切って、文脈から切り離し、それらの言葉同士にひらめき・輝きを起こさせる技術)のひとつの完成形を学べる。

    装丁も美しい。

    男性へのプレゼントにいいかも。

  • 尊敬。いいちこのCM(←ファン)に通じるものがあるとおもう。

  • ルーツのひとつ。高校生のころは毎晩読んでた。今読むとすこし赤面しそうになる。

  • 寺山先生、ラヴ。

  • 2007/08/16購入。久しぶりに言葉に触れてみようかと思って。寝る前に読んだりするといいかも。

  • 表紙が林さんでうれしかった。

著者プロフィール

詩人、歌人、劇作家、シナリオライター、映画監督。昭和10年12月10日青森県に生まれる。早稲田大学教育学部国文科中退。青森高校時代に俳句雑誌『牧羊神』を創刊、中村草田男らの知遇を得て1953年(昭和28)に全国学生俳句会議を組織。翌1954年早大に入学、『チェホフ祭』50首で『短歌研究』第2回新人賞を受賞、その若々しい叙情性と大胆な表現により大きな反響をよんだ。この年(1954)ネフローゼを発病。1959年谷川俊太郎の勧めでラジオドラマを書き始め、1960年には篠田正浩監督『乾いた湖』のシナリオを担当、同年戯曲『血は立ったまま眠っている』が劇団四季で上演され、脱領域的な前衛芸術家として注目を浴びた。1967年から演劇実験室「天井桟敷」を組織して旺盛な前衛劇活動を展開し続けたが、昭和58年5月4日47歳で死去。多くの分野に前衛的秀作を残し、既成の価値にとらわれない生き方を貫いた。

「2024年 『混声合唱とピアノのための どんな鳥も…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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