キッチン・コンフィデンシャル(新装版)

  • 土曜社
4.10
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本棚登録 : 280
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907511005

感想・レビュー・書評

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  • ワイルドな料理人の裏世界。
    精液とドラッグと喧嘩、
    それから今にも香りが漂ってきそうな美味しそうな料理への執着。

    表現が綺麗ではないので好み分かれる作品かと思いますが、僕は好きです。w

  • こんなカオスがあったなんて!
    食べ物がすべておいしそう。

  • いつだったかにABCでオススメされていてずっと気になってたキッチン・コンフィデンシャル。爽やかなカバーから想像できない、良い意味で暑苦しくてエネルギッシュな著者の人生と料理人の世界が描かれた本だった。

    物語のような自叙伝のようなルポのようなビジネス書のような啓発本のような…一言で「こういう本!」って言ったりジャンルでまとめるのが難しい。(語彙がないだけ説)
    著者含め料理人たちのはちゃめちゃな生き方働き方が沢山出てくるけど、その中に筋の通った確固たるものが見えて、料理人同士にしか分からない料理への愛情、絆、料理人としての生き方、哲学、世界があるんだろうなと思った。

    読めば読むほど著者の料理や一緒に働く仲間たちへの愛情、料理に向き合う姿勢や覚悟みたいなものも伝わってくる。特に最後の一文に心打たれた。まさに海賊の船長みたい。かっこいい。同じような生き方は出来ないけど(料理人じゃないし)、でも同じようなマインドで自分も自分の人生を生きよ~と最終的に励まされる1冊。

  • めちゃくちゃ面白いのに、内容が濃すぎて何故か一気に読めない不思議な本だった。

    飲食でバイトした事があっても、これまでキッチン業務に関してふんわりしたイメージしか持っていなかったが、この本を読んで急に熱烈に生を感じることができた。
    間違いなくこれからは外食する時に考え方が変わると思う。
    月曜日に魚を食うな!もそうだが、それよりもっと根本的にこれまで注文する→出てくるくらいにしか思っていなかった飲食店への認識が、ちゃんとそこに人と社会があると初めて理解した感じ。
    店の選び方もメニューの選び方も変わると思う。
    本当に読んでよかった。他の著作もぜひ読みたい。

    最近の本でもないのに日本に対して好意的で偏見や差別感情があまり感じられないのがまたいい。
    本当に食と食にまつわる世界が好きなんだと伝わってくる。

    残念ながら作者は最近自殺してしまったらしいが、この本のヒット後の経歴を知ると少しわかる気もした。

  • 「好きな本」と言うには憚られるくらい汚い表現が山ほど出てくるけど、グッと引き込まれる文章力。

  • テンポよく気取らない文体に魅了される。
    料理人どころか、一流の文筆家といったところ。
    海外っぽい装丁も好み。
    キッチンコンフィデンシャルって海外ドラマを見たことがあったけど、これが原作なんだろうか?
    そんな気がする。

  • これでもかというキッチンの海賊たちの怒濤の生き様を活写。ワイルドな料理人の話。あまりにもコッテリしつこ過ぎて一気読みはできなかった。訳者あとがきで再婚したのを知り、ガッカリしたのは何故だろう。

  • 物語として面白い

  • 生き馬の目を抜く業界で生き馬の目を抜いてきた猛者の語り。恐るべきレストラン業界の実態、日本はこれよりましだろうが正直五十歩百歩だろう。業界の裏側を知って外食が嫌になる、というよりは、良い店を探すための自分流メソッドを磨くことができる本と感じる。自分史は斜め読み。東京紀行は実に面白い。

  • 土曜社さんの本にはバーコードがないのね! 恥ずかしながら浅学にして社名くらいしか認識なかったけど、大杉栄の著書充実。野枝さんの伝記を最近読んだので興味ひかれるなあ。
    こんな出会いがあるのが、書店で本を買うことの醍醐味だ。ありがとう、岩波書店(の実店舗)!
    本自体ももちろん面白い。有名シェフの赤裸々回想録。やや露悪的だけど、食べ物と料理、シェフとあう職業への愛はガシガシ伝わる。食いしんぼにはたまらぬ♡

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著者プロフィール

(作)アンソニー・ボーデイン:米国ニュージャージー州生まれのシェフ、作家、ジャーナリスト、番組司会者。一流レストランの料理長を何年もつとめ、料理業界の裏側を描いたノンフィクション『キッチン・コンフィデンシャル』が大ヒットしたほか、料理業界を舞台としたミステリー小説も執筆している。世界各地に赴き現地の料理を紹介するTV番組『アンソニー世界を喰らう』も人気を博し、エミー賞を受賞。

「2017年 『GET JIRO!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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