ホテル

著者 :
  • 瑞雲舎
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本棚登録 : 70
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784916016607

感想・レビュー・書評

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  • おそらく何歳になっても、この本を読んで痺れるんだろうなあと思った。
    憧れの中にあるおとなの姿。おとなの世界。おとなの空間…。
    ホテルという場所は、おとなの象徴なのかもしれない。

  • 黒井健の大人の絵本。
    大人に読んで欲しい絵本コーナーで、
    表紙の絵に惹かれて手に取る。

    黒井健さんは絵本作家・イラストレーターで、
    新美南吉の「手袋を買いに」「ごんぎつね」
    をはじめ多くの絵本を手掛けているらしい。
    Wikipediaには、
    色鉛筆を用いた独特の繊細な絵柄で知られる、とある。

    この作品も色鉛筆で描かれたものだろうか。
    だとすると、とんでもなく手間がかかってる。
    一色で塗りつぶすのではなく、
    やわらかに細やかに色がグラデーションする。
    建物が小道具がヒトが立体的に浮かび上がり、
    温かみを感じさせる。

    ホテルの様々なシーンに登場するのは、
    ヒトのように見えるけれど(見えないか)、
    ヒトではない。
    チェックインする会社員も部屋で寛ぐ紳士も、
    それを迎えるフロントやコンシェルジュ、
    レストランのホール担当もシェフも音楽家も、
    ヒトの身体をしているけれど顔は動物になってる。
    不思議と違和感はなく、
    なんだか懐かしさを感じさせる。

    コロナ禍で出張どころか電車に乗ることすらない今、
    ふとしたシーンが遠い街の記憶を呼び起こしてくれる。

  • ・絵本。
    ・猫たちの営むホテルに滞在。
    ・読者もたぶん猫なんだろう。
    ・落ち着いたホテルでゆったり過ごそう。
    ・図書館で借りたが欲しい一冊だ。

  • 図書館

    登場人物?が、みんな猫。
    落ち着いた大人の絵本だなと感じた。

  • まさに理想のホテル!内装の絢爛さや料理の豪華さに憧れる思いもあるけれど、最優先すべきは寛ぎと安らぎ。非日常空間で日常と同じように過ごせること。肩の力を抜き、秒針の刻む音を忘れ、来し方行く末に思いを馳せ、自己との対話を楽しむこと。できたら、こっそり自分へのご褒美を用意してみること。

    出張先で宿泊するホテルの選択基準が変わった。これまではとりあえず眠れる場所があれば十分だったけれど、忙しい中だからこそ、ほっと一息つける場所を選びたい。そしてこの本を携えて。 扉を開き “Hôtel de LAMOTHE”へ。
    《2014.12.02》

  • 夜、眠る前の静かな時間に眺めていたら、ほっとするような本です。

  • 大人の絵本。しっとりと美しい絵で描かれていて、ほっとする優しさが漂っています。雨の日に読みたくなります。何となくですが。

  • ジェットストリームをラジオで聞きながら微睡むような気分になる本です。
    特にストーリー的なものは無いのですが、ちょっとした旅行気分と、老舗のホテルで持て成されてる気分を味わえます。
    子供向けではなく、大人のすこしの贅沢品、といったポジションでしょうか。
    ウイスキーのお供に読んでもいい、そんな本です。

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著者プロフィール

新潟県新潟市生まれ。新潟大学教育学部美術科卒。出版社に入社、絵本の編集にたずさわった後に退社、フリーのイラストレーターとなる。以降、絵本・童話のイラストレーションの仕事を中心に活動。おもな絵本作品に『ごんぎつね』『手ぶくろを買いに』(偕成社)、『うまれてきてくれてありがとう』(童心社)、『Hotel』『LONG NIGHT』(瑞雲社)、画集に『ミシシッピ』(偕成社)など多数。2003 年、山梨県清里に、自作絵本原画を常設する「黒井健絵本ハウス」を設立する。日本児童出版美術家連盟会員。神奈川県川崎市在住。

「2022年 『すずむし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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