- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894564169
感想・レビュー・書評
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選ばれたさりげない言葉が
生のぬくもりを感じさせつつ、そこにあります。
元気がないときはなんとなく
声に出して読んだりします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
きらめくことばやハッとすることば、弾むようなことば遊びに、『コカコーラ・レッスン』みたいにちょっと意外なものまで、いろんな詩が読めて楽しかった。
ことばに命がふきこまれてるみたいで、すごいなあ。「はる」「二十億光年の孤独」「芝生」あたりに涙がでそうになった。いつも、「どきん」にどっきりさせられます。 -
「朝のリレー」や「どきん」「生きる」のような聞き覚えのある詩も多数収録。
同じ詩の他の部分は無理やり感があったけど、「ほんの少し」の、「あなたが熱っぽく口にする未来は なくてもいいと思いました」という部分がツボだったw あるあるwww
他にもおもしろい詩がたくさんあるので、その時のお気に入りを探すと楽しいと思います。 -
磨きぬかれたことばを味わいたくなって、
谷川俊太郎と草野心平と室生犀星とまどみちおとで迷って
躍動感のあるのが読みたい気がしてこれに決めた。
「ひげ」まで読んだら満腹。
いきなり「はる」で目が洪水、
「ネロ―愛された小さな犬に」で何か津波のようなものが来て読めなくなって
その後は冷静に味わえた。
「くりかえす」のリズムは心臓の音みたいだと思った。
(10.10.14) -
「二十億光年の孤独」はやっぱり傑作だ。谷川さんの天分はすごいなぁ。谷川さんほど日本語のなかを縦横無尽に泳げるひとはいないのでは。
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今日、この本が私の鞄の中に入っていたという奇跡に泣きそうになった。
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ポーズは多彩だが裏に透けているパワー、エネルギーは常に高い純度を維持していると思う
それが谷川さんのすごさだと思う -
「十二月
おかねでかえないものを わたしにください
てでわされないものを わたしにください
めにみえないものを わたしにください
かみさま もしあなたがいらっしゃるなら
ほんとのきもちを わたしにください
どんなにそれが くるしくても
わたしがみんなと いきていけるように」
谷川さんの1940年代頃からのいいとこ取り!
大好きな「生きる」「朝のリレー」はもちろんのこと、詩集表題作てんこ盛り。
特に、未刊詩篇にあった「脳死・臓器移植」を考えるシンポジウムで朗読されたという「誰にもせかされずに」は、涙がこぼれた。
例えば脳死は人の死であると100個の科学的根拠のあるデータが示されたとしてもこの詩には勝らない。
人の死を丁寧に、丁寧に、そして谷川さんらしい力強さで、表現されている。
【8/10読了・初読・大学図書館】 -
五月二十六日は私の誕生日だ。「私は死ねる」と思える日が来るだろうか。
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詩集はあまり好きではないのだけど、
ふと読んでみました。
谷川俊太郎らしくて素敵でした。
心が解放される感じ、とでも言いますか。
いつかもう一度読み直したら
もうちょっと評価が上がるかもしれない。