モヤモヤの日々

著者 :
  • 晶文社
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本棚登録 : 79
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794973252

作品紹介・あらすじ

コロナ禍対応済、日記文学の究極最新型!

私たちが過ごした“緊急事態の日常”を真空パック――緊急事態宣言におののきながら、マスクに悩み、赤子をあやし、犬と遊び、朝顔を育て、断酒を続け、本を読み、原稿を書く……「徹底的な凡人」を自任するフリーライターが綴るコロナ禍下の日々。平日17時毎日更新で人気を博した連載エッセイ「モヤモヤの日々」(晶文社スクラップブック)全251回分を完全収録。

「自分にとっては切実だけど人から見たら割とどうでもいい事。そんな物事が渦巻く人間の頭の中味がそのまま書かれてありました。実は偉大な思想家の頭の中も九割はこんなことで占められているのではないかと思いました」(町田康さん)

「日々のささいなことに"いのち"を吹き込んでいく実践。コロナ禍で鈍った感性が活性化する、そんな言葉の数々。想像力も生き生きと、そして、もぞもぞと蠢き始めます。花、ダンゴムシ、犬、赤子、父親、福生――」(小川公代さん)

感想・レビュー・書評

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  • 晶文社のマークってサイ?と思いつつ購入。こういう日記が好きなのだ。そして分厚い。500ページ弱。著者はフリーライター。アルコール中毒から脱出して断酒中とのこと。そんな感じはあまりしない。

    飼犬への愛情が微笑ましい。僕はここまで犬を愛してなかったなあと反省した。

    鎌倉文学館は『豊饒の海』の松枝公爵別荘のモデルなのだそうだ。今度行ってみたい。

    著者も「頷きすぎて、首がもげそうになった」と書いている長井短さん(モデル、女優さんらしい)の言葉の引用。

    「ちょっと疲れたからもう全部やめて寝たい」とかすぐにでも大きな声で言いたいのに

    「いやでも、今の私の状況は誰かにとってもとても羨ましいことであって、つまり、私が今の自分を放棄したがるのは良くないですね」

    頭の中にいる常識が早口で捲し立ててくる。こいつは誰だ。どうして、適当に何の気なしに弱音を吐かせてくれないんだ。

    僕の首ももげた。

    • b-matatabiさん
      長井短さんて独特な雰囲気を感じて、ドラマや番組に出ていたらつい見てしまいます。
      長井短さんて独特な雰囲気を感じて、ドラマや番組に出ていたらつい見てしまいます。
      2022/10/15
  • ブログの総集編
    持ち歩くには思い

    赤子と犬の話

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著者プロフィール

1982年、東京都出身。明治大学文学部日本文学専攻を卒業。地域紙記者として勤務後、編集プロダクションを経てフリーライターに。ラジオ番組から文芸誌まで、多方面のメディアで活躍。著作に、『モヤモヤするあの人 常識と非常識のあいだ』(幻冬舎文庫、2018)、『吉田健一ふたたび』(共著、冨山房インターナショナル、2019)、『平熱のまま、この世界に熱狂したい――「弱さ」を受け入れる日常革命』(幻冬舎、2020)、『中原中也名詩選』(アンソロジー、田畑書店、2022)など。Twitter: @miyazakid

「2022年 『モヤモヤの日々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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