- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784910207308
作品紹介・あらすじ
契約を切られた崖っぷちデザイナー × 毀誉褒貶激しい天才装丁家
最強パートナー爆誕⁈
ひょんなことから天才装丁家・桐生青の元で働くことになった駆け出しのブックデザイナー・赤池めぐみ。10代の頃からセンスあふれる装丁を手掛け、業界でも注目されていた青のことを、めぐみはずっと憧れていた。青の元で働ける、と張り切って出社しためぐみは、1日目から夢破れる。職場にはパソコンも机もない。与えられた仕事は電話番。編集者からの催促をうまく受け流す事だった。ほんとに自分はここでやっていけるのだろうか、と不安に思うめぐみは、やがて自分が雇われた本当の理由を知るのだが……。育ってきた環境も性格も異なる二人は果たしてうまくいくのか? デザイン事務所の先行きは?
『書店ガール』シリーズ著者が贈る 令和版お仕事バディ小説
感想・レビュー・書評
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なかなかスポットライトのあたることがない装丁、ブックデザイナーの仕事がリアルに描かれていて面白かった。
デザインはもちろんのこと、印刷方法、紙の種類…細かなところでたくさんの人の力で、本が出来ているんだなぁ。
タイプの違う青とめぐみのコンビの関わり方もいい。仕事のパートナーって、こんな風にお互いを補い合えるのがベストだなと思う。
シリーズ化されそうな予感。
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珍しい本の装丁がテーマのお仕事物語。サクサク読めて心地よい展開。広告関係の仕事をしているが、装丁や雑誌エディトリアルの専門的な話は興味深かった。
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2024年2月U-NEXT刊。書き下ろし。タイトルから、お部屋のレイアウトのお話かと思っていましたが、ブックデザインの話だったので、ちょっとびっくりでした。やや崖っぷちの赤池めぐみと少しエキセントリックな桐生青との掛け合いが楽しいです。パートナーとして互いが育って行く様子が面白い。特に残るところのない展開で、可もなく不可もなくというお話かな。表紙が赤と青の二人になっているのに読み終わって気づきました
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「詰んだ」から始まるお仕事小説。
主人公は、職を失い、犬を拾った事でペット不可のアパートから退去せざるを得なくなった赤池めぐみ。
捨てる神あれば拾う神ありとは良く言ったもので赤池は、かねてから憧れていた装丁家・桐生青の元で住居も仕事もゲットする。
でも人生そう簡単にはいかない。
青の元でバリバリ仕事が出来るかと思いきや、やる事と言えば雑用メイン。
さてさて青と赤のデコボココンビ、どうなる事かとワクワクしながら読み進めた。
個性的な二人のキャラも良いが装丁の仕組みや用紙の事も知れて楽しい。
紙本の良さを再確認出来る一冊。 -
書店ガールまた書いてくれないかなと密かに思っているので、本関連の小説書いてくれるだけで大歓迎です。今回は装丁のデザインがメイン。装丁って大事ですよね。出来ればこの本の装丁ももっと渋くかっこよくして欲しかったけれど。
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本の装丁家や、雑誌のデザイナーってこんなお仕事をしているんだ!と、今更ながら知りました。
これからは本の表紙やカバーを見る目が変わると思います。
自分自身はクリエイティブな仕事には全く向いていないタイプなので、めぐや青の湧き出るような感性、創作意欲は眩しく感じます。
シリーズ化してほしいな。今後も気になる2人です。 -
書籍のデザインの契約社員だった赤池めぐみは企業側から突然契約を打ち切られる。藁にもすがる思いで、憧れのデザイナー・桐生青のスタッフ募集にDMを送ってみる事に…
天才肌で感情の浮き沈みが激しい青と、真面目なめぐみ。凸凹コンビだけど、どちらが欠けてもダメと言うくらい最強パートナーとなっていく過程が爽快でした。
続編希望です。 -
全く違うタイプのふたり。考え方や行動も違えば得意とすることも違う。
でもその違いでお互いを支え高めあっていけるいいパートナーに少しずつ成長していきます。
本を作る仕事には沢山の人達が携わっていて、沢山の人の労力や想いが詰まっている。
そう思うとどの本も愛おしく思えるしワクワクしてくる♪
隅の隅までこだわり抜かれためぐみと青のデザインをこの目でも見てみたいなー。
このふたりの活躍をまだまだ見たいので続編希望です(*^^*) -
契約を切られてしまい、犬を拾ったことでアパートも出なくてはなくなってしまった崖っぷちデザイナー赤池めぐみ。気鋭の装丁家で、でもデザイン以外のことはからっきしできず気分屋の桐生青。
凸凹な2人が一緒に働きはじめるお仕事小説。
ぐんぐん読み進めてあっという間に読み終わってしまった!とても面白かったので続編が読みたい。
今は便利さがまさって電子書籍で読むことが多いけれど、装丁というものが好き(矛盾していると思う)私の本棚にも装丁が好きで買った本がいくつかあるので、ひさしぶりに手に取って愛でたいと思う。
それはそうと、U-NEXTにオリジナル書籍があるの知らなかった!
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大手出版社のデザイン部門がなくなることで、会社を実質クビになった雑誌のデザイン担当をしていた赤池めぐみ。
そんな彼女が装丁家として独立した天才装丁家の桐生青の事務所に採用される。
この物語はそんな2人のパートナーとしての関係を築いていく物語です。
読んでいて思うのは、結構緩いし、何ならそんなに仕事はトントン拍子にうまくはいかないだろう?と思うものもありますが、これは意図的なものだと思います。
そして、その緩さの割に本作品は仕事や仕事場に関する気付きが多いなと感じました。
私の中では、
「やりたいことなら相手に提案してみろ」
という感じのことに気がついたことが1番心に刺さっております。
仕事に慣れたら、どうしても相手のことを考えたり、業界の常識とかもあったりで、やりたいことなのに、それらを考えてしまい、無理だなぁと諦めること、結構多いと思います。
しかし、無理かどうかは相手が最終的に決めること。
やりたいことなら、とりあえず提案してみたら?というのは、なるほどなぁと思いました。最近、そういうことやってないよなぁと。
そして、本作品は桐生青が赤池めぐみの雇い主であり、上司でもあるということで、職場でそういえば、私もその関係で悩むよなぁと思う時があるので
「わかるわぁ」
となりました。
公私混同ではないのですが、良い上司、気の合う仕事仲間とは仲良くなりたいもの。
でも、仕事にそれを持ち見すぎてしまうと仕事がうまく回らなかったり、成長しなくなったりしますが、それでも思います。
仲良く楽しく仕事がしたいなと。
結構、本作品は青とめぐがギスギスするシーンは多いなと思うだけに、余計に語り手であるヒロインめぐみの気持ちがわかるわぁとなりました。
そして、仕事での信頼関係は、仕事を一緒にして乗り越えたからこそ生まれるということや、仕事をする上で専門外のことは専門家に聞くこと、スケジュール管理も仕事だし、最終的に仕事は「期限に間に合えば良い!」ということ。
特に私もスケジュール管理が苦手なので、苦手なことは人に任せてしまえ!と思えるようになりました。
明るく楽しい職場、やりたいことを好きなだけやる仕事、できないことは他人の力を使え!
これが仕事をする上でやりたいことだし理想だよなぁと思いながら、少しでもその理想に近づけるように明日から仕事をしたいなと思いました。
そして、信頼関係を築くということは、
「その仕事を任せていたら、絶対にやりきってくれる」
ということ。
そのために、コミュニケーションだけじゃなくて信頼される仕事をすることだということなんだろうなぁと思いました。