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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784897753645

作品紹介・あらすじ

診断に迷う、治療方針に悩む、これは誤診? 医療制度に腹が立つ! そんなとき百戦錬磨の精神科医たちはどうしてきたか。医学教科書には載っていない「現場の苦悩と知恵」が詰まったインタビュー集(一部寄稿)。

感想・レビュー・書評

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  •  精神科の名だたる名医たちが忘れられない患者さんについて語るという体裁だけど、一人ひとりの文章量自体は少なく、特定の医師の話だけを目的にすると物足りない感じがある。

     ただ、その一つ一つに治療観や援助観、価値観などが凝縮されており、それぞれの医師がどういった方なのかをざっくり掴むには適しているかも知れない。本書を読んで「この先生が言っている事は良い」と思ったならば、その医師の単著に当たられるとよいのではないかと思う。
     そうでなくても、精神科医師という肩書を持つ集合内の振れ幅の大きさがよくわかる本でもある。

     評者はこれを読んで神田橋先生の本を読んでみたくなった。反対に、本書で計見先生を知ったら氏の本を読もうとは思わなかったかも知れない(笑)

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著者プロフィール

中井久夫(なかい・ひさお)
1934年奈良県生まれ。2022年逝去。京都大学法学部から医学部に編入後卒業。神戸大学名誉教授。甲南大学名誉教授。公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構顧問。著書に『分裂病と人類』(東京大学出版会、1982)、『中井久夫著作集----精神医学の経験』(岩崎学術出版社、1984-1992)、『中井久夫コレクション』(筑摩書房、2009-2013)、『アリアドネからの糸』(みすず書房、1997)、『樹をみつめて』(みすず書房、2006)、『「昭和」を送る』(みすず書房、2013)など。訳詩集に『現代ギリシャ詩選』(みすず書房、1985)、『ヴァレリー、若きバルク/魅惑』(みすず書房、1995)、『いじめのある世界に生きる君たちへ』(中央公論新社、2016)、『中井久夫集 全11巻』(みすず書房、2017-19)

「2022年 『戦争と平和 ある観察』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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