十三人組物語 バルザック「人間喜劇」セレクション

制作 : 鹿島 茂  山田 登世子  大矢 タカヤス 
  • 藤原書店
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本棚登録 : 58
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (533ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894342774

感想・レビュー・書評

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  • 面白く読む以前に、題材のあまりの低俗さに辟易しました。有閑マダムとストーカーのもつれ話の挙げ句の殺人事件だって・・・。わざわざ19世紀のフランスの小説で読む必要もないでしょう。それ以上のひどい事件が毎日のように新聞やニュースに載っているし。

    ということで、もう少し大人になってから読むことにする。

  • <閲覧スタッフより>
    約100篇もの小説に2000人を超える人物が登場する『人間喜劇(La Comédie humaine)』。何人もの登場人物が複数の物語間を縦横無尽に動き回る「人物再出法」と言う手法が特徴的です。『人間喜劇』は、バルザックの射程の広さを実感するオムニバス劇場です。
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    所在記号:953.6||ハオ||3
    資料番号:10143445
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  • ランジェ公爵夫人はゴリオ爺さんでチラッと出てきたがこんなに激しい恋だったとは!激しく身を焦がす熱情、キリストの花嫁として厳しい戒律に縛られながらもひたすら恋い焦がれ天国での再会を望みつつ祈りに身を捧げる毎日。恋人に再会し交わした言葉は無数の槍となって心を貫いたのかもしれない。プラトニックな恋だけにより辛かっただろう。「金色の眼の娘」エキゾチックで背徳的でスプラッター。「ソドムとゴモラ」でシャリュルス氏が言及している。

  • ランジェ侯爵夫人の感想

    導入の「フランス貴族ってやつは」の講釈が、
    バルザックらしく長々と続いたけれど、
    夫人がアルマンを見つけてから、
    ラストに進むにつれ加速的に面白くなった。

    社交界に出入りするうぬぼれ男や、
    女の虚栄心、サロンの下劣さ、空虚さに対する、
    冷ややかななこきおろし。
    この皮肉たっぷりなところが、
    プルーストにはない、バルザック節。

    貴族社会の偽りの恋愛の、
    倒錯した快楽に対しても。

    愛に目覚めてからの夫人は美しかった。
    モンリヴォーも相当、
    作者お気に入りキャラみたいで、
    映画以上に危険なライオン男だった。
    ロンクロールもいけてる。

  • 【09.1.16/図書館】
    「金色の眼の娘」に免じて星4つ。
    3話目は5.5くらいでもいいのになぁ・・・後の2つは頭の弱いストーカーと、諦めの悪い軍人がうざい。
    (ま、諦めの悪い軍人は、体育会系冒険オタクのまんまだったら、それはそれで魅力のあるオタクだったのに・・・勿体ないことしたねってのはあるが)

    うって変わって、ド・マルセー、侯爵夫人、金の瞳の娘の魅力的な事ったらないわって事で!
    ただし、3話目の場合、結末は結構始めからみえみえ。けど別に良いの面白いから。
    私もきっとフラフラついてっちゃうから、あの娘にだったら(阿保なこといい始めてるからこの辺でやめよっと)

    秘密結社ものっていうから、レミゼのABCみたいなのを期待してだけに…ちょっとショックは。
    そっか私は別に上流の社交界的な恋愛話には興味ないんだな……と思ったり思わなかったり。
    投機とか政治の話とかならみたいんだけど。

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著者プロフィール

オノレ・ド・バルザック
1799-1850年。フランスの小説家。『幻滅』、『ゴリオ爺さん』、『谷間の百合』ほか91篇から成る「人間喜劇」を執筆。ジャーナリストとしても活動した。

「2014年 『ジャーナリストの生理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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