道のむこう

  • ピエ・ブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (104ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894442122

感想・レビュー・書評

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  • 僕はまだ見てる
    永遠のライバルを
    十歩先を走るその背中
    僕に似てるんだ


    僕はまだ見てる
    進む爪先を
    雨も水溜まりも気にしないぜ
    すぐに乾くんだ


    いつの日か立ち止まるのなら
    冒険家のように進め My Foot


    道なき道を
    踵を鳴らして行こう
    (MY FOOT / the pillows)





    2002年発表。

    大地を地平線に向かって伸びている道。

    木々の間を抜けていく道。

    緑の草原の中を蛇行したり、
    険しい岩場を崖に沿って続いている道。

    アルプスの山に続いている道。


    写真家ベルンハルト M. シュミッド氏が撮り続けてきた
    季節も場所も様々な
    世界の道の美しい写真集。




    どこか神秘的な表紙に誘われて手にとってみました。

    夕闇の中、
    菜の花畑を通る道、
    紅葉の道、
    荒野や砂漠を走る道など
    美しくも幻想的な
    ただ道だけを写した写真集なんやけど、

    ぼんやり眺めてると、
    自分自身がロードムービーの主人公になったよう気分に陥ります(笑)


    どの写真もこの道の先はどうなってんやろう、
    何があるんやろうって
    ワクワクした気分を味あわせてくれる写真ばかり。



    自分にとって、
    『道』が表すものは
    人生そのもの。


    新しくて知らない道を通る時は不安もあるけど、
    この先には
    どんな新しい景色が見えるんやろ?

    どんな人たちが待ってるんやろ?


    って怖さよりも
    期待感で一杯です(笑)(^_^)



    この写真集も見る人の数だけ、
    道の向こうに繋がる
    イメージの景色は
    違ってくるんやろうな。


    何度も見返してるけど
    その時の体調や心持ちによっても
    道の先に見える景色や印象も違ってくるので、

    何度でも眺めて
    楽しめる写真集です♪



    道なんか沢山ある。

    人はどっからだって
    いつからだってやり直せる。


    あなたが望めば
    そこが新たな
    スタートラインとなるv(^^)v

  • たくさんの”道”を撮った写真集。
    美しい風景やほっとする場所だけでなく、厳しい道のりを感じさせる景色もある。
    眺めていると風景に入り込みたくなり、歩いてみたいと思う道に出会えてうれしい。
    自分へのプレゼントに買いました。

    知ったのは森絵都さんの短編集に出てきたのがきっかけです。
    その短編では主人公がこの写真集をよく人に贈ったりすることがカギになっているお話でした。

    道のむこうに思いをはせること。
    かすかに心もとなさと切なさを伴うけれど、道を進もう、むこうへ行ってみたいと思えるからいいじゃないか、と自分に語りかけてしまう。

    • nejidonさん
      はじめまして。
      わたしもこの本を持っていて、友人からの誕生日プレゼントでした。
      【歩いてみたいと思う道に出会えて嬉しい】
      そうそう、まさしく...
      はじめまして。
      わたしもこの本を持っていて、友人からの誕生日プレゼントでした。
      【歩いてみたいと思う道に出会えて嬉しい】
      そうそう、まさしくそれです。
      ひと気のいない時間帯をねらったのか、それともそういう過疎な場所なのか。
      景色と道と、それだけなのに心惹かれます。
      (そうでないのも、二つくらいありましたが)
      同じ本で、同じように感じていることに、つい喜んでしまいました。
      また素敵な本に出会ったら教えてくださいね。
      2013/06/28
    • tsuzraさん
      はじめまして nejidon さん。
      コメントありがとうございます。

      同じ本を見て、心惹かれた思いをブクログで話せるってホントにうれしいで...
      はじめまして nejidon さん。
      コメントありがとうございます。

      同じ本を見て、心惹かれた思いをブクログで話せるってホントにうれしいです!!
      たくさんの写真、偶然なのか、待ち構えたのか。
      荒涼とした道もあり、心穏やかになる道もあり、見返していたらまた感慨が湧いてきました。
      2013/06/28
  • 「道」というと東山魁夷のイメージが強い。こんな写真集も眺めるだけで癒されるな。なばなかな、真っ黄色の風景、風車のある風景、動物が横切る風景、畦道などなど。

  • 道のむこう。

  • 森絵都さんの「異国のおじさんを伴う」という小説の中でこの本のことが取り上げられていて、絶対に買おうと決めていました。

    中身は、世界中の道の写真。
    真っ直ぐな道もあれば、くねくねの道も、ギザギザの道もある。
    どれも共通しているのは、写真に写っていない部分にも道は繋がっているということ。

    花が咲き誇る道、青々とした緑の山道など、これほどたくさんの道を見たのは初めて。不思議なことにページを捲っていくと自分もその道の先まで飛んでいけそうな気分になってきます。
    なんて言うんでしょうか。まったく違う道でありながら、すべてが道の写真であることから、どこか世界中が繋がっているかのような錯覚に陥り、眺めるだけでなんだか前向きな気持ちになります。写真集でこんな風に感じるのは、正直初めてです。

    基本的には写真のみなんですが、たまにメッセージも書かれています。
    「道は自分で作るもの
    We leave a lasting impression everywhere we go.」
    「毎朝が新たな旅立ち
    Every new day dawns with a vista of fresh opportunities.」とか、ね。

    これは、大切な人へ贈りたくなるし、新たな門出への贈り物にぴったりな気もします。
    いい本と出会えました。作中でこの写真集について触れてくれた森さんには、とても感謝してます。

  • 道の写真。まっすぐだったり、曲がりくねっていたり、舗装されていたり轍だったり。
    2016/1/29

  • 世界中の様々な地域の風景を道路を主体にして撮影した写真集です。

    荒涼とした風景もあれば、緑豊かな美しい風景もあり、地平線の彼方へ続く道や、森の向こう側へ続く道など、写真には写りきらない各々の道の先にある情景への想像が膨らむと同時に、ある意味で全ての道が繋がっていると考えることもできると思いました。

    この本は、森絵都さんの「藤巻さんの道」というタイトルの短編(短編集「異国のおじさんを伴う」に収録)の中で、主人公が誰かに本を贈る時に選ぶ本として紹介されていたので、興味を持ちました。

  • 見了 2013/9/16

    オーストラリア、アメリカ、チリ、フランス、イタリア、アルゼンチン…世界中から道を写した写真が並ぶ写真集。
    日本からは北海道、長野、広島の3道。

  • 世界の道写真集。

    見ているだけで普段その道を通る人たちのストーリーを想像したくなる、素敵な写真集。
    一枚の写真の中に無限の広がりを感じさせる。

  • 【推薦文】
    リフレッシュルームの写真集です。
    道は、旅に関係するものですし、見てとても旅に出たい気持ちになるような写真です。
    リフレッシュルームに、こんなに素晴しい写真集があることをまだ知らない人がいたら、知って頂きたいです。
    (推薦者:情報科学科/B4)

    【配架場所】
    大岡山: B2F-Refresh Room 748/Sc

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