ゆきがふる

著者 :
  • ブロンズ新社
4.04
  • (31)
  • (34)
  • (14)
  • (4)
  • (2)
本棚登録 : 284
感想 : 39
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893095749

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 雪の降った日、うさぎの男の子、ふうちゃんはまだ誰も通ったことのない道を進む。
    その先には、雪男のようなふわふわころりが雪で椅子を作っていた。
    そこに、雪を降らせる風船を持った女の子のようなゆきぐもも現れ、きれいな雪を降らせて見せてくれる。
    ふうちゃんは妹が風邪で寝込んでいて、雪が降ったのを見れば元気になると思うから、家まで来て窓のそばで雪を降らせてほしいと頼む。
    ゆきぐもは一番大切なおもちゃをくれるならやってもといい、と言う。
    ふうちゃんは家へ帰り、赤い車のおもちゃを外に出す。
    窓の外では雪が降っていて、妹が喜んでいる。
    お母さんが赤い車のおもちゃがいつもの場所にない、と言うとふうちゃんは井戸に落としてしまった、と何故か嘘をつく。
    翌朝、外を見ると車のおもちゃはなくなっていた。
    赤いおもちゃはお父さんからもらったもので、お父さんはもう二度と帰って来ない。
    そのとき、素敵なものをもらった、と空から声が聞こえたのだった。

    ふわふわころり、とか、ゆきぐもとかちょっと不気味な雰囲気が素敵。

    お父さんはもう帰って来ないの箇所で、気分が沈む。
    お父さんは死んでしまったのか、出て行ってしまったのか…。
    「うきわねこ」の作者コンビということでプラスの話を期待していたら、マイナスの要素もあってちょっと期待外れ。

  • 『うきわねこ』に続いて。

    ゆきおとこみたいな「ふわふわころり」。

    ふしぎな妖精「ゆきぐも」。

    妹を喜ばせるために、大事なおもちゃをさし出すのだけど・・・。

    ・・・そのおもちゃをくれたお父さん。
    どこ行ったのかな。
    想像する。想像する。

  • 好き。
    しんとしてとてもきれい。

  • よかった。絵が素敵。
    物語もいい。妹思いのお兄ちゃんうさぎ素敵。

  • 本屋さんで一目惚れ(^ー^)
    素敵な絵本でした☆

  • 雪、氷、雲、森、ゆきぐも、ふわふわころり、ゆきのおかし。ページを繰ると次々にあらわれる美しい質感の絵の数々が著者の静謐かつシンプルなテキストから産み出されたモノかと思うと、牧野氏のその創造力に恐れ入る。幼い子には理解できないおはなしと思われる方も多いかもしれないが、買い与える大人が手にとり、内容を知ったときにまず自分が欲しくなる絵本ではなかろうか。そんな絵本はお子さんにもよろしいんじゃないですかね。

全39件中 31 - 39件を表示

著者プロフィール

詩人。1974年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。詩集『いまにもうるおっていく陣地』(1999年・紫陽社)で、第五回中原中也賞を受賞。現在、詩作の他、「週刊朝日」「図書新聞」などにエッセイを連載。

「2003年 『ひとり暮らしののぞみさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

蜂飼耳の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
酒井駒子
ヨシタケシンスケ
モーリス・センダ...
今井 彩乃
ヨシタケ シンス...
デビッド マッキ...
ばーじにあ・りー...
湯本 香樹実
ヨシタケシンスケ
tupera t...
トミー=アンゲラ...
ヨシタケ シンス...
ジョン・クラッセ...
蜂飼 耳
ショーン・タン
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×