味つけはせんでええんです

著者 :
  • ミシマ社
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本棚登録 : 353
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909394941

作品紹介・あらすじ

「なにもしない」料理が、
地球と私とあなたを救う。

土井節炸裂、一生ものの雑文集。
『ちゃぶ台』の名物連載、ついに書籍化!

レシピとは人の物語から生まれたお料理のメモ。他人のレシピは他人の人生から生まれたもの。でも本来、料理は自分の人生から生まれてくるものです。それがあなたの料理です。つたなくっても、自信がなくっても、私はいいと思います。「味つけせんでええ」というのは、それを大切にすることだと思っているのです。
一生懸命お料理すればそこにあなたがいるのです。お料理するあなたが、あなたを守ってくれるのです。――「まえがき」より

感想・レビュー・書評

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  • 最近、誰かのために、体や地球に優しいごはんを作ることの大切さをつくづく感じていた。ちょうどこのタイミングで手に取った一冊。
    タイトルにもなっている4章「味つけはせんでええんです」には、とっても共感した。
    料理をするって人間らしいことだなと改めて感じた。気負うことなく、料理を楽しんでいこう。

  • 『味つけはせんでええんです』発刊記念<br>中島岳志先生による「土井善晴論」 | みんなのミシマガジン(2023.10.13)
    https://www.mishimaga.com/books/again-mishimaga/005613.html

    味つけはせんでええんです | 書籍 | ミシマ社
    https://mishimasha.com/books/9784909394941/

  • 土井先生大好き!土井先生のお話も好き。土井先生の文章も好き。料理番組での先生のお話もいいけど、こんな本もいいなあ。ずうっと読んでいたい。けど、ああ、読み終わってしまった〜。オンラインイベントでパニックになってしまったところ、なんてかわいらしいのだろうと…失礼なこと言ってたらすみません。先生も考えて悩んで模索して…いるのですね。地球のためにも、少しずつ心がけている私としても、できる限りは料理することを続けていきたい。今日はお魚を焼くだけだけど。塩ちょっと振るぐらいで。味つけはせんでええ…土井先生の言いたいこと、なんとなく、わかります。

  • 『もうこれ以上は邪魔になることですから、おいしいを忘れていただきたいのです。』という言葉が面白い!と思いました。「料理すると食べる」はセット。ふむふむ。

  • 土井先生の著書を読むと、「料理しないとなぁ…」という気持ちになる。それを持続させるのが難しいのですが。「地球に貢献しろ」という一文も心に刺さりました。

  • 「料理して食べる」をセットで考える。食べるだけに特化すると、利他的精神の喪失につながる。一汁一菜もまた日々料理することをあきらめない、自分や他者に向けた思いやりの持続を後押しする行動のヒントでした。

  • 真髄の部分に触れているご本だなぁと感じました。

    本当に個人的な感想ですが、人気のあるお店は様々な美意識が研ぎ澄まされて美しいなぁと感じるのはなんでだろうってずっと考えてました。料理も美味しいという言葉で片付けられるものではなく、考えさせられたり、体全体が喜ぶんです。(あまりの感動と語彙力のなさでついうまっ!て言ってしまってたこともあり、そこは反省です)

    アートに通じるものがあるなと。それがなぜか?への道筋のようなものを感じ取れた御本でした。

    また数学者の話が出てきたのですが、そこにも通じてしまうのかしら?とワクワクしてます。自分は数学は元来苦手ですが、高校数学で一度ハマった時期があり、それにも美しさを感じたのですが、わからずにいました。でも理由への道筋がみえた気がします。先生がおっしゃった本も読んで考え続けていきたいとおもいます。

    そして土井先生の御本は一生大切にしていこうとおもいます。

  • 料理の本、ではない。もちろん料理の話題もあるが、料理が目的ではなく、暮らしが目的、とでも言った方がいいのだろうか。深い、と言ってしまうと軽く聞こえそうであるが、深い。深いゆえにちょっと消化不良に終わってしまった。再読するともうちょっと理解が追いつくかもしれない。
    利他の話、資本主義経済の行き詰まりなど、共感できるところは多い。

  • 雑文集とあるだけに話があっちこっちと散らかるけれど、「大切にしたい」と思えるものがちらほらある。
    料理とは何か、その本質に迫ろうとしていると感じるが料理初心者の私には判らないことも多々あった。
    もっと料理ができるようになったらまた読みたいと思えた。

  • 料理研究家である筆者が、料理という視点から、AI、地球や自然とのつながり、自然科学・数学、社会問題等の話を交えながら、料理を通した、生き方につながる哲学を展開。料理は自分の人生から生まれてくるもの。キーワードは一汁一菜。

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著者プロフィール

1957年大阪生まれ。料理研究家。十文字学園女子大学特別招聘教授、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員、甲子園大学客員教授。スイス・フランスでフランス料理、味

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