ムダ0採用戦略 21世紀のつながり採用

著者 :
  • いろは出版
2.13
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784902097863

作品紹介・あらすじ

優れた成長企業に共通することは、「企業活動において、最も重要な仕事は採用である」という認識のもと、採用活動を独自に工夫し、必要な人材を獲得するために、本当の努力をしている会社であるということだ。ミスマッチ、コストがかかりすぎる就職ナビ、非効率な選考、うわべだけのマッチング-経営者や採用担当者が持つ長年の課題を「解決する本」として、時代遅れになりはじめた既存の採用活動にとってかわる21世紀の「つながり採用」を提案したい。あなたの会社にも、いますぐできることがある。

感想・レビュー・書評

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  • 日本経済・社会と企業の採用方式がずれてきた要因を分析しつつ、古くて新しい「つながり採用(縁故採用)」について、SNSの台頭を踏まえつつ紹介している。冒頭のリクルートの功罪に関する解説も腑に落ちる。また、リクルーティング関連の書籍やサービス紹介も充実していて、非常に参考になる。

  • 現在の採用は、面接攻略が可能な求職者と本音を探る採用者の構図になり多くの非効率を生んでいるとしている。その要因の一つとして一括エントリーナビによる就活が原因とし、母集団形成からの無駄な歩留まりに力を注ぐよりも縁故採用、ダイレクトリクルーティングを強化し優秀層の母集団形成をする事で効率化をしようのが筆者の主張。その手段としてwantedlyやFBなどのSNS活用を挙げている。2015年出版の本なので現在のWEB業界ではでは当たり前になっている手法ではあるが、新しい採用手法を取り入れたい担当者の方にはオススメの本。

  • 日本の新卒採用の過去と現在を紹介した書

  • 前半はリクルートの歩みや筆者の分析が中心で、後半はソーシャルメディアを使った採用がいかに良いかという構成である。

    もう少し掘り下げると前半の内容は採用の歴史を振り返っている。例えば1960年にリクルートを創業した江副氏の話から、今の採用への影響までである。就職ナビは非常に便利なものであるが、代わりにクリックひとつで応募できることから母数が跳ね上がり、人材の厳選に時間がかかるようになった。これが就職ナビの功罪ということになる。
    そして後半ではソーシャルメディアを利用したつながり採用のおかげでミスマッチを防ぐというもの。なかでもFacebookが多く取り上げられていた。それは利用者の多さや顔の見える双方向性のコミュニケーションツールのおかげでお互いの手の内が読めるという。さらに「いいね!」の機能を利用すれば相手のニュースフィードに定期的なアピールができるうえに、第二、第三の知り合いまでアピールすることが期待できる。

    おおざっぱにいえばこのような構成である。たしかに前半は日本の採用の成り立ちということで知識として知っておく分には損はないだろう。しかし、後半の話は筆者がどうしてもソーシャル採用をさせようと必死な気がして読む気が失せた。もう少し前半のように良い例、悪い例まで挙げてほしかったものだ。
    また、途中で他社のおもしろい採用活動の例があるものの普通の会社ではマネできるものが少なく感じた。

  • 「ソー活」という言葉が出てきたことで、従来の就職活動のスタイルが変わってきた。

    筆者の宮崎さんは人事でもコンサルでもないが「既存の就活、採用活動は、なぜこうなっているのだろう?」という純粋な疑問から執筆に至っているため、第三者的な視点で就職活動について書かれています。

    就職サイトというと、マイナビ、リクナビがパッと頭に浮かぶ人も多いと思うけれど、最近新たに台頭してた一風変わった採用活動も紹介されていて面白い。

    企業人事向けな体裁で書かれているが、就職活動中の学生や、これから転職を考えている人にも得る物があると思います。

  • 他社事例は参考になった。

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著者プロフィール

宮崎 智之(みやざき・ともゆき):1982年生まれ。東京都出身。文芸評論家、エッセイスト。明治大学文学部卒業。地域紙記者、編集プロダクションなどを経て、フリーライターに。人間観察、現代の常識・非常識、カルチャーなどについての執筆を得意とする。著作に『モヤモヤの日々』(晶文社)、『モヤモヤするあの人 常識と非常識のあいだ』(幻冬舎)、『平熱のまま、この世界に熱狂したい』(幻冬舎)、『宮崎智之セレクト 中原中也名詩選』(アンソロジー、田畑書店)、『モヤモヤの日々』(晶文社)、共著に『吉田健一ふたたび』(冨山房インターナショナル)などがある。共著は「紀伊國屋じんぶん大賞2020」の14位に入選。文學界2023年9月号「特集 エッセイが読みたい」号を企画協力、寄稿。

「2024年 『平熱のまま、この世界に熱狂したい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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