- Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
- / ISBN・EAN: 9784916016607
感想・レビュー・書評
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おそらく何歳になっても、この本を読んで痺れるんだろうなあと思った。
憧れの中にあるおとなの姿。おとなの世界。おとなの空間…。
ホテルという場所は、おとなの象徴なのかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
黒井健の大人の絵本。
大人に読んで欲しい絵本コーナーで、
表紙の絵に惹かれて手に取る。
黒井健さんは絵本作家・イラストレーターで、
新美南吉の「手袋を買いに」「ごんぎつね」
をはじめ多くの絵本を手掛けているらしい。
Wikipediaには、
色鉛筆を用いた独特の繊細な絵柄で知られる、とある。
この作品も色鉛筆で描かれたものだろうか。
だとすると、とんでもなく手間がかかってる。
一色で塗りつぶすのではなく、
やわらかに細やかに色がグラデーションする。
建物が小道具がヒトが立体的に浮かび上がり、
温かみを感じさせる。
ホテルの様々なシーンに登場するのは、
ヒトのように見えるけれど(見えないか)、
ヒトではない。
チェックインする会社員も部屋で寛ぐ紳士も、
それを迎えるフロントやコンシェルジュ、
レストランのホール担当もシェフも音楽家も、
ヒトの身体をしているけれど顔は動物になってる。
不思議と違和感はなく、
なんだか懐かしさを感じさせる。
コロナ禍で出張どころか電車に乗ることすらない今、
ふとしたシーンが遠い街の記憶を呼び起こしてくれる。 -
・絵本。
・猫たちの営むホテルに滞在。
・読者もたぶん猫なんだろう。
・落ち着いたホテルでゆったり過ごそう。
・図書館で借りたが欲しい一冊だ。 -
図書館
登場人物?が、みんな猫。
落ち着いた大人の絵本だなと感じた。 -
まさに理想のホテル!内装の絢爛さや料理の豪華さに憧れる思いもあるけれど、最優先すべきは寛ぎと安らぎ。非日常空間で日常と同じように過ごせること。肩の力を抜き、秒針の刻む音を忘れ、来し方行く末に思いを馳せ、自己との対話を楽しむこと。できたら、こっそり自分へのご褒美を用意してみること。
出張先で宿泊するホテルの選択基準が変わった。これまではとりあえず眠れる場所があれば十分だったけれど、忙しい中だからこそ、ほっと一息つける場所を選びたい。そしてこの本を携えて。 扉を開き “Hôtel de LAMOTHE”へ。
《2014.12.02》 -
夜、眠る前の静かな時間に眺めていたら、ほっとするような本です。
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大人の絵本。しっとりと美しい絵で描かれていて、ほっとする優しさが漂っています。雨の日に読みたくなります。何となくですが。
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ジェットストリームをラジオで聞きながら微睡むような気分になる本です。
特にストーリー的なものは無いのですが、ちょっとした旅行気分と、老舗のホテルで持て成されてる気分を味わえます。
子供向けではなく、大人のすこしの贅沢品、といったポジションでしょうか。
ウイスキーのお供に読んでもいい、そんな本です。