ゆきがふる

著者 :
  • ブロンズ新社
4.04
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本棚登録 : 284
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893095749

作品紹介・あらすじ

『うきわねこ』のコンビが贈る絵本 第2弾!
雪がおしえてくれる、もっとも大切なこと

ふうちゃんは、ゆきのひにだけあらわれる
まだだれもとおったことのない みちのさきにいってみた。
そこには、おおきな「ふわふわころり」と 
ゆきをふらせる「ゆきぐも」がいて……

雪の森をぬけて、少年はひとつ成長する
この冬いちばんの、つめたくてあたたかな物語

感想・レビュー・書評

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  • 雪もうさぎもふわふわ感が素晴らしい絵に惹かれます。やさしい雪の精と思われる「ふわふわころり」、クールな「ゆきぐも」も素敵です。
    「妹のために雪を降らせてほしい」といううさぎのふうちゃんの頼みに、「ゆきぐも」は「いちばん だいじな おもちゃ」を要求します。雪を降らせることは「ゆきぐも」にとっては神聖な仕事なのだから、だと私は思いました。ふうちゃんもそれを知っていて、もう帰らないお父さんのくれた赤い車を差し出したのでしょう。甘くないお話ですね。

  • 絵が素敵!かわいい♡

  • ブクログの皆さまこんにちは!
    私の住む地域では大雪、大嵐ですが、皆さまのところは大丈夫ですか?
    ふだん雪の降らない地域に住む方々、通勤、お買い物など外出の際は、転倒や、車の運転など、くれぐれも気を付けてください。
    私のところは、かなりの戸数で停電しているので、うちも停電しないか気が気ではありません。
    せっかくのホワイトクリスマスですが、これは度を越していますよね。




    うさぎの子どもが雪の中の森の道を歩いています。
    雪の森の絵が素晴らしく美しいです。

    うさぎは雪の森で ふわふわころりのいえをみつけます。
    ゆきのひにだけあらわれる ふわふわころり。
    ふわふわころりはゆきでテーブルとイスをつくっていました。
    ふわふわころりがくれた ゆきのおかし。
    ひとくちたべるときゅうっとあまい。
    そこへやってきた ゆきぐもに ぼくは、
    「ぼくのうちにもきてくれないかな」
    「いもうとがねつをだしてねているから もしまどのそばまできて ゆきをふらせてくれたら いもうとはよろこぶとおもうんだ」

    「ええ いいわよ。あなたのいちばんだいじな おもちゃをわたしにくれるなら」

    ぼくは にわさきに おもちゃのくるまをおいた。
    いもうとと ふたりで まどのそばにたって そとをながめる。
    「わあ、おにいちゃんすごいね」

    よるおかあさんがきいた。
    「ふうちゃん いつものところにくるまがないけど どうしたの」
    「あれ すいろに おとしちゃった」
    ぼくは なぜか うそをついた。

    いつのまにか おもちゃのくるまは きえていた。
    ゆきのうえに だれかのあしあと。
    「すてきな くるま もらったね」
    こえがきこえたきがしてふりかえる。
    だれもいない。



    うさぎの子どものぼくが おかあさんに秘密をもってひとつ大人になった日のできごとでしょうか。
    蜂飼耳さんの文章と、牧野千穂さんの雪景色の絵がとても美しい絵本でした。

    • まことさん
      naoちゃん♪

      業者さんは、森林組合の方々に数年前の豪雪のときも、きてもらって屋根の雪降ろし、30分、2万円とかで、やってもらいました。
      ...
      naoちゃん♪

      業者さんは、森林組合の方々に数年前の豪雪のときも、きてもらって屋根の雪降ろし、30分、2万円とかで、やってもらいました。

      整形外科に並んでいたのは、千人じゃ、なくて、百人の間違いだったかもしれません。だいぶ前に聞いた話なので、記憶があやふやです。千人と百人じゃ大違いだけど、とにかく多いことは、確か。
      他の友達にも、話したらやっぱり笑ってました。

      あと、講座の、来年度のスケジュールは、早ければ、2月くらいに決まるから、講師の先生をチェックしとくといいかも。
      2022/12/26
    • naonaonao16gさん
      まことさん

      おはようございます!

      わ、結構値段するんですね…
      雪国で生活した経験がないので世間知らず状態でとても勉強になります!

      いや...
      まことさん

      おはようございます!

      わ、結構値段するんですね…
      雪国で生活した経験がないので世間知らず状態でとても勉強になります!

      いやそれでも、みなさんすごく怪我されるってことですもんね…
      それでもまだ雪は振り続ける訳で、その中で治療しながら生活するわけだから本当に大変ですよね…

      講座の件、ありがとうございます。
      先日1月の予定もきました!
      早ければ2月から参加したいけど、もしかしたら2月は開放感から遊びまくるかもしれません笑
      2022/12/27
    • まことさん
      naoちゃん♪

      何度もご心配ありがとう!
      講座の池上先生はまめだから、登録者には毎月メールくださるんだよね。
      いいなあ。私はもう登...
      naoちゃん♪

      何度もご心配ありがとう!
      講座の池上先生はまめだから、登録者には毎月メールくださるんだよね。
      いいなあ。私はもう登録してないからこないんだ。
      池上先生のメールも業界打ち明け話など面白いよね。
      2022/12/27
  • 雪の降る日に外遊びするうさぎの話。

    絵がきれい。
    林の中を下から見上げる絵が素敵。
    雪の日の静かな感じが伝わる。

    ふわふわころりとかかわいい名前の割に見た目がモランみたいですね。
    1回雪を降らせてもらうだけで父親の形見のオモチャをあげてしまっていいのか…
    しかも妹熱下がってるし。

    家の中とかもおしゃれだし、眺めてて飽きない絵だな、と思います。

  • 蜂飼さんと牧野さんは「うきわねこ」のコンビ。
    雪景色、牧野さんのタッチが生きる。
    ふわふわころりとゆきぐものダンス、素敵。

  • 蜂飼耳氏の紡ぎ出す、温かでちょっぴりシリアスな世界が好きだ。

    冬の日に子どもに読んであげたい一冊!

    今回はウサギの兄ちゃん、ふう。
    ふわふわころりの可愛さは子どもに良さそう。
    ゆきぐもと共に、床に伏せてる妹の為にウチに来てもらう。その条件は、大切なおもちゃ。
    真っ赤な車をくれたおとうさんは もう かえってこない。
    家の中の温かな感じと、お外の雪の寒そうだが、ふんわりとした柔らかい絵がとてもステキだ。

  • 蜂飼 耳 (著), 牧野 千穂 (イラスト)

  • うさぎの男の子が、雪の日にだけ現れる〈ふわふわころり〉という謎の生きもののお家におじゃましたり、そこで紐で結わえた雲を持つ女の子の姿をした〈ゆきぐも〉に会ったり、とらえどころのない不思議な世界観。不意に出てくる「おとうさんは もう かえってこない」の一文にドキリ。
    一番大事にしているおもちゃを手放してまで、熱を出した妹に雪を見せたかった男の子。寂しさと優しさと何か決意のようなものの上に雪が降り積もる。
    想像を掻き立てる独特な作風に心を奪われた。
    最後まで無言だった5歳3ヶ月の息子は何を感じていたのかなぁ。

  • 6歳0ヵ月

    〈親〉
    絵が好き ◯
    内容が好き ◯

    〈子〉
    何度も読む(お気に入り)
    ちょうど良いボリューム ◯
    その他 ◯


    雪が積もってぼうっと明るい景色の中にいるあの感じが、本の中から伝わってきます。静かで寂しくて、明るい、でもいつかは消えていってしまう切なさとかそんな感じ。
    その美しさや、妹想いのふうちゃんの優しさに気を取られていて、突然『おとうさんは もう かえってこない』の一文に激しく揺さぶられることに。

    たまたまそばでいっしょに聞いていたダンナが「え、どういうこと?」と一番驚いていました。
    喪失の物語?

    息子は何度も読む、というわけではありませんでしたが、一人で最後まで読んでいました。

  • 詩のような絵本。変わった生き物とちょっぴり寂しい話だった気がする。

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著者プロフィール

詩人。1974年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。詩集『いまにもうるおっていく陣地』(1999年・紫陽社)で、第五回中原中也賞を受賞。現在、詩作の他、「週刊朝日」「図書新聞」などにエッセイを連載。

「2003年 『ひとり暮らしののぞみさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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