- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784906605255
感想・レビュー・書評
-
少年の日の思い出回顧録。昭和の、あの頃は楽しかったなあというなんてことない日常の羅列。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昭和30年代の海と山に囲まれた小さな町を舞台とした、小学生の1年間を詰め込んだ思い出話のような物語。物語に起伏は特に無く淡々と1年が過ぎ、突然終わるような物語であるが、よみ進めていると自分たちのあの頃はどんなだったかと、どこか懐かしくなる。
-
読みながら住んでるところは違うけど子供の頃はみんな同じだったんだな~と懐かしくなってきた。
力道山、オルテガ、プリモカルネラ、等々プロレスラ-の名前も試合も目に浮かぶ。
山に棲家をつくりチャンバラをしたり、遊具はなくてもなんででも遊べた。
現代の子供たちにはない幼い純な心をもっていたようだ。 -
一章毎に草の名前のタイトルがついていて、また、ストーリーの中にもたくさん植物や魚、動物がでてきて自然と目に浮かぶようだった。
でも、一つ一つの章やエピソードのつながりがいまいちで、ちょっと物足りなかった。
草の記憶というぐらいだから、記憶の断片を追ってる感じなんだろうけど…
椎名誠はエッセイのがおもしろいかも。 -
稚拙な語り口からの(手法ですが)唐突な時間の流れ。人生ですか・・・。長いような短いような。
-
なんてことない話だったりするけど、子供のころを思い出すような、暖かい気持ちになる話。
-
なんというのか……少年活劇というのかな? 情景も登場人物も生き生きとしていて、これはずばり椎名文学と言えのではないか。物語の中で本を読んでいるような、そんな居心地良さを感じさせてくれる一冊だ。