ユースケース入門: ユーザマニュアルからプログラムを作る (ObjectTechnologySeries 17)
- 桐原書店 (2001年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (137ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894713772
作品紹介・あらすじ
本書は、いくつかあるUMLで規定されているダイアグラムのなかで、ユースケースを中心に実装まで行うICONIXアプローチについて解説したものである。
感想・レビュー・書評
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チェックリスト
ドメイン分析ー>ロバストネス分析->シーケンス
流れ
シーケンスの記述方法(Ucステップを左に記述)
トレース -
ICONIXというユースケースとロバストネス分析を核とした開発方法論について書かれた本です。
(みきおさんに教えてもらいました)
薄い本ですが、手順が具体的で示唆のある言葉も多く勉強になりました。
ICONIXのプロセスをものすごく簡単に書くと、
1. ざっくりと問題領域を分析し、ドメインモデル図を描く
2. ユースケースを使って要求を表す
3. ユースケースをロバストネス分析することで矛盾をとり除き静的構造と動的構造を見出す
4. クラス図とシーケンス図で静的構造と動的構造を詳細化する
5. コーディングとテストを実施する(ただし、1~4によりこれらは自動生成できる?)
というものです。
テストについて短文で良く書かれているところがあったのでメモ。
> ユースケースが単体テストをパスすると、結合テストはユースケースの
> ロジックグループ(パッケージ)のテストを含みます。
> その後は、負荷テスト(同時にいくつかのユースケースを実行する)や、
> フルスケールテスト(制限を超える)を含む、熟成したシステムテストへ
> ロジック的に飛躍します。
> 特に実行を含む要求と明示的にリンクできるように、テストシナリオ内の
> テストケースは別々の実体として扱うことを忘れてはいけません。
そうそう、最後の一文が大切です。 -
ユースケースを用いたソフトウェア開発を勉強したくて本書を選択しました。
本書は、ICONIX統一オブジェクトモデリングのアプローチを簡単に説明したものになります。
ICONIXとは、以下のツールを使用してソフトウェア開発をすることです。
・ユースケース
・ロバストネス図
・シーケンス図
・ドメインモデル
・クラス図
特にユースケースからクラス図を作成する際は、経験や勘に頼りがちですが、本手法では、根拠をもって設計していきます。
ICONIXの手法を詳細に知りたい場合は、「ユースケース駆動開発実践ガイド」 (翔泳社)を進めます。 簡単に始めたい方は本書を読むのがよいと思います。
ユースケースからソースコードまでの手順を知りたい方にぜひお勧めします。
本書の中で一番気に入った部分を少し引用します。
シーケンス図でオブジェクトに属したメソッドを決定する場合はいつも、このことを頭に入れておきます。
・「再利用性」・・・・
・「適応性」・・・メソッドとオブジェクトが適応しているか
・「複雑さ」・・・ある1つのオブジェクト、もしくは別のオブジェクトにメソッドを構築する方が簡単かどうか考える・・・
・「実装知識」振る舞いの実装が関連するメソッドの内部詳細に関わるかどうかを考える -
非常にわかりづらい。
内容としては、ユースケース作成→シーケンス図および詳細なクラス図作成 の間にロバストネス分析を入れて、上流設計と下流設計でのギャップを埋めつつトレーサビリティを上げる設計手法の解説らしいが…
まず、日本語訳が下手で内容が頭に入ってこない。
そして、例として取り上げられているのが証券取引システムのため、証券取引の知識がないと何を作っているのかわからない。
そのため、ぼんやりとした概要しか掴めず、詳細なアプローチ方法の理解が難しかった。
設計手法として有用ではありそうだが、この本を読んだだけでは実践で使うことはできないと思う。 -
薄いのでさっと読めます。
今でも本書は使えるかは不明です。 -
ユースケースの入門書ではなくICONIXの入門書
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ロバストネス図もちょっと載ってる