父親はどこへ消えたか -映画で語る現代心理分析- (シエスタ)

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  • 学芸みらい社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905374121

作品紹介・あらすじ

なぜ、リーダーシップに悩むのか。100本を超える映画から、映画評論家であり精神科医である著者が答えを導く。

感想・レビュー・書評

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  • 筆者の本は何冊か読んでいますが、

    ①映画やアニメの中の「父性」について述べていること
    ②私自身が4才児の父親であること
    ③私が、2歳の時に父親を亡くしていること

    以上の3つの理由から、この本を手に取りました。
    特に気になった点としては、
    ①父親とは乗り越えるべきもの(父親殺し)
    ②父性の役割
    ③弱くなった父親、強くなった母親

    幼き時から父親不在で育ち、やがて父親となった自分が
    では、「父性はどうあるべきか」を探りながら読んでいましたが
    本の中からは見つけることはできませんでした。

    筆者はそれは自身で見つけてくださいと言っていると察します。

    映画好きでなくとも、今父親であってもなくても十分納得、
    共感できる本だと思います。

  • 映画の中の人間関係を、フロイト・ユングの心理学をベースに解釈。
    「父性:規範を示すこと」「母性:包容すること」を軸に、エディプスコンプレックスなど典型的なキーワードを使って紐解いている。
    文章が明快で、映画に詳しくなくても、また心理学に詳しくなくても、主旨がよく理解できる。

  • 弱い父親と強い母親に育てられた子供の心は不安定に・・・
    スターウォーズは父親殺しとエディプス・コンプレックス。映画によく出てくる海賊やアウトローは父親を投影したもの。この本に登場する映画が見たくなる。

  • 【父性】
    自分の父親について考えたい。
    父親としての自分について考えたい。
    と思い、読んでみる。
    そもそも『父性ってなんだ?』って考えたことがなかった。

    著書の中で…
    父性とは『断ち切る』こと(厳しさ。規範を示し、自立・分離をうながす)
    母性とは『包み込む』こと(優しさ。守り、育て、分け隔てなく慈しむ )

    読み進めると、この内容が具体的に腑落ちした。

    理由は『父性』について、洋画、邦画、アニメをとおして語られていること。
    100本以上あげられているので、誰でもひとつくらいは見たことあるはず。
    なのでイメージしやすい。


    読了後、気づきが2つ。

    1.
    作中の『現代は、ただ黙っていても父親として見てもらえる時代ではない。』との言葉。

    確かに!。

    だから、自分に問うて、相手に伝え、行動することって大事なんじゃないかと思う。
    それも『父性』なのかと。
    だとしたら、自分が他者に憧れる部分は、男女問わず、相手の『父性』なんじゃなかろうか?


    2.
    個人的には<悪しき父親パターン例>の

    『強すぎる父親=エヴァの碇ゲンドウ』、
    『弱い父親=ポニョのフジモト』、
    『普通の父親=ガンダムのテム・レイ(酸素欠乏症状態の)』
    のたとえが秀逸だと思った。

    ちなみに、私にとっての理想的父性像はシティーハンターの『冴羽リョウ』。
    ただ、理想に反して私の見た目は『海坊主化』している。
    でも、海坊主も好きだから、良しとする(^^)

  • (メモ:12月25日時点では、アクセスできる図書館には置いていない。)

  • 気になってます。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・

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著者プロフィール

1965年、札幌市生まれ。累計56万ヒット突破の人気Webサイト「札幌激辛カレー批評」(http://www.kabasawa.jp/)主宰者。2003年7月に著書『とっておき北海道 カレー50』
(アドネット刊)を刊行するなど、スープカレーをメインにカレー店の動向を精力的に追い
続けている。また、スター・ウォーズ研究家としても知られ、スター・ウォーズ研究のWeb
サイト「ホス・プレス」を運営。著書に「スター・ウォーズ新三部作完全解読本」(三一書房)、
「スター・ウォーズ完全基礎講座エピソードⅠ篇」(扶桑社、共著)などがある。

「2004年 『北海道スープカレー読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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