誰も国境を知らない 令和版 揺れ動いた「日本のかたち」をたどる旅

著者 :
  • 清談社Publico
3.43
  • (1)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 62
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909979483

作品紹介・あらすじ

政治的秘境となった尖閣諸島、韓国の民族的聖地となった竹島、ロシア人が暮らす北方領土。"あの戦争"の果てに線引きされ、日本人には行けない「日本の国境」に足を運び、数十年にわたり国境問題に振り回される人々のすがたを描くノンフィクションが復刊。新たに尖閣諸島沖を再取材し、国有化の真実に迫ったルポも加筆。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 休日に訪れた大型書店で購入した。「国境を知らない」というタイトルを見て、いや日本は島国なんだから国境ははっきりしてるでしょと思ったが、いざこの本を読んでみると、日本にも国境問題ってあったよなと思い知らされた。北方領土はさすがに北海道にあるのは忘れたことがないが、あれ、竹島って、対馬って何県だっけとすぐに思い出せないときがあり、いかに自分が普段本土でぼんやりと暮らしているかも、思い知らされた。

  • 国境の取材のリアルな温度感が伝わってきた
    臨場感があった

  • 北方領土
    尖閣
    対馬
    与那国島
    沖ノ鳥島

    …の話。北方領土は、事実上のロシアで返還を恐れて貧乏なロシア村だったが、最近は整備されたりして、ほぼ返還がなくなった感じ。
    尖閣はニュースどおり、相変わらず取り合ってる。
    対馬は韓国の観光客が船でいっぱい来て栄える。韓国人の対馬に対する思いは「今は日本の島」。日本的には昔から日本の島で韓国領だったことって…って感じだが、まぁ。
    与那国は台湾と仲良くなれなかった。戦後の台湾からの帰還者も多いのに、対馬みたいに台湾との直通便とかが作れない。ちなみに、与那国から台湾はよく見えるが、台湾からは与那国は見えず、台湾人に与那国島を聞いてもどこそこじょうたい。

    沖ノ鳥島は岩なのか島なのか議論など。

  • 平和ボケの日本を憂う。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

フリーライター。1970年(昭和45年)大阪生まれ。旅・現場・実感にこだわった作品を発表し続けてきた。近年取り組んでいるテーマは、日本が抱える国境離島の問題と防衛のあり方、さまざまな親子のかたちと共同親権、入管法改正案や移民の是非など。こうした賛否の分かれる国内の政治的な課題について、イデオロギーに追随しない、まっすぐで公平な取材・執筆にこだわっている。旧日本領のその後を訪ね歩いたルポ『僕の見た「大日本帝国」』(2005年、情報センター出版局)、書斎の床が本で埋まった体験を出発点に本と人の共存を考えた『本で床は抜けるのか』(2015年、本の雑誌社)、爆発的な経済成長を遂げた中国を四半世紀ぶりに回った『中国の「爆速」成長を歩く』(2020年、イースト・プレス)など話題作多数。

「2023年 『誰も国境を知らない 令和版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

西牟田靖の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
アンデシュ・ハン...
米澤 穂信
マシュー・サイド
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×