自閉症の僕が跳びはねる理由―会話のできない中学生がつづる内なる心
- エスコアール (2007年2月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
- / ISBN・EAN: 9784900851382
作品紹介・あらすじ
養護学校中学2年(当時)の著者が自閉症について「どうして目を見て話さないのですか?」「手のひらをひらひらさせるのはなぜですか?」等50以上の質問に答えます。
巻末には短編小説「側にいるから」を掲載しています。この小説は著者の家族に対する愛情に満ちあふれた内容です。
感想・レビュー・書評
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2014.10―読了
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友達に勧められて読んだ本。
障害のこととか自閉症のことに関してはほとんど無知だけど、この本を読んで、当事者の声を聞いて、障害とは何かという入口に立てた気がする。
何より読みやすいし、「なるほどそうだったのか!」という発見が多かった。
ぜひ続きも読んでみたい。 -
自閉症とのかかわりは もう20年以上前になるのかなぁ?
当時は学術書のようなものを読んだりしていましたが
この本は 本人が書いています。
時々読む「ビッグイシュー」という
雑誌にも連載が掲載されているので
とても、理路整然と書いているので 自閉症といっても 軽い人なのかしら?と
思っていました。
彼は書くことによって 自分の気持ちを表現できるようになったそうです。
この本は多くの人に読んでもらいたいですね。
そして 自閉症とは こういう理由があって アクションを起こしているという事を
わかれば お互い良い関係を築いていけると 思いました。 -
ビブリオバトルチャンプ本('18.10 校内読書週間)
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私の次男もADHDとASD(自閉症スペクトラム障害)と診断されています。ADHDが強く、ASDは薄いようなので、東田さんと特性がよく似ているわけではないけれど、本の中には、次男にも当てはまるところがありました。子どもを知る手がかりになります。
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1つ1つのことばがとても丁寧で透き通って感じた。素敵な本に出会えた。
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自閉症の人の心のなか。自閉症といってもいろいろな人がいて、全員が全員彼と同じように考えているとは限らないけれど、とてもわかりやすく書かれていた。最後の短編小説は、自閉症とは関係のない物語。涙。
この本をきっかけに撮られた映画もあるので、見てみたいと思った。 -
革命とも言えるのではないだろうか。自閉症の人の感情が文字として世界に伝わった。もちろん自閉症の人も一人一人ちがうとは思う。しかしながらコミュニケーションの糸口をもらえただろう。
物の見え方、身体への認識、不安と落ち着くこと、意思と違う行動…
転じて、私たち一人一人もすべて違っているわけで、違うと理解し合えないところをスタートとして、理解しあいたい、すこしでも理解しあえたらハッピーという姿勢を持てたら。いつもなんでわかってくれないのという感情が勝ってしまう私を含めた多くの人々にも是非読んでほしい。 -
自閉症や発達障害と言われる人達はこの本を読むまで本能の赴くままに無意識にあのような行動をとっているのだとばかり思ってたけど、実はそうではなくて本人たちは自分が奇怪な行動をしていると自覚じていて、自覚していてもどうにもならない状況だということがよく分かった。今までとは違う視点を与えてくれた一冊。
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今目の前にいるこどもたちに、同じようなことを感じたことがある?と聞いてみたくなった。